面河から
霧ガ迫へ | |||||||||||||||||||||||||
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫ | |||||||||||||||||||||||||
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①登山口に立つ鳥居をくぐります。
最初は自然石を積んだ石段の連続。
森の中をジグザグと上を目指します。
滑らないよう、注意しましょう。
一気に高度を稼ぐような感じがします。
汗が噴き出るけど、ほんの序の口。
こんな長い石段で挫けてたら、お山には逢えません。
②石段を登り切ると道標に出会います。
「山頂まで ← 6750m/4時間02分
登山口まで → 400m/10分」
数字に負けないよう、一息入れてがんばりましょう。
森はとてつもなく緑に溢れています。
太陽が葉っぱを透かして届くから、空気も緑色。
ここまでの登りで息が上がった分、体内の空気も総入れ替え完了。
③わずかに傾斜がゆるみます。
足下は岩が多いので気をつけます。
太い倒木も切り込みがあって乗り越えるのも楽です。
④木段で縦に進んだり-
小さな谷を横切ったり。
山裾を少しずつ回り込んでいく感じ。
危険箇所には木道があるので安心。
⑤標高1000mを越えた辺りにある大岩の小さな尾根でまた一休み。
耳を澄ますと、
石鎚スカイラインを走るバイクの音が遠く響いてきます。
面河川のせせらぎはもう聞こえない高さになりました。
「頂上へ 6000m
登山口へ 880m」
⑥道ばたにそびえる巨木。
真の樹齢は倒れるまで分からない。
道の真ん中にあるブナの倒木には-
なんと手のひら大のキノコだらけ。
でも、毒キノコのツキヨタケだ!
隣の木にもニョキニョキ、ニョキ。
肉厚で美味しそうですが、
食べると中毒起こします (>_<)
⑦霧ガ迫の水場から落ちてくるせせらぎを右に聴きながら歩きます。
倒木のトンネルをくぐる時、ふと足元を見たら-
岩の間から清水が湧いていました。
何日、何ヶ月、何年前の雨かなぁ?
面河の森は巨大なダムです。
⑧みどり、ミドリ、緑、碧、翠…。
一帯は国定公園+国有林。
近所の山では巡り会えない巨木だらけ。
抱きついて木の鼓動を聞きたくなります。
木は黙ってグチも聞いてくれます。
⑨標高も1200mを過ぎ、そろそろくたびれた頃、
霧ガ迫の水場に到着します。
ちょっと広くなってて、
岩の間から清水がじょろじょろと湧いています。
“迫(サコ)”とは、山が迫った場所=“谷”の意味です。
カラダ生き返るお水です。
このルートにはマグカップが必須です。
「山頂まで ← 5400m/3時間10分
登山口まで → 1750m/35分」
前の道標から1時間以上経ってます。
潤ったら、もうひとがんばり。
もう少し、急な登りを続けましょう。
⑩ササの中に尖った大きな古株。
回り込んだら-
裏側は中に人が隠れられるくらい、朽ちていました。
やっと、尾根に出ました。
面河山の南に延びる尾根のひとつです。
左側がやっと開けた分、道も明るくなっています。
虫たちも元気です。
⑪急傾斜が無くなり、森を眺める余裕も出てきます。
目線を変えて-
モミにツガにブナに…。
よその山だったら“主”クラスの巨木ばかり。
空はミドリイロ。
これまでの石段登りに比べたらずいぶんと楽です。
木の根に倒木に、乗り越え、乗り越え。
小さなキノコがぴょこぴょこ。
蛍光色してて、夜中は光ってそう。
⑫さあ、いよいよ、石鎚山とご対面!
奥の石鎚山も撮ろうとして、道が暗くなってしまいました。
ホントはもっと明るいです。
「山頂まで ← 4850m/2時間45分
登山口まで → 2300m/45分」
こちらから見る石鎚山は無骨な岩塊。
険しさがいっそ引き立ってます。
これからは尾根付近を歩きます。
ひとりごと | ||
登山口から石鎚山が見えるまでのこの部分がもっともしんどい部分です。 足下ばかり気になる区間ですけど、ふと、辺りを見渡すとそこはまるで原生林のような森のただ中。 朽ちかけた樹の表面にはキノコが生えてます。 耳を澄ませば、ピーピー、ピーチクパーチク、鳥も競ってさえずってます。 小さな谷には、数日前に降った雨のおかげもあって清水が湧いてました。 森を抜ければ念願の石鎚山に出会えます。 |
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