瓶ヶ森・伊吹山
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瓶ヶ森林道・伊吹山へ
(徒歩部分)
距離 約200m
標高差 約40m
林道
徒歩
下記写真の場所

石鎚スカイラインの終点、石鎚山登山口・土小屋から。

白石ロッジの前を通り、瓶ヶ森林道へ。
「↑瓶ヶ森」の標識があります。



緑に包まれた、ちょっと狭い道を行くと-

谷に石碑を見つけました。

「加茂川の源」
西条を流れる加茂川の源流です。



名野川越。
岩黒山の北斜面を抜け、日差しが戻ってきました。
昔はここが伊予と土佐を結ぶ重要な峠の一つでしたが、
往時の古道はいまはすっかり廃れています。

高知側の山並みが車窓に拡がります。

振り返れば、(写真右から)岩黒山、筒上山。

巨大なブナを通り過ぎたら-



  

ゲートのあるよさこい峠です。
瓶ヶ森林道は冬季は閉鎖されます。

空がうんと開けたよさこい峠のパノラマです。
小屋はよさこい茶屋といいます。
茶屋の前を右に下ると、
大瀧(おおたび)という立派な滝のある秋切・寺川地区を抜け、
長沢地区へ降りられます。
岩黒山、筒上山の奥にある手箱山の姿もよく見えます。
よさこい茶屋の後ろにあるのが伊吹山の西側の登り口になります。

  

本川村は合併により吾川郡いの町になってます。

  

新しめの看板。
土小屋を始め、瓶ヶ森にも掲げられてました。

石鎚山系森林生態系保護地域について

 石鎚山周辺の原生的な森林を国有林自ら保護するため、平成二年四月に「石鎚山系森林保護地域」を設定しました。
 この地域では、ウラジロガシ林、モミ・ツガ林、ブナ林、ウラジロモミ林、シラベ林の五つの極相林がきれいな垂直分布を示し、植生
学的にも貴重なこの天然林を保護することにより、自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存などに役立てることとしています。
 その取扱について保存地区では、モニタリング、生物遺伝資源の利用などの学術研究、ぎその他公益的利用以外には人の手は加えず、自然の推移に委ねた保護・管理を行うこととしています。

筒上山と手箱山の間、手箱越をアップ。
大峰宗覚心寺派の道場の石垣も見えました。

茶屋の横に伊吹山登山口があります。
トイレも。
「長沢へ 27km 瓶ヶ森登山口へ 7km」

今回は東側から登るので、黄色いゲートを抜け、林道を更に奥へ。



やがて、北側(愛媛側)が開けたとても見晴らしの良い右カーブ。
ずいぶん遠くなったように感じる石鎚山をアップにすると-

(写真左)土小屋方面から山頂を挟んで、
成就社のある成就までの稜線がばっちり。
土小屋と成就の標高差は100mほどですけど、
もっとあるように見えます。
石鎚の左肩に顔を出しているのは二ノ森。
成就の八丁坂の向こうに見えるの三ヶ森。

案内板立つカーブになると瓶ヶ森や子持権現山も見えます。

  

瓶ヶ森と子持権現山。
切り立った灰色の岩肌の上にササ原。

  

「土小屋←2.7km→よさこい峠
よさこい峠←2.9km→しらさ峠
しらさ峠←4.2km→瓶ヶ森駐車場
瓶ヶ森駐車場←16.7km→寒風山トンネル」

  

尾根のすぐ下を瓶ヶ森林道は抜けて行きます。
尾根右端の緑色のピークは自念子ノ頭。



カーブから600mほどの左カーブ。
伊吹山の東側の登山口です。
縦走路の走る尾根も間近な高さです。

「←伊吹山」の道標の脇を登ります。
駐車場はありません。
週末などは大型バスも通ります。
路駐場所は慎重に。

木段をとことこと登ります。
石鎚山系は登山道が整備されてて歩きやすいです。



尾根に出ると同時に石鎚と笹ヶ峰を結ぶ縦走路に合流です。
「←瓶ヶ森 4.4km 土小屋 4.0km→」
伊吹山の表示はないですけど、右へ曲がります。

今は使われていない木道がササに埋もれていました。
針葉樹の林を抜けると-



山頂はすぐそこです。
空に向かって道が延びてます。
視界を遮る木もなくなったので、ふと、辺りを見渡せば-

良い景色です。
まだ高知県側の山並みしか見えませんけど、更に歩を進めれば-



伊吹山山頂に到着です!
西条市街や石鎚山にも再びご対面です。

表土の流出で三角点が丸裸です。
点名「元山」の三等三角点、標高は1502.82m。

山頂標その1。

その2は倒れてました。

人の気配もないのでゆっくりパノラマを楽しめます。

瓶ヶ森から東黒森までをアップで。
奇跡のような青空でした。

  

二ノ岳越しに周桑・今治方面を。



  

山頂から少し西側へ歩いてみました。
ササ原に登山道が緩いカーブを描いて続いていました。
よさこい峠から登ると1kmちょっとあります。
この景色の中を歩けるなら全然苦にならないかも。

ひとりごと

秋晴れて最高の一日でした。
ホント、奇跡のようなドピーカンな日に登ることができて、神様、ありがとう!
僕が石鎚山に近づくと大体、急に曇り始めたりするんですけど、瓶ヶ森では曇った記憶がありません。
不思議。

でも、伊吹山を初めて訪れた時は雨と霧まみれで視界ゼロだったなぁ。

あれは小学5年生の時でした。
あの頃、5年生は面河にある少年自然の家に泊まるのが習わしでした。
初日のメニューに登山が組み込まれてて、石鎚山か伊吹山、どちらかを登ることになってました。
バスで降り立った土小屋で、石鎚へ行くグループと伊吹山へ行くグループに分けられました。
その日は霧雨の降る、あいにくなお天気。
石鎚組は、カッパを持ってた人限定でした。
カッパを持ってなかった僕は、自動的に伊吹山組へ、泣く泣く編入されました。
ホントには泣いてなかったけど、ホントに泣きたかったくらい悔しかったです。
さて、その頃の瓶ヶ森林道はまだ未舗装のダート道でした。
子供だったからかな、道幅はいまより広かったような気がします。
濃い霧の中を歩き出すと、やがて雨は止みました。
100m先も見えないくらいの濃霧。
霧というか、多分、雲の中だったんでしょう。
どこをどう、どれくらい歩いたのか、全然、記憶に残らないくらい。
わいわい、楽しかったことはよく覚えてます。
土小屋と伊吹山って、4キロぐらい離れてます。
いま思うと、ホントに往復したのか、山頂に立った記憶もなんだかあやふやです。
その後、土小屋に戻ってしばらくすると、石鎚組が戻ってきました。
あっちも雨は止んだみたいで、山頂まで行ってきたようでした。
そのとき、友達がうれしそうに先生と話してるのが耳に入ってきました。
先生が、雨が止んでよかったな、みたいなことのあとに、カッパ無くても大丈夫だったな、と言ったのです。
その友達は、実はカッパを持っていなかったのです。
こっそり、先生に頼んで石鎚組に入れてもらっていたのです。
その友達のほかにもカッパ無しで石鎚組に参加した子が何人かいたことがあとで分かりました。
僕だって、泣きたくなるくらい、行きたかったのに…。
うらやましいを通り越して、ずるい、卑怯だ、先生も、みんな。
それ以来、石鎚山には軽~いトラウマができました。

さて、今回、伊吹山に戻ってみて、急な登りもない登山道で、山頂もなだらか。
小学生の頃に登った記憶が、ある意味、残らなくても仕方ないかな、と思いました。
舗装されてない林道を歩いた延長で登ったから、余計に登山道との区別も付かなかっただろうし。

今回はホントに素晴らしい大パノラマでした。
もう2度と忘れることはないでしょう。
秋はうっとうしい羽虫もいなかったし。
ビーチベッドでも持ってって、一日中、陽だまりで風の音でも聞いて過ごしたいような気分でした。
でも、この日のメインは瓶ヶ森。
山の天気は変わりやすく、特に石鎚山系は午後になるとすぐ雲が湧くので、後ろ髪を引かれつつ、後にしました。

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