淡路ヶ峠へ行こう!
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畑寺~変電所~山頂
~山頂
距離 約1.0km
標高差 約220m
国道・県道
一般道
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所
送電鉄塔・アンテナ施設
みかん畑
危険・行き止まり
  

畑寺交差点から繁多寺へ行く途中にある四つ角。
松山変電所へ、左折します。

角に「←りつりん館」「←松山市立桑原中学校」の看板や-

四国のみちの石柱があります。



  

たまに大型車にもすれ違う道を四つ角から400mちょっと走ると、
桑原学校給食共同調理場。
昼前に通ると給食の匂いでお腹の虫が鳴きそうです。
右上奥の建物は、「りつりん館アドバンス」という高齢者福祉施設。
目指す登山口はりつりん館アドバンスの駐車場にあります。
もう少し進むと-



  

介護施設「りつりん館」と松山変電所にはさまれた、
丁字路がありますので-

右折して坂道を上ります。
100m登ったら-

「りつりん館アドバンス」の入口に送電鉄塔。
淡路ヶ峠から降りてきた送電線は一旦、外の鉄塔で受けてから、
変電所の中に入ります。
変電所の外にはこうした鉄塔が5基も立ってて、空は電線だらけ。

道端にそびえてるこいつは畑寺線31番鉄塔。

鉄塔から更に、50mほど、もうちょっと坂道を上ると-



  

右にりつりん館従業員用の駐車場がある、ここが登山口です。
坂道と駐車場入口の間にいっぱい積んである岩の左側が巡視路・登山道の入口です。
駐車場に勝手に駐車して怒られないように。
左の坂道の奥にはみかん畑もあるので路駐もNG。

同じ場所ですが、春に訪れてみたら、とっても華やかでした。

桜に見送られ、なんだか心が躍ります。

さて、また、寄り道です。
この登山口のほかに淡路ヶ峠の北尾根・鶴ヶ畝に繋がってる登山道が奥にあるので、
ちょっと探しに行ってみました。

一段高いところにある変電施設を見ながら坂道を登ると-

また道沿いに鉄塔がそびえてます。

松山幹線48番鉄塔。

  

フェンスに沿って左に曲がります。
山にだいぶ近づいたので、
変電所の敷地より道の方が高くなっています。



東の端っこに丁字路があります。
ここが鶴ヶ畝に通じる巡視路の入口なんですけど-

「私有地につき立入禁止」
目立つデカい看板が入る気を無くさせます。

「松山西線2→」への巡視路が
道の奥にあるけどやめておきました。

50m北にもうひとつ道があるので一応行ってみましたが-

こちらにもやっぱり立入禁止看板。

「←北松山連絡線3」へも行けず。

  

…結局、戻ってきました。

  

積んである石の左に夏草に覆われた踏み跡。
巡視路で登山道。

入口に「とよかたの森→」の消えかけの手書き案内と案内杭。

「松山幹線47→」の方へ向かいます。

春なら桜がたくさん咲いてそうな小径も、
夏は緑緑して草まみれ。

ちょっと入ったところに小さな畑とプレハブ小屋。
雑草の勢いに負け気味でした。



左右の尾根が迫って狭くなったところで-

「とよかたの森 NPO法人松山子ども劇場21」の看板に-

「ワラビ取りの入山を禁ず」の立て札も。

あか道でよく見るスギ並木があったけど、手前の木は-

“И”字に歪んじゃってました。

小屋の脇を抜けたら-



  

扇状に開けた谷に出ました。
どうやらここが、さっきから何度も名前が出てくる-

「とよかたの森」のようです。
森っぽくはないけど、植林は行われたみたい。

草むらで一際目立つ木の下にベンチがありました。

  

凹んで低くなってる尾根へ登ります。

夏草で道が覆い隠されてます。
道は草を刈ってある部分とは別の所にありました。
足元も見えない草の中をジグザグ登ると-



すぐに尾根に到着、巡視路の案内杭があります。

尾根を右に行くと送電鉄塔があるはずなんですが、
道がありません。
こちらからではたどり着けないのかな?
と、道を探してたら-

  

ワイヤーの輪っかを引っかけるタイプの罠、発見!

  

けもの道にワイヤーの輪が巧妙に隠してありました。
足や首が入ると輪が締まる単純な仕掛けです。
でも、逃げようと引っ張ればさらに絞まる、
動物たちにはとっても恐ろしい罠です。

山頂は尾根を左へ向かいます。

冬枯れた頃なら道はもっと明瞭でしょう。
こんな部分はほんの数十メートル。

森に入ると、雑草の勢いは弱まり、急に道らしくなりました。

雑木林を登って行きます。
夏はクモの巣がよく邪魔してくれるので、
長目の木の枝を振り回しながら歩きましょう。

数分で鉄の脚に出会います。



松山幹線47番鉄塔です。
表土流出防止のネットが敷かれた鉄塔の下は、
陽が差して明るいけど、高い木立に囲まれて眺望はききません。

見上げて。

真下から、見上げて。

上部に道の続きがあります。

次は「松山幹線46→」。

鉄塔のすぐ上は竹林になっています。

倒れた竹林が邪魔してくれます。

石積みも残る巡視路。
ジグザグと登って高度を少し稼ぐと-

尾根から右に外れて行くにつれ、傾斜もなくなり、
竹林を抜け出すと-



谷を横切る横掛け道に変わります。
巡視路なので、一直線には山頂を目指しません。

  

ほんの一瞬ですが、南側にわずかながら木立が開けたところがありました。
眼下にはみかん畑や農道が走る谷も見えました。

大きく右にカーブする巡視路。
この辺りはアップダウンがないので楽です。

道を拓いた時の斜面を切り欠いた跡が残る場所を過ぎれば-

鉄の脚にまた出会います。



  

松山幹線46番鉄塔に着きました。
わずかながら、南向きの見晴らしが残っています。

見上げて。

敷地の下部に下る小径を発見。

「←石井連絡線3」だそうです。

山頂とは反対ですが、寄り道してみました。

下りなので、1分もかからないくらいの距離感で-



石井連絡線3番鉄塔に到着しました。
この鉄塔はさっきの松山幹線46番鉄塔とともに、繁多寺側から見えてた鉄塔です。

  

※これ。
左上に見えてた鉄塔です。

鉄のシルエット。

「畑寺線No.29」と兼用みたい。

というわけで、寄り道終了。
えっちら、登り返して-

  

松山幹線46番鉄塔からの続き。
山頂への道は、47番鉄塔から来た道と並んでいます。

※下山の際、V字に右へ折り返すのを忘れて、
間違って3番鉄塔へ下る道へ入らないように注意しましょう。



鉄塔から少し尾根沿って登りますが、すぐに右に外れます。
尾根を回り込むのかと思いながら、雑木林を歩いていると-

  

急に縦にジグザグと高度を稼ぐところがありました。
植生も急に変わって-



植林帯に入りました。
しばらく、モノラックのレールに沿って、なだらかな坂道を登ります。
右下を見下ろすと、林の向こうにボロボロの小屋や谷が見えました。
繁多寺ルートにあった、立ち入り禁止の農道がこの辺りまで続いているのかも知れません。

急に、3本のモノラックのレールが集結して
ターミナルみたくなった場所が現れました。

ターミナルを過ぎると、今度は右側に並走するレールが出現。
尾根に近付いてるせいか、林の中で風を感じるようになってきました。



  

繁多寺ルートと合流する丁字路につきました。

「←石井連絡線4」などが繁多寺方面。
「石井連絡線3→」がいま登ってきた方向です。

  

繁多寺ルートから見るとこんな感じに、
山頂方面へは左にくぃっと折り返します。
※後は、繁多寺ルートと同じですので割愛します。

ひとりごと

いつものことながら、このルートも地図に載っていません。
地図を片手に西麓の山裾をなぞるように自転車で走り回って登山口を探しました。
立入禁止看板がない農道は取りあえず覗いて、草むらに隠れてそうな巡視路の案内杭とか、森の中に続く小径がないか、丹念に見て回りました。
淡路ヶ峠くらい小さなお山でも、谷が入り組んで裾野が長いため、1、2時間はあっという間に経っちゃいました。
500~1000mクラスのお山だと、半日探し回っても結局、発見できず、撤退・また今度ってこともありますから、楽な方です。
変電所の横、りつりん館アドバンスの駐車場脇で、巡視路の案内杭を見つけたまではよかったのですが、そこから先がまた大変でした。
入口こそ草は多めだったけど、とよかたの森までは道の姿をしています。
そのままの状態で続いてると思ってたんですが、とよかたの森の広場まで来た途端、道がなくなってしまい、あっさり、行き詰まってしまいました。
里山の過疎化と高齢化ともに荒廃著しい山道の中で、唯一、整備されているのが四電の巡視路です。
大抵の巡視路は除草作業が行われ、よく踏まれて明瞭です。
けれど、ごく希に、そうでない巡視路も存在します。
今回がまさにそのパターンでした。
心のどこかではここがそうかも知れないと思いつつ、受け入れられない自分もいて、夏草茂る斜面を無理矢理登る気にもなれず、途中で分岐を見落としたのかも知れないから一応戻ってみようと決め、引き返しました。
すると、入口からすぐのところに新たな案内杭を見つかりました。
こいつは道を右にそれた畑の方に2番鉄塔があるよと指していました。
とよかたの森には杭がなかったし、これが正しいんだろうと思って、畑の周辺の森の中をぐるぐる歩き回って道を探しました。
探さないと見つからない道なんて、もはや巡視路の役目を果たしていませんが、杭を信じて同じ場所を30分は探しまわったと思います。
りつりん館にいるおばあちゃんとか、「あの人なにしてるんだろう?」って、不思議そうに見てたんだろうなぁ。
不思議って云うより、怪しい、の方が正しいかったかも。
キノコにはまだ早いし。
で、結局、2番鉄塔に行けるような道は見つかりませんでした。
その間、変電所の上の立入禁止の農道を見に行ったりして、気分的にも疲れてしまい、時計は午後3時を回っちゃったし、やめて帰ろうかと思ったり、いっそ、繁多寺から登って、の分岐から下って来た方が早いんじゃないかと、あきらめかけていました。
するとそこへ、畑の持ち主さんがたまたまやって来られて、「すみません」と道を訊ねたら、とよかたの森の奥の尾根に道があるよと親切に教えてもらえました。
道が分かってからは、もう、どんどん行け行けモード。
とよかたの森の斜面に登り、改めてヤブを見渡すと、けもの道のようにかすかに草が左右に分かれてるところがありました。
草の下になにが潜んでるか分からないので、ストックでわざと草をなぎ払い、ガサガサと大きな音を立てて尾根まで登りました。

森の中に入ったらもう、普通の巡視路、明瞭な道が続いていました。
以降はほぼ順調でしたが、予想外だったのは、隣の尾根の鉄塔に大きく迂回していたことです。
真っ直ぐ、山頂方面へ登るのかと想像していたので、谷を大きく横切って進んだ時は、このまま山頂まで登らないんじゃないかと、ちょっと心配になったくらいでした。

の分岐に着いた時はホント、ホッとしました。
山頂に着いたら、さらに脱力しちゃって、展望台のデッキに座り込んで30分くらい、ぼーっと松山平野を眺めてました。

繁多寺や鶴ヶ畝ルートより最短で登れると思ってたけど、それほどでもありませんでした。

多分、いつもは草刈りしてると思うんです。
たまたま、運が悪かっただけだと思います。

同じ道を往復するのイヤって方は、繁多寺から登ってこの変電所横に降りてくる設定もいいと思います。
鶴ヶ畝の方に下っちゃうと、繁多寺に戻るのに相当時間が掛かりますから。

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