石鎚山へ行こう!
面河から
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登山口へ
距離 約1.2km
標高差 約70m
国道・県道
一般道
林道
徒歩
下記写真の場所

面河・石鎚の裏玄関、関門に立つ大鳥居からスタート。
石鎚山の標高と同じ1982年を記念して建てられました。

  

県道は面河観光センターの角で右に曲がり、石鎚スカイラインへ向かいますが、
今回目指す面河渓は直進、「歓迎 面河渓」のアーチをくぐります。



  

くぐってすぐの場所に「面河」バス停とバスの車庫。
道の正面にあるのが-

面河山岳博物館です。
石鎚山系の動植物、鉱物、自然がテーマの博物館。
定期的に公開されてる“博物館ニュース”もおすすめ。

  

立ち並んだ新旧の看板たちは一応、同じことを書いてあるんだけど、
見較べると個性があって面白いです。
「今日は面河渓が目的なの」って方は、
博物館の駐車場から始まる遊歩道がおすすめです。
面河と云えば亀腹や五色河原って人が多いです。
この関門から空船橋は、春はツツジ、秋は紅葉と、
幽境の渓谷美を楽しめます。

  
  


車は手掘りチックな狭いトンネルを三つ連続してくぐります。
「不思議の国のアリス」のウサギのトンネルみたいな、
違う世界への入口みたい。



トンネルの先の「通天橋」を渡ります。

V字谷を通して土小屋ルートにある鶴ノ子ノ頭がちらり。



面河と云えばここってくらい紹介される「五色河原」に到着しました。
道路と川の高低差もなくなり、
エメラルドグリーンの綺麗な川面がすぐそこです。
河床の岩は不思議と白く、
碧い水の流れがゆるゆる流れています。
登山口は川に沿ってまっすぐ進んだ先にあります。

その前に、写真中央の「五色橋」で左岸に渡ると-

国民宿舎「面河」があります。
さすが国民宿舎、宿泊料金もリーズナブル。
石鎚登山、面河散策のベースに最適です。



五色河原から川沿いに進むと「渓泉亭」と「面河茶屋」。
渓泉亭は昭和5年建築、洋館スタイルのホテルでした。
平成13年に宿泊部門が廃止され、いまは食堂だけの営業です。

左の巨大な岩壁は「亀腹」と呼ばれる面河を代表する絶景。
最高約110メートル、幅約200メートルのほぼ垂直の岩壁です。
川から5、6mくらいの高さに炭酸水が湧き出してるところがあって、
ハトが見つけたので「鳩の水」と呼ばれています。
炭酸水が湧き出るのは、石鎚が昔、火山だった証拠。
ハトはいまでも飲みに来るそうです、ぽっぽー。

車両が入れるのはここまで。
支度を調え、公衆トイレで用を済ませたら、登山開始です。
川沿いの遊歩道を歩き始めます。



小さな「鶴ヶ背橋」を渡ります。

石鎚はまだまだ遠いのに、
綺麗な川に見とれて立ち止まってしまいます。

  

大まかな案内板でおおまかにコースを確認。
後ろは「面河山の家」という小屋。



遊歩道脇の広場は「面河第一野営場」、キャンプ場です。
大人400円、子供200円、手続きは国民宿舎へお願いします。
昭和40年代頃まで、面河は石鎚山系登山縦走のベースでした。
このキャンプ場も昔からあるものです。
石鎚スカイライン開通で日帰り登山が普通になったいまは、
夏休みにテントが並ぶくらいです。



  

左の分岐はパノラマ台への遊歩道。
そっちはまた今度、元気な時に行くとして、
登山口は道なりにまだまだ先です。

右の木立が途切れて「紅葉河原」が姿を現しました。
文字通り、面河渓は紅葉シーズンがおすすめ。
燃えるような紅葉と碧く清涼な面河川のコントラストが見事です。



  

次の分岐は「面河第二野営場」との別れです。
左にカーブする石畳が遊歩道。
直進する砂利道はキャンプ場の入口です。

木立の中にある第二野営場は第一野営場より大きめです。
場内にはバイオトイレもあります。
ここまで来るとせせらぎや鳥のさえずりなど、
聞こえてくるのは自然の音だけ、とっても静かです。



次に現れたのは「下熊渕」という滝つぼ。

おそるおそる、ダーク・エメラルドな渕をのぞき込み。
ちょっと見づらいかな。

もう少し歩くと「上熊渕」。

左の滝から段々に落ちた水が、
ここでもダーク・エメラルドな水たまりを形成しています。
下熊渕より少し小さいかな、でも、見事です。

…と、寄り道ばかりしているといつまでたっても着きません。
登山口は案外、遠いんですから。
寄り道は帰りにした方がいいかも。



  

やっと登山口に到着です。
遊歩道はまだ虎が滝・虎が淵まで続いています。

登山者カードを入れるポストがあります。
ポストの横の石段から山スタート。

石鎚神社の鳥居がお出迎え。
ここから先は“神域”です。

ひとりごと

面河渓はとっても綺麗なので、何度来ても飽きません。
県内に○○渓ってたくさんありますけど、規模、見所の多さから云ってもピカイチです。
だからホントは、国民宿舎や愛大小屋、頂上山荘に泊まりまくってゆっくり歩きたいくらい。
でも、そんな余裕はないので、まるで駆け足で巡ってきました。

面河渓が名勝として世に知られ始めたのは明治30年の末頃です。
明治36年、杣川村渋草尋常小学校(面河村小学校)石丸富太郎という人が訓導兼校長として赴任してきました。
彼は、面河の景色に感動し、海南新聞に投稿するなどして広く宣伝、紹介しました。
それが名勝と知られた始まりでした。
バスもない時代、松山から詩人・画家・登山家・写真家など9人からなる観光団が遠路はるばるやって来ました。
夜中に着いたにも関わらず、のろしを上げたり、音楽会、村長、村民総出の大がかりな歓迎会が催されたそうです。
空船橋はその時の観光団が感動し、名付けたそうです。
その時の様子は海南新聞に連載され、面河渓は一躍有名になりました。
時を同じくして、中川海吉が若山に「紅緑館」と云う名の旅館を建てました。
大正中頃から観光客が増え始めたことに注目したのでした。
昭和5年には、亀腹にて亀腹旅館(いまの渓泉亭)を始めました。
宿泊施設ができたことで、観光地としての利便性がアップ、ますます発展しました。
バスが亀腹まで通じるようになったのは終戦後のことです。
面河を含む石鎚山一帯106.83平方kmが国定公園に指定されたのは、昭和30年11月1日です。

さて、面河ルートは長距離で長いこと時間がかかります。
日帰りだと、早朝に発たなければ日没に間に合いません。
秋~春は9時スタートだとちょっと微妙、ペースにもよりますが、日没と競争になる恐れがあります。
僕の場合、スタート時点でGPSの不調が発生し、8時半を過ぎてしまいました。
おかげで、帰りは小走りで下るハメになりました。

渓泉亭の駐車場から登山口まで、結構、歩きます。
道が平らなうちに、足腰の関節を伸ばし、柔軟体操込みで歩いておきましょう。
特に足首は柔らかく。
子供の運動会で張りきった親が走って転ぶのは、足首が固いのが原因だったりするのと一緒です。

当日はサポートタイツってのを初めてはいて行きました。
最近流行のサポートタイツ。
テーピング効果や、疲労物質をためず、筋肉の動きをサポートするほどよい締め付け、などなど。
良さそうなことがいっぱい書いてあったので試してみました。
結果は上々でした。
8時間以上も歩いたのに疲れもそんなに残らなかったし、ヒザも痛みませんでした。
1万円以上もするワコールのCW-Xとかがベストなんでしょうけど、僕のはユニクロ製。
ワゴンセールで1000円だったので2着も衝動買いしました(その時点で廃番、もう手に入りません)。
安物でしたが、全然、OKでした。
数時間がかりの山行には手放し、いや、足放せなくなりそうです。

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