黒山・棟山
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下記写真の場所

国道378号線、通称夕やけ小やけライン。
愛媛を代表する海岸線沿いの快適路を西へ向かいます。
左側の山並みが海岸線まで迫って、
黒山もその山並みのどこかに一緒に並んで海を見下ろしています。

バス停「閏住」の桜並木と菜の花。
上灘、下灘の菜の花は有名です。
なかでもこの辺りは密生していて真っ黄色いベルト状態になります。
また、国道沿いに桜が結構、植樹されていてすがすがしいです。
訪問当時は菜の花も終わりかけ、桜は散りかけ。
いよいよ、グリーンシーズン到来って感じで-

散った桜の花びらが道路脇の壁の、染み出した水に張り付いて、
まるで押し花で作った花びらの滝のようなってキレイでした。



ちょっと寄り道。
「←下灘駅」の方へ左折し、道なりに進むと-

鉄道ファン、寅さんが大好きな下灘駅。
JRの青春18きっぷのポスターに何度も使われた無人駅です。

寅さんシリーズ第19作 「寅次郎と殿様」のオープニングで、
寅さんが寝転がっていたベンチのあるホーム。
日本で一番海に近い駅といわれた下灘駅も、
目の前の国道が拡幅され、若干、海が遠くなりました。
ベンチに座って見る景色は寅さんが見た頃のまま。



国道に戻り、双海町串の上浜へ。
家並みが集まり、海側には運動公園のグランドや体育館があります。
久しぶりの信号をひとつ越え-

  

下灘郵便局を過ぎたらまた信号。
ここが黒山へ向かう県道の入口です。
ガソリンスタンドのある角を左折し-

県道54号串内子線へ。
右にある町指定文化財の五重塔を見送りながら、
JR予讃線の高架をくぐります。
豊田川と分け合うように道幅が急に狭くなります。



  

家並みを抜け、田畑が目立ち始める頃。
左前方に黒山が姿を現します。
お山の右肩にある鳥越峠を目指します。
右奥にも棟山が見えています。



  

県道が右へ曲がり上って行くY字路。
県道と分かれ、直進して近道・ショートカットしてみます。

豊田川沿いに上って行きます。
道は農道並みに狭くなります。
狭い道の運転に自身のない肩は県道をおすすめします。

この谷は傾斜が急なため、豊田川には工夫が凝らしてあります。
川底を階段状にし、流れを穏やかにするために岩や、
細かくジグザグに流れるようにブロックが配置されてます。



  

丁字路に行き当たり、豊田川とはお別れ。
右折し、坂道をますます上り、更に高度を稼ぎます。

林を抜けたら、見晴らしが良くなりました。
奥西集落には棚田や段々畑が高いところまで作られています。



  

その奥西集落へと向かう道と分かれ、右折。

  

こんな風にくぃっと曲がり-



  

県道に合流します。

  

県道から見るとこんな感じな場所。
ちょうどそこに-

「標高300m海岸より」な杭が立っていました。



ふと停まると、たった今上ってきた谷と、海を見下ろせました。



「←内子 大洲→」のサインが出たら-

  

右へ曲がり去る県道54号線とお別れ。
「←内子」の方へ左折し、県道226号串中山線へ。

一応、反対側の角にある54号線の標識には、
「←大洲29km 14km双海→」

左折すればほぼ正面に黒山を捉えます。
同時に、黒山の斜面を横切る林道も目に入ります。



  

その林道の入口を通過します。
林道は地図に載っているよりも、
ずーっと先まで繋がっているようです。
いつか、探検してみないと。

「…林道大久保鳥越線」

文字が流れ気味の杭。



  

そして、鳥越峠に到着。
鳥越峠の登山口・麓へ下る旧街道は-

左側にあります。

  

右側には棟山へ向かう林道の入口があります。

峠の向こう側は内子町です。

ひとりごと

国道378号線は僕がおすすめするまでもなく、ドライブ、ツーリングが楽しい快適路です。
この日も多くのライダーに追い抜かれ、すれ違い、自転車旅のチャリダーたちともすれ違いました。
空の青と海の青が溶け込みあって、延々と続いてる道はいつ来ても心地よいです。

この道がこんな風に改良される以前、300番台の国道らしく狭い厳しい道でした。
山は波際まで迫り、海の方も隙あらば山を削り取ろうとすかのごとく打ち寄せ、海と山が拮抗する狭間に漁村が立ち並んでいました。
ただでさえ狭い狭間を国道と線路が通っていました。
その頃の下灘駅はホントに海が近かったです。
友達が下灘に住んでいて、海辺に建つ彼の家は細長く奥行きが深くて、今思うと京の町家のようでした。
長閑さと険しさが同居していた漁村の風景を今でも鮮明に覚えています。
国道がすっかり生まれ変わったと同時に、灘の町並みは一変。
日だまりあふれる海辺の町並みって感じにまるっきり明るくなりました。
あまりにのどかで、遠出した帰り道など、スクーターなのに居眠り運転しちゃいそうになるくらいです。

海と分かれ、川沿いに県道を走ると、道はぐんぐんと傾斜を増します。
走行57000kmをとっくに越えた僕のスクーターはあえぎながら僕を山上へとなんとか運んでくれました。
時々、地面を蹴って、スクーターを助けてあげたりしながら、どんどん上ると、やがて、海を見下ろす高台へ。
山から見る海は、海岸線を走って見る海とはまた違った風情があります。
ついさっきまで波際を走っていたのに、山の中のカーブで海を見つける度、つい、ブレーキを握って、立ち止まりたくなる…。

林道大久保鳥越線は結構、通じているような気がします。
奥へ向かう車も見かけたので、もしかしたら大久保地区まで行けるのかな?
大久保鳥越線からも仏峠に行ける可能性有りです(黒山線より標高差は全然大きいと思うけど)。

鳥越峠は始めてきました。
鳥越っていうくらいですから、あちこちから、ほーほけきょな鳥の声が雨のように降ってきました。

さて、今回、鳥越峠にてちょっとした失敗をしました。
スクーターの後輪に盗難防止にチェーンキーをしてました。
下山後、なんと、チェーンキーを外すの忘れてそのまま発進してしまい、カギを損傷。
4桁の数字を合わせるダイヤル式だったんですけど、その2桁目が全損!
数字が合わせられない!!!!
運良く、ほかの3桁は壊れなかったので、数字が分からなくてもそのリングを回せばどこかで外れるだろう、と、楽観視してラジオペンチで回してたんですけど、これがまた幾ら回しても外れない!
1周、3周、10周…。
焦りましたよー。
もー泣きそうでした。

通る車もいない峠で途方に暮れようかとあきらめかけた寸前、やっと外れました。
カギ紛失の心配がいらないからとダイヤル式にしたのに、こんな落とし穴があったとは…。
山ではいろんなことがあります。

そう、いろんなこと…。

実は帰宅中、後ろタイヤがパンクしてたことが判明。
なんてこったい (T_T)

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