淡路ヶ峠へ行こう!
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桑原中~登山口~鶴ヶ畝つるがせ尾根~山頂

※北は←、東は ↑です。
距離 約1600m
標高差 約220m
徒歩
下記写真の場所
送電鉄塔・アンテナ施設
  

東野御茶屋跡や愛媛県研修所がある丘から見た淡路ヶ峠。
桑原中側の登山道はこちら側の斜面を登り、鶴ヶ畝尾根に取りつきます。



  

桑原中学校とJA桑原がある場所が登り口、桑原中の校門横の坂を登ります。
道は途中、1車線幅ギリギリになるところがありますので、車での進入は遠慮しましょう。

登り口には桑原公民館が立てた案内看板。
「四国電力管理道を通行させて頂いて…」
低姿勢なところが好感度大(・∀・)

急な坂道を登ってすぐ-

極端に狭くなります。
農家さんの軽トラなら大丈夫だけど、普通車はNG。



中学校のプールがある石垣下でまた広くなり、
学校の敷地に沿って登ります。

左も桑原中のテニスコートで、陸橋で繋がってます。
車ほとんど通らないけどね。



  

登り口から400m、坂道は山裾に突き当たって丁字路になります。
左はみかん畑が点在する静かな丘で、鉄塔の左の畑になった斜面に登山道があります。

  

丁字路を左折-

山裾にどーんと聳える鉄塔を通過し-

丁字路から100mくらいまた坂を登ると-



  

小屋の手前、右側に-

桑原中登山口があります。

多分こちらも公民館お手製の看板。

四電巡視路の案内杭も刺さってます。

登山道には丸太のステップ。

2006年当時は整備されてませんでした。
ここ数年で淡路ヶ峠が知名度アップ、
地元でも人気のお山に成長しました。

かすがいにまだシールが残ってました。

隣は柿畑。
柿がひとつ、野鳥のために取り残してありました。

左の木立は真っ赤に紅葉。

畑と森の境まで一直線に登ります。



  

木の根元で階段が終わり、右に進みますが、
左には元の巡視路がくの字で残っています。

右に10mほど進むとまた丸太の階段が待っていますが、ここは下が畑なので見晴らし上上。

  

まだそんなに登ってないのに、松山平野を一望、海もぎりぎり見通せました。
この見晴らしの良さが淡路ヶ峠人気の秘密なのでした。

丸太の階段をトコトコと。
左には手すり代わりのトラロープ。

ちょっと不揃いなところが、
ハンドメイドな温かみ。

左へ折れ、巡視路を歩くと-

  

道の途中にまた丸太の階段出現。
ジグザグ路をショートカットしてるだけなので、
十数m先を右折すれば同じ所に出ます。

  

とりあえず、階段を使ってみましたが、狭くて急で、
気を使って登った分、時間はショートカットできなかったかも。
下山時や雨上がりなどは落ち葉で滑ったりするので、
階段はスルーして巡視路で降りた方が安全で早いです。

広葉樹がまき散らした落ち葉のモザイク。
ふかふかで、濡れたらちょっと滑る。
左にくぃっと曲がったら-

最後の直線。
送電鉄塔の白い脚が見えたら-



尾根に立つ送電鉄塔に到着です。

入口に案内杭。

鉄塔の下はキレイ。
土手にステップが刻まれてるけど、確か、昔はなかったような…。
良かれと思ってのことだと思いますが、地主さん以外の人が地面を削ったり、自然に手を加えてはいけません。
それがお山のルールですが、最悪、地主さんとのトラブルは入山禁止に発展する可能性がありますから、ほどほどに。
実際、繁多寺側の遊歩道整備工事が頓挫したのも、市側と地権者間の意見の相違が原因でした。

「北松山連絡線No.3」

下から鉄塔見てみよう!

山頂に向けて登る前に、鉄塔広場から尾根を少し下った風景をおまけで載せておきます。


鉄塔下部の茂みを抜け、植林された尾根を下ると-

濃いクマザサ・ゾーン、その先には-

間伐作業用の作業道がジグザグと斜面に刻まれていました。
ボーイスカウト野営場の向かいにあった処理場の裏に降りられます。

さて、山頂に向け、再スタート。


次の鉄塔まで続く巡視路を登ります。

登り口には「淡路ヶ峠まで730m」の立て札。
山頂までの標高差は125mくらいです。

さすが巡視路、しっかり踏まれた道です。



  

宝ノ谷からの登山道と合流する丁字路へ。

尾根に立つ道標。
下り道として宝ノ谷方向を指しています。
いま来た方は「←中学校裏降り口」、
宝ノ谷方面は「→宝谷池コース」と書かれています。

山頂に向かって登る鶴ヶ畝尾根の道は、
道標の真向かいから始まります。

2013年に再訪すると、既存の看板の下に
赤と青の看板が増えていました。

「←展望台(峠)」
淡路ヶ峠の“峠”は山の意味です。
※2013年再訪時もこの看板はそのままでした。

さて、鶴ヶ畝尾根を登ります。
鶴ヶ畝尾根は一部、急なところもありますが、全体的にはつま先上がりのゆる~くて楽な坂道です。
子供が遠足気分で歩けるようなハイキングコースです。


  

左(東)に時々、見え隠れするのは宝ヶ峯。

さて、“鶴ヶ畝(つるがせ)”という名前は明治の地図にのみ記載がある地名です。
“畝”は、畑の土を凸に盛り上げた部分、“うね”のことです。
淡路ヶ峠を溝辺の方から見ると細く盛り上り、畑の畝のような姿をしています。
また、西麓から望むとこの尾根は水面で休む鶴の背のようにも見えることから、
鶴の背、鶴ヶ畝となったのかも知れません。


  

西に目を向ければ、木立の合間から松山城や松山市街地がちらり。


よく踏まれた明瞭な登山道。
おやおや、右に看板が取り付けてある…。

「峠まで600m」
この距離表示も初めて来た頃にはありませんでした。

  

次なる目標の2番鉄塔が見えてきます、曇り空と重なって撮れてないけど(^_^;)。 



また看板発見、今度は-

「峠まで500m」

ほどなく、ちょっと急斜面ゾーン。
雨で表土が流され、地盤の岩が顔を出してます。

トラロープもあります。
登りは出番無いけど、下りは真砂土が滑るので便利。



  

巡視路の分岐が右に現れました。
分岐を右に下ると松山変電所。

ただ、この道を下ると「立入禁止」看板が変電所側にある農園があります。
こちらに看板もないので下り抜ける分には許して頂けてるのかも知れませんが、
確認とれてないので、当サイト的にはおすすめできません。



トラロープの急斜面以来、
山道らしい登り坂が増えてきてますが-

「峠まで400m」まで、すいすいっと来ました。
で、間もなく-

鉄塔の白い脚、出現。



2番鉄塔に到着。
鉄塔の幅ギリギリの尾根ですが、おかげで、西側の見晴らし、いい感じです。

「松山西線No.2」

青空バックに撮りたかったなぁ。

  

鉄塔は標高200付近にあり、高度が増した分、
市街地の眺めに奥行き感が増してきました。
弁天山、大峰ヶ台(総合公園)、松山城、小富士(興居島)、
太山寺丘陵、御幸寺山・姫原丘陵、御勧請山ら伊台の山並み。
平野を横切る緑色のラインは、石手川の土手を縁取る並木。

  

鉄塔の脚越しに、南に見える伊台・高縄の山並み。
鉄塔が目印の御勧請山、夫婦山、勝岡山、ヌタノサコ、
高縄山、大月山、城ノ山、北三方ヶ森、杉立山、関ヶ森。

ちなみにこの鉄塔、秋の夕暮れ時に山頂から降りてくるとこんな景色が拡がります。

  

さて、山頂へ再スタート、1mほどの段差を登ると、
山頂へ向かう尾根道が正面に。
それとは別に、左に分かれる小径もあります。

左の道は巡視路の続き。
宝ノ谷のどん詰まりに下れる道です。

でも、最後の最後に荒れているので要注意。
隣の宝ノ峯まで縦走したい人にはおすすめ。

山頂への道、歩き始めは岩がゴツゴツ。

でもまたなだらかな山道、るんるんるん。

急な段差にステップが刻んでありました。
ご親切にどうも。
けれど、真砂土の地表は雨や登山者の靴ですぐに風化します。
階段は削れちゃうと歩きにくいんですよね。
そしたらまた削ってってなると、イタチごっこ。
僕個人の意見としては、自然のままでいいと思います。
みなさん、自然を楽しみに来られてるので、
道も自然なままでいいと思いますが、いかがでしょう。



「峠まで300m」

シダとマツが増えてきました。



「峠まで200m」

登るごとに爽やかな風が尾根を越えて、額の汗をさらってくれます。
野鳥の声が騒々しいのは、近くに巣でもあるせいかな?



とうとう「峠まで100m」現る。

  

標高250mを越えたので、東にある宝ノ峯越しに、
関ヶ森や倉谷山の稜線も見えてきました。

山頂まであと少し。

滑りやすいところのまたトラロープ。

空も明るいくねくねカーブを抜けたら-



淡路ヶ峠山頂に到着です!

ひとりごと

鶴ヶ畝は急坂もないし、時々、いい眺めも見られるし、鬱蒼と茂った森を抜けたりもしません。
毎日登山にも最適です。
地図には載ってるけれどいまは廃道になっている、宝池から尾根を真っ直ぐ登る登山道が復活したらもっと便利になるでしょうね。
便利と云えば、しばらく登ってないうちに、遊歩道並みのいい道になってました。
桑原公民館を中心に地元有志の方々みなさんで道標など次々に整備。
桑原中学校の生徒さんとPTAのみなさんによる桜の植樹も毎年行われています。
生徒さんたちが大人になる頃には、淡路ヶ峠が薄紅色に染まって、お花見の名所になってたりするのかな?

地元に愛されるお山は、ホント、幸せです。

「親切とお節介の境界線は曖昧」という、広告機構のラジオCMがありますが、善かれと思ってやったことも、別の人にはお節介に感じることが世の中にはたくさんあります。
道標に階段やトラロープなどのアイテム、地面を削った階段など、善かれと思ってやったのに、地主さんの許可を得てなかったために後でトラブルに発展したケースが多多あります。
地主さんの方でも、善かれと思って入山を黙認してきたけれど、入山者のマナー低下で態度を硬化、入山禁止になったお山も結構あります。
淡路ヶ峠のアイテムは桑原公民館さんなどが中心となって設置されたと思われるので、トラブルの心配はないかもしれませんが、もし、個人で、許可も得ずにアイテムを設置したり、階段状に地面を削ったりする行為は、例え良かれと思ってやったことでも、問題になることがあります。
それにあんまり快適にするとつまらないお山になってしまいます。
お山はお山のままが一番です。
難所を残しておくことは、マナーのない人にはえんま様的な門前払い装置として、セルフレスキューできない人には立ち入っちゃいけないことを身を以て知らせるハードルとして必要だったりします。
人気が増すにつれ、裁判事とか、当初はまるっきり想定しなかったことが起こるので、お山にはなにも持ち込まない、持ち込んだものはすべて持ち帰る、持ち帰っていいのは思い出だけ、を徹底しましょうね。

僕は山頂まで歩いて行けるだけで充分幸せです。

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