黒山・棟山
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鳥越峠から黒山へ
距離 約1km
標高差 約210m
国道・県道
林道
徒歩
下記写真の場所
水場

鳥越峠から山頂を目指します。
県道左側にある小径を登ると-

  

左に下る旧街道と分かれます。
正面の林の中にある小径を更に一段登ると-



  

今度は作業道が左に去って行きます。
右の日当たり良い場所へ出ると-

木陰に祠がありました。
鳥越峠の往来を温かく見つめてきただろう石仏に合掌。

祠の上を登って行きます。
ちょっと不明瞭です。



地図に566mの標高点が打たれている小ピークを通過。

先人が付けた赤テープを頼りに奥へ進むと-



  

分かりづらい分岐点へ。
道なりに進んでしまうと、まっすぐに下る場所で、
そのまま下ってしまうと林道黒山線に出てしまいます。
左折し、写真左に写っている赤テープを巻いてある木の場所を下りて行きます。

鞍部まで下りたら、今度は登り。

土地境界の黄色い杭を目印に-

基本、尾根伝いに登って行きます。



傾斜が一旦、緩やかになった尾根。



尾根上に露出した岩が目立ってきたら-

岩場登り。
10mほどの岩壁を登ります。
変に迂回せず、正面から挑んだ方が簡単に登れます。

岩の上から振り返っての展望です。
正面に棟山がそびえて、写真右側は登ってきた谷です。
右下の方に見える道は-

林道大久保鳥越線の入口。

  

もう少し登って、棟山の東側、内子の石畳方面を見晴らし。
(写真左から)船ヶ迫岳、なだらかな鎌倉山。

尾根伝いに再登開始。

おっと。
どうしたらこんな風にねじれて育つんでしょう。



こちらのルートはあまり人が通らないみたいで、
ちょっとヤブな部分もあるんですけど-

ツツジにも出会ったり-

日当たりは良いので、自然は豊富です。



標高700mが越えた辺りで、山頂部のなだらかな稜線に出ます。

見晴らしはあまり良くないんですけど、隙間から海がちらちらと。
狭い稜線を歩いていたら-



通せんぼする大岩に遭遇。

右側に下りてやり過ごし-

振り返ってみたら、とっても大きな岩でした。
元はひとつだった岩塊が割れたのか、大岩が寄り集まったのか、
不思議な岩を過ぎた途端-

稜線の中央、“コ”字型に岩を積んである遺物に遭遇。
石積みの中には、埋もれているのか、
なにも見当たりませんでした。

正面左斜めから見るとこんな感じです。
蘭塔場(墓地)でしょうか?

稜線に沿ってなだらかに奥へ。

やっぱり、というか、尾根・稜線につきものの倒木ゾーン。

次に出会った、こんもりとした盛り上がり。

黒山城があったころの名残でしょうか、
堀切のような跡がありました。
写真は地形が分かるように横から撮影。



植林された林の中、テーブル状に拡がる台地に着いたら、
黒山山頂に到着です!

「大久保」三等三角点。
標高は729.63mです。

山頂の様子です。
全面、植林されていて見晴らしは全然です。

山頂の北側に数m下ると、
平らかで飛び出した地形を見つけたので-



海が見えるかなと思ってちょこっと下ってみました。

視界はぱーっとは開けなかったけど、
これくらいの景色は見ることができました。

林道大久保鳥越線の延長部分も見えました。
車が走っていたので、通行可能のようでした。

ひとりごと

鳥越峠から登るルートはあまり紹介されていません。
踏み固められてないし、道として切り拓かれてないので、道が不鮮明な所があります。
枝葉が邪魔をしてかき分けなきゃいけないところもあるし、岩場の登りもあります。
初めて黒山に登る人はこちらじゃなく、反対側の仏峠からのルートを一応、おすすめしておきます。

鳥越峠から登ってすぐ、左に分かれる道がふたつもあるので、ちょっと、不安になりつつ、山登り開始。
すぐに出会った石仏に山登りの安全をお願いして、上へ上へ。
尾根に沿って文字通りまっすぐ登れると思っていた僕は、の場所で軽く、ハマりました。
まっすぐ進んでいたら、道はどんどんと下る坂に。
上りに変わる気配が一向にしなくて、仕舞いには林の向こうに見知らぬ林道が見え隠れし出しました。
林道は後で分かった黒山線でした。
これは迷ってるな、と、気が付いてまで登り返し、正しい方へと曲がりました。
写真に写っている赤テープは僕が巻きました。
実は、先人が付けた赤テープはまっすぐ下る方の木に巻かれていて、それも迷走した理由のひとつでした。
その曲がるポイントさえ間違わなければ、後は尾根伝いに登るだけです。
潅木が混んでてかき分けたり、気を遣う場所もあるけど、岩場まではすぐにたどり着けました。

どーも高所恐怖症なので、低い岩場でも、出会うと不安になります。
迂回できる場所がないかと、キョロキョロ。
もともと、細めの尾根で、傾斜も急なので、迂回する場所は見つかりませんでした。
でも、心配するよりなんとやらで、真っ正面から取り付いたら、思いの外、あっさりと登れました。
で、登ってしまえばこっちのもの。
高所恐怖症も忘れて、岩の上に早速腰掛け、休息、見晴らしを堪能。

普段はタヌキやイタチ、イノシシくらいしか通らない道を登りました。
そんなところを登っていると、我ながら物好きだなぁと、思ってしまうのでした。

稜線に出れば山頂までなだらかで楽です。

その中で出会った大岩と石積み。
どちらも黒岩城にまつわるものでしょうか?
大岩は存在感があって、その目の前に石積みがあります。
“コ”字型に積まれた石積みは、稔山でも見たし、もっと大きなものを新居浜別子山の別子銅山で見たことがあります。
別子銅山のは蘭塔場といって、銅山で亡くなった坑夫たちや山津波の犠牲になった村人らを供養するものでした。
黒山の石積みも多分、同じ目的で作られたものだと思います。

山頂にはそこから間もなく、着きました。
城址らしく、平らかで、東に向かって段々に、テーブル状の地形が続いていました。
探検してみようとそちら側に少し下ってみました。
そこうしているうちに、仏峠側からも登ってみたくなってしまい、引き返しました。

黒山でも、また登り返しにトライです。

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