引地山へ行こう!
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引地山へ
距離 約3.5km
標高差 約150m
一般道
林道
徒歩
下記写真の場所
送電鉄塔・アンテナ施設

愛大小屋から少し戻った分岐から。

「←山頂 六部堂」の方へ向かいます。

しっとりとした林。
切り株を覆うコケが木漏れ日で緑に光っています。
しばらく緩やかな上り坂が続き-



何か掴んで登るほどじゃないけど急傾斜があり、
登り切った所にある大岩の上に寄り道すると-

秋から春にかけては道後平野の東の端っこが遠望できます。

落雷のせいかな?
左の幹は折れ、胴にも裂け目が走ってます。
でも、右の幹はしっかり生きてます。
たくましいです。
何歳かなぁ?
どれだけの数の登山者を見守り続けてきたのかな?



十字峠への分岐です。
道標には引地山と書かれてませんけど、まっすぐでOK。
左折して十字峠に行っても後で合流します。
ここでは参考ついでに十字峠へ向かいます。

「←風穴・上林 竜神平・キャンプ場→」

左折側の道にある「山頂 六部堂→」

30mほどで十字峠に出ます。
文字通り、道がクロスしています。
左(東)は皿ヶ嶺山頂、まっすぐ(南)は六部堂へ下る道、
右(西)は引地山へ向かう道となっています。
左右に走る道は久万高原町と東温市との境界線にもなっています。
植生も異なり、久万側は人工林、東温側は雑木林。

昨年まで錆びさびで判読不明だった峠の道標。
これで当分、安心です。

こちらは地元の方の手作り道標でしょうか?
時間表示のある板は昔からあったもので後ほど、また登場します。



110分→

10分→

←70分 ←15分


十字峠で右折し、5、60m。
で直進してきた道と合流します。

風穴や赤柴峠の書き込みもある「←引地山」の方へ、左折。

引地山の方から来ても、
これだけ案内がしっかりしていれば安心ですね。

ここまで標高1200mちょい、登ってきました。
引地山は1030m前後なので、下りに変わります。
小ピークをいくつか登り降りするので、
“全体的に”下る感じで歩きます。
ということは、帰りは登り坂になります。
帰りは下る方がいいなって方は、
引地山から皿ヶ嶺を目指すコースがいいかも、です。

久万側の人工林は間伐前で薄暗いです。
東温側は広葉樹の雑木で、落葉して明るくなってました。
見通しのいい下り坂の次は-



また登り。
落ち葉を踏みしめ、踏みしめ-

地図に1165mの標高点が打たれてる辺りの小ピークへ。
越えたらまた下ります。



引地山と風穴との分岐に到着。
引地山は左へ曲がります。

まっすぐ進むと風穴へ降りられますけど、
それは後ほど紹介します。

「←引地山」の方へ曲がりましょう。

以降も踏み跡はちゃんとしています。

道が久万側の人工林から離れると、木漏れ日たっぷり。
紅葉の盛りを過ぎたのがちょっと悔やまれる尾根道なのでした。



面白嶽の迂回路分岐に到着。
左の道が迂回路。
面白嶽の西斜面にある急傾斜を通らない“安全”な道です。

道標にも「安全コース」と書かれてます ^ ^
今回は帰りに通ることにして-

まっすぐ、面白嶽山頂を目指します。
目指すといっても、山頂までは苦痛なほどの傾斜もなく-



あっけなく、着いてしまいます。
特になにも(山頂標も)ありません。
取りあえず一番高い所、って感じの頂です。

下り始めは普通の道。
段々と傾斜が増して行きます。

キノコに目が行く余裕あり、です。



久万スキーランドのセンターハウスを、
正面に見下ろす辺りから急降下開始。
腐葉土で滑る斜面を木につかまったりしながら下ります。
高さにして2、30mほど。
ゆっくり時間をかけて安全に降りましょう。
下りは道迷いの危険もあります。
ルートと足場をよく確認しましょう。

下から見上げるとこんな斜面。
木が生えてる分、怖そうに見えませんけど、
結構、高さは感じます。
面白嶽山頂は特になにもないので、
無理に通ることもないかも。

色とりどりな落ち葉の絨毯を踏みしめ進めば-



左から来た迂回路と合流します。

風穴分岐からこっちの道標は古いままです。

振り返って見ると、こんな風に合流・分岐しています。
右の迂回路は帰りに通りましたので、後ほど。



ここから引地山までの一部のササは背が高く、
壁のようになっています。
草刈りが行われた後なので、
安心して通行することができました。
ササの根元を覗くと、
たくさんのけもの道が縦横に走っています。
息を殺してじーっとしてたら、
野ウサギなんかにも逢えるかも知れません。
(ウサギだったらいいけど…)

ササの上は薄黄緑色のスクリーン。

静まりかえったササの壁の間を登ります。

ふたつほど小ピークを越します。

下り坂ではずっと麓の段々畑もちらちら。



なんだか美味しそうなキノコでした。

北(右)へ、赤柴峠に向かって道が曲がります。

振り返ると、
さっき降りてきたばかりの面白嶽も遠くに。

右が面白嶽、左が皿ヶ嶺に続く尾根。
面白嶽の北斜面は岩肌が白く覗いています。

さあ、最後の登りです。
倒木を跨いだら、間もなく-



赤柴峠と呼ばれる、引地山の最高地点です。
松山、東温、久万の市町境が交わる場所でもあり、
当サイトではこここそが引地山の山頂だと、
世論に対し、こっそり反論。

松中東高OB山の会さんの道標。
その真向かいに-

「赤柴峠」と書かれた板と、
「上林へ↓」の案内があり-

松山と東温の市境に沿って上林を結ぶ登山道が下へ延びています。
赤柴峠は三叉路になっています。

上の道標が「六部堂へ 三坂峠へ→」と示す方へ、
もう少し道を辿ります。

丸太の両端からキノコが生えてました。
白い花びらのようにきれいでした。
(ハナビラタケとは違うようです)

松山と久万との境界尾根を進むと-



三角点ピークに到着です。



80分→

60分→

←100分 ←80分

「東明神」三等三角点。
標高は1026.75mです。

三角点の周りは木々に包まれています。

道を更に下り続いています。
植林帯の中を10分ほど歩くと-



ほどなく-

林道引地線へと躍り出ます。

林道が別れる三叉路になっています。
灰色の砂利道は国道33号線から久万スキーランドを経由し、
無線中継所まで通じている道です。
写真右へ向かう道が林道引地山線です。

「この先3.8km地点通行止 H17.6.18」
と、引地山線について手書きされていました。

「林道 引地山線」



←20分


50分→

15分→ ←60分
ひとりごと

竜神平から引地山までの縦走路はとっても快適なハイキングコース的な登山道でした。
実は、今回が初めてです。
皿ヶ嶺は毎年登っています。
十字峠や、風穴への近道も降りたことがありましたが、そこから先は未踏状態。
なかなか実行に移せないでいました。
久万からの登山口から登れば10分足らずで登れてしまいます。
どちらから登ろうか、ちょっと決めかねてもいたからです。
夏に十字峠付近を歩いた時、結構、下草が元気で、道を隠すくらいな時もありました。
あんまり人が行かなそうな気がしていました。
道が荒れてたら…とか、♪ある日、森の中、イノシシさんに出会った…、みたいなことを勝手に妄想。

郊外の山が歩きやすくなる晩秋以降に実行となりました。
この夏、ハチに刺されたこともあり、スズメバチが活発になる秋の初めは避けたかった。
で、行ってみたら、なんのことはない、歩きやすくて最後までずっといい道。
百聞は一見にしかず、というか、案ずるより産むが易し、でした。
尾根道沿いは自然林が豊富に残されていて気持ちがいいし、ハイキング・コースとしてもおすすめです。
皿ヶ嶺だけじゃ物足りない方は、こっちまで足を運んでみたらいかがでしょう。
東温アルプス縦走の起点として歩いておいて損はないでしょう。

上にも書きましたけど、竜神平から歩き出すと引地山まで長い下りになります。
帰りは当然、登ります。
登ると云っても斜度より距離の方がある坂なので、そんなに気にする必要はないと思います。
から登り、皿ヶ嶺へ足を伸ばして戻ってくる方向の方が帰りは楽でしょう。
行きと帰りが同じ道なのが嫌な方は、六部堂から皿ヶ嶺へ登って引地山へ。
その後、林道で六部堂まで戻ってくるコースもいいでしょう。
また、上林に駐車し、皿ヶ嶺、引地山へ、赤柴峠から上林に下るコースもいいでしょう。
いずれも、距離は長くなりますが。

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