石鎚山へ行こう!
面河から
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山頂へ
距離 約200m
標高差 約70m
林道
徒歩
下記写真の場所
危険・注意

表参道と合流すると登山者の姿が一気に増します。
石段を登ると-



三ノ鎖下小屋の立つ場所に着きます。
ここからは立派な造りの迂回路を行くか、
三ノ鎖を登るか、選べます。
当日は迂回路を選択しました。

始まりかけた紅葉をパシャ。

雲上に顔を出す瓶ヶ森。

西条市街を遠望。
その向こう、瀬戸内海を挟んで広島、岡山も、
かすかに見通すこともできます。



最後のターン、曲がればいよいよ-

山頂へ、最後の階段です。
頂上山荘の横を一段一段、踏みしめ登ると-



弥山山頂に到着です!
当日は紅葉目当ての登山者でごった返していました。

宿泊予約で満員と看板が出てた頂上山荘を探訪。

まだまだ新築みたいで綺麗です。
木枯らし吹く頃はストーブがありがたい避難場所。
カップヌードルなど山値段で売っています。

「石鎚山 標高1982m」
その後ろに-

頂上社と神札授与所。
頂上社のご神体が写るような撮り方はNGです。

頂上社の後ろに鳥居が立っています。
合掌。

雲がかかり、陽も少し西に傾いたせいで、
二ノ森や、たった今歩いてきた道のりが雲の陰の中。

石鎚最高峰、天狗岳見える場所はいつも場所取り合戦。

瓶ヶ森との間には雲が湧いていました。
天狗岳へ向かう人もたくさんいました。

山が真っ赤に染まる紅葉はまだ先でした。

紅葉シーズンはもっと人だらけになるでしょう。

条件が良ければ松山市街も遠くに見えます。

もう一度、今日の無事とこれからの健康を、合掌。

さて、下りは日没と競争です。

ひとりごと

ついに面河ルート攻略完了です。
5時間もかかってしまいましたけど。

このページの紹介部分は他のルートと重なっています。
鎖でも迂回路でも、お好きな道で山頂に立つだけです。

この日は紅葉目当ての登山者、というより、観光客で、合流した登山道から山頂まで人また人で溢れていました。
迂回路なんて上り下りとも行列ができてます。
いつもの調子で「こんにちは」って云ったら、大抵、無視されました。
“? 知ってる人かしら?”みたいに、きょとんとする人もいたりして、中には、変な顔する人もいます。
観光客のみなさんは、山ではすれ違い様、誰彼と無く挨拶を交わすってことも知らないようです。
街中のようにだんまりモードに切り替え、ちょっと寂しい思いを抱きながら山頂へと向かいました。

山頂はたくさんの人がくつろぎ、盛り上がっていました。
小さな子供から杖が頼りのおばあさんまで老若男女、大勢が山頂にいらっしゃいました。
こんなに賑やかな山頂は初めてだったので、驚きました。
怖い怖いと言いつつ、どんどんと天狗岳へ歩いていきます。
天狗岳の狭いピークに何人もが立って喜んでいる姿も見えました。
もう一つ奥の南尖鋒にもちらほら。
僕は今日も天狗岳は見てるだけ、遠慮しました。

残りのおにぎりを平らげると、汗が風に冷えて急に寒くなってきました。
山頂は最低気温が一桁を記録するようになった頃です。
夏に比べ、日没も早いです。
下山に何時間かかるか分からないので、とっとと下ることにしました。
その前にもう一度、頂上社へお詣りしました。
手を合わせ、ふと、社の横の岩を見ると、なにかがぷるぷる震えながら動いています。
よーく見ると、

胴体が大人の親指くらいに小さなネズミさんでした。
「寒い、寒い」と震えてるようにみえるところから、頂上社の神主さんが「寒(サム)」君と名付けたネズミさんかも?

なんだか、マイペース。
カメラを近づけても全然、逃げません。
登山者のおこぼれを頂戴してる余裕でしょうか?
「野生動物にはエサをあげない」の鉄則通り、何もあげなかったけど。
この堂々とした愛くるしさには負けちゃいそうでした。
でも、トロトロ動くそのすぐ脇を、足下なんかにゃ見向きもしない登山者たちが右往左往!
危なっかしいったら、ありゃしない!
踏みつぶされてやしないかと、いまでもそれが心残りなのでした。

さて。
下山の模様を。

路面の岩が登ってきた時以上に気になって思うように早くは下れませんでした。
苔で一度滑って尻餅着いたし。
転んでからは更に慎重スローモード。
また、登山道脇でひらひらしてたビニルヒモを撤去しながら下ったので、余分に時間がかかってしまいました。

ビニルヒモは、紙ゴミをまとめるときに巻く、あのヒモです。
多分、雪山登山の名残り。
春、残雪に埋もれた登山ルートを安全に通行するため、誰かが目印で木に巻き付けていったのでしょう。
それが、誰も回収されないまま、登山道脇の木に点点とひらひらしていました。
最初に木に巻き付けた人は、あとから来る人のためにと、残していったのかも知れません。
でも、用が済んだら、ゴミです。
生分解素材ならいざ知らず、分解などされない、安物のビニルヒモです。
残置は善意でやったことかも知れないけど、ゴミはゴミ。
残雪がなくなった頃にもう一度来てでも、回収すべきでしょう。
時間が経ってちぎれたヒモは枝に絡まったり、枯れ葉に埋もれたりしていました。
目に付いたものを全部取り去りつつ、下ると、コンビニ袋いっぱいになりました。
困ったもんだ。

で、そんなこんなで時間が余計にかかり、ますます日没と競争になりました。
帰り道は行き以上に長く感じました。
早足で下っても一向に面河川のせせらぎひとつ聞こえてこない。
夜道のお月さんみたいにいつまでも石鎚山がついてくる。

石鎚山が見えなくなったのは、午後4時頃。
面河川のせせらぎが聞こえ始め、登山口に飛び出したときには、5時になってました。
渓泉亭の駐車場にやっとこさ、到着。
時計を見たら、下山におよそ3時間、かかっていました。
なんとか日没には勝ったものの、お山はたちまち暗くなってゆくのでした。

高度差1200m、標高差6.8km、往復8時間。
歩き通せたことはなにより自信になりました。

何年経っても思い出すだろう、素晴らしい山行でした。

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