瓶ヶ森・伊吹山
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瓶ヶ森ヒュッテ・白石小屋・瓶壺
林道
徒歩
下記写真の場所
  

トラバース路を駐車場へ戻ります。
歩き始めてすぐ、右斜めに降りていく分岐があります。
瓶ヶ森ヒュッテ・第1キャンプ場・東之川へ下る道です。
せっかく来たので、探検気分で寄り道スタート。

右へ下ってみました。
木立に囲まれた瓶ヶ森ヒュッテ、発見。



  

また分岐。
ヒュッテは左だけど、キャンプ場が見たくて-

道標に従って-

右折しました。
針葉樹の林を抜けると-



ササ原に作られたキャンプ場に出ました。
左奥に蛇口の並んだ流し台がありました(水は止められてました)。

左奥にもテントが何張りか設営できる、ずっと広い場所がありました。
見晴らしは抜群で、夜になればさぞ降るような星空が見られそうですね。

一方、東之川への登山道は、キャンプ場から右へ曲がり、
急な斜面へと降りて行きます。

キャンプ場も確認できたので、の分岐まで戻り、瓶ヶ森ヒュッテへ向かいます。

小さな沢(当日は涸れてました)を渡ると-



いまは無き、瓶ヶ森ヒュッテです。
当時は営業もしておらず、ひっそりしていました。

※その後、小屋は撤去され、その跡地に、
2018年、新たに「瓶ヶ森避難小屋」が建ちました。

南側に回り込むと-

トイレでした。

トラバース路へと戻ります。



トラバース路に復帰。

  

「←駐車場」の道標に従って歩きます。
(写真はヒュッテの方を振り返って撮影)

テーブルセットがササに埋もれてます。



  

十字路です。
駐車場は道なりに直進でOK。
左折は-

鎖場を通り、男山へ向かう鎖道です。
白装束の信者さんがよく利用されます。

今回はまた寄り道です。
右折して白石小屋へ向かってみましょう。
西之川登山道も右折します。



白石小屋までは350mくらい歩きます。
往来が少ないからか、ササが濃いです。

真っ赤に紅葉したカエデが秋を主張していました。

ササ原中に降った雨水が集まってくるような場所なので、
道が大きく浸食されてました。



最後はかくんと下って白石小屋へ。

小屋の上部が第2キャンプ場です。
段々になってます。

赤いトタンで覆われた白石小屋の姿。
こちらも当日はまた無人でひっそり。

※白石小屋も現在は営業されていません。

パイプの継ぎ手から漏水が吹き出してました。
冬は盛大な氷柱が見られそう。

玄関は固く閉ざされてました。

  

瓶ヶ森マップの片隅にこんな言葉が。
「迷い子、迷い親、迷い犬、迷い登山者が多いので
標識を確かめ、皆んなとはぐれないように
注意して歩いてくださいネ。」
このマップ、遠目で見ると歯をむいた牛みたいに見える。

トイレを探しに裏へ。
(建物の真裏にありました)

流し台から清水が滔滔と流れ出してました。
美味しそうなので、手持ちのカップに汲んで-

石鎚山に乾杯っ

さて、寄り道の続きを。
小屋の前の道を上がり、瓶壺へ向かいます。



道標に従い、駐車場へ向かう道を進むと-

駐車場と西之川登山道との分岐に至ります。

「瓶つぼ 経由 西之川→」の方へ、右折します。

ササ原に出て間もなく-



谷に向かって-

真新しい木段を下りて行くと-

瓶壺のある谷に到着します。

西之川の登山道は谷を渡り、正面の道を右へ進んだ後、
急な傾斜をジグザグと下って行くことになります。

写真の左端、青い柄杓の下に-

瓶壺はぽっかりと開いていました。
甌穴の類でしょうか?
甌穴は別名・瓶穴と云います。
瓶ヶ森の“瓶”ですね。

ポリタンクに水汲みにしてる姿もちらほら。
とっても美味しい水でした。
僕もお持ち帰りしたかったなぁ。

直径1mほど、不思議なほど、まん丸です。
透明度が高いので一見、深くなさそうに見えます。
でも、ストックで測ると1.3mはありました。

喉も充分潤ったので、寄り道終了。
の谷の降り口へ戻り-



そこからまっすぐ上へ-

上へと登り返します。

  

白石小屋、トラバース路、瓶壺、駐車場へ別れる十字路に出ます。

「駐車場→」の方へ帰ります。

まだ昼の2時なのに、ちょっと陰ると夕方みたいな光量。



やっとこさ、駐車場が見える場所まで帰ってきました。
林の中へ入れば-



  

トラバース路と合流します。
まっすぐ進むと-

石畳に再会。
登山口はもう目の前です。

ひとりごと

山小屋はどちらも無人で、以前来た時よりちょっと痛んだ感じがしました。
白石小屋の扉には一枚の紙が貼ってありました。
「○○様、本日、土小屋、白石ロッジに宿泊をお願いします」
白石小屋は土小屋の白石ロッジとオーナーさんが同じですから、有りはありなんでしょうけど。
続けて電話番号が書いてあり、「送迎の車を用意します」とありました。
予約を取ったのは良いけど、なにか都合が悪くなったのでしょうか?
でも、現地でそんなこと急に知らされてもすっごく困ると思うんだけど。
もし、車は麓の西之川登山口に置いてきたとか、携帯電話を家や車に忘れて来たとかだったら…。
もし、どうせ小屋に泊まるんだからと、夕暮れ頃にたどり着いたとしたら…。
ライトも持ってなかったら月明かりだけが頼りかぁ、うーん。
想像すると、めっちゃサバイバルぅ。
家に連絡したけど、県外の人だったりして、すでに出発後で連絡が付かなかったってパターンだったのでしょうか?
それでも、ちょっと、心配でした。

いつの頃からか、ふたつの山小屋共々、営業を終了されました。
しばらくは、建物は残っていても、避難小屋風に利用することもできませんでした。
石鎚スカイラインや瓶ヶ森林道の開通により、日帰り客ばかりになったのが閉鎖の一因でしょう。
昔は、麓から登ってくるのが当たり前でした。
山小屋を起点に、石鎚連峰縦走や、冬は瓶ヶ森のスロープで山スキーを楽しんだりされたことでしょう。
いま、瓶ヶ森に泊まるとしたら、キャンプ場だけです。
また、周辺には、土小屋の白石ロッジや国民宿舎、瓶ヶ森のちょっと手前にある山荘しらさがあります。
小屋に比べれば快適に泊まれます。
山小屋がなくなることは、懐古主義者には辛い現実でしょうけど。

さて、2018年4月、瓶ヶ森ヒュッテの場所に、新たに「瓶ヶ森避難小屋」が建ちました。
バイオトイレも併設。
瓶ヶ森ヒュッテの一部も改装され、避難小屋として利用できるそうです。
冬も解放されています。
入口は閉まってるけど、ハシゴで2階から入る、雪国スタイルです。
ただ、バイオトイレは、凍結で使えません。
そばのキャンプ場で泊まるのもいいけど、この避難小屋なら泊まってみたいな。
…って、避難小屋ができてたの、かれこれ、4年も知らなかったわ。
新聞取ってない…、ローカルニュースも見てない…、じゃ、仕方ないか…。

さて、話は変わり、瓶壺のこと。
瓶壺の手前で、ポリタンクを背負子に背負った4人組に出会いました。
年齢は60歳くらいでしょうか、腰を下ろし、休憩中でした。
この先に美味しい、良い水があるよ、と、おばさんが話しかけてこられました。
続けて、この水はガンも治るのよ、とも。
すかさず、隣にいたリーダーっぽいおじさんが、治るって言ったら語弊がある、と、訂正されました。
でも、会話を聞いていたら、病に効くような気でいるのは、おじさんも間違いないようでした。
この水が効くなら、下流の西条市のガン発生率も少ないはずですけどね。
その後、同じタイミングで登山口に向かいました。
10キロを越える水を背負い、何度か休憩しつつ、駐車場へ帰って行かれました。
大変だなぁ、と思った、その数分後。
新たに空のポリタンクを背負い、おばさん達は、再び瓶壺へ行かれました。
汲んだ水はひと月経ってもコケが生えないくらい、キレイんだとも云ってましたね。
でも、流れて溜まった水なので、それはちょっと怪しいと思います。
容器のキレイさにもよりますし。
東京にこの水を待ってる人がいるなんて話もされてました。
クスリだと思って飲んでるのか、ただ、美味しいから飲みたいのか、詳しくは聞かなかったけど。
“鰯の頭も信心”、“信じるものは救われる”かな。
「プラシーボ効果」ってやつ?
瓶壺の水も効くと思って飲めば効くでしょうし、美味しい水は美味しい。
大抵の水は、冷やせば美味しいけどね。
そんな瓶壺の水、効く効かないに関わらず、やっぱり冷たくて美味しかったです。

僕が訪ねたとき、瓶壺は1m位の水深がありました。
実はこの水深、主に西条からのボランティアさんらによって保たれています。
放って置いたら、上から流れ落ちてくる土や砂利、枯れ葉ですぐ満タンになってしまうそうです。
水汲みしながら、様子見て、土砂が溜まったら、さらって、の繰り返し。
そうやって、美味しい水がいつでも手に入るようになっています。
登山道沿いには、階段の丸太、ガイドロープ、手書きの標識…、“誰かのおかげ”がたくさんあります。

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