引地山へ行こう!
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皿ヶ嶺の竜神平へ
距離 約1.8km
標高差 約220m
徒歩
下記写真の場所

重信川南岸に建つ大きな「JAカントリーエレベーター」を目印に、
上重信橋を渡り、県道23号伊予川内線と交差する下林の交差点へ。
標識に従って「↑上林」へ、交差点を直進します。



  

交差点から3.3km。
県道のまっすぐな上り坂。
その左右に校舎と体育館が別れてる上林小学校があります。
写真は体育館横に立つ観光案内図。
(大峰山)と、引地山の別名が書かれています。
面白嶽は「面白ノ滝」と書いてあります。
面白嶽は面白ノ滝が変わったものでしょうか?



小学校から800m位で、
伊予鉄バスの「上林皿ヶ嶺登山口」バス停。
停車するバスはほんの数便しかありません。

  

バス停の道向こうにある案内板。
引地山も載っています。
この先、県道は広く改良されて冬も安心。
さらに2.5kmほど進み-



県道から右折、林道上林河之内線へ。

案内がいっぱい並んでます。

「林道上林河之内線 起点」



林道起点から4.3km、水の元に到着。
その名の通り、美味しい清水が湧いています。

  

夏はその水を生かしたそうめん流しで有名です。
奥の小屋が会場です。

遠方から汲みに来る人も多いお水です。
水源の森らしく、量は豊富です。

モミジを撮ってみました。

その2。

その3。



水の元から1km走ると、上林森林公園の入口。
右折し、公園へ入ります。

ちなみに、直進すると上林峠直下の上林トンネル。
トンネルを抜ければ久万高原町の畑野川となります。
この分岐から先は、冬(12月~3月)は閉鎖されます。
閉鎖されない年もありますが、除雪はされません。
冬タイヤ必須です。



上林森林公園です。
左に駐車場、右にトイレと避難小屋が建っています。
更に車道を上ると-



風穴の真下まで車で入れます。
路肩に数台分の駐車スペースあります。

この辺りで標高950mほど。
ここから皿ヶ嶺登山道を登ってお山を目指します。
先に見える展望台の下には-

夏でも冷気が吹き出す風穴があります。
柵で囲まれた穴には、ヒマラヤの珍しい青いケシが栽培されてます。
登山道はその前を左に曲がります。
(風穴の右にも登山道ありますが、帰路にてご紹介します。)

皿ヶ嶺登山道の始まりはじまり。
きれいな階段はこの直線だけです。
突き当たりを右に鋭角に曲がると-

巨木も林立する自然林に変わります。
ブナやミズナラの大木もお出迎え。
緑たっぷりな道を大きくジグザグ刻んで登ります。
ジグザグしつつ、一気に100mほど、高度を稼ぎます。



高くなると重信の町並みがちらりと遠望。
グリーンシーズンだと葉っぱが邪魔でよく見えません。

長いまっすぐ緩やかな上り坂を東へ。
ミズナラの巨木にもご挨拶。
北斜面なのでちょっと暗いです。



せり出した岩の下に丸太の椅子。



ブナ婆が出迎えてくれる-

休憩所のベンチで一休み。
ここらで標高1150mほどです。

※2020年訪問時、ブナ婆は影も形もありませんでした。
無法者な、カブトムシ・クワガタハンターにより、
倒木すらほじくり返され、粉砕されてました。

枝葉の隙間から東温の町並みをかいま見ることができます。
ベンチの後ろには-

ブナ爺。
老後は大きなキノコの菌床に。

※爺も無法者の手により粉砕。

軽く下って沢を渡り、
冬は樹氷が美しい植林帯を抜けると-



上林峠(直進)と竜神平(右折)の丁字路へ。

ササが刈られて間もなくだったのか、
道幅が広々としてました。
皿ヶ嶺の縦走路は定期的に草刈りされ、快適です。
感謝っ!



竜神平を前に、
皿ヶ嶺山頂・引地山方面への分岐が右、
案内看板の向かいに登場します。

皿ヶ嶺山頂へは周回路のようになっています。
引地山へは十字峠まで同じ道を歩きます。

「←山頂 六部堂」
昨年は杭もなく、根本に転がってました。

  

「皿ヶ嶺周辺案内図」
引地山へ行く前にひとまず、竜神平へ。



赤い三角屋根が目印の愛媛大学山岳会・竜神平小屋。
その前に竜神平湿原が拡がっています。

森を背にした竜神平小屋。

長い脚のせいでアシナガグモと間違われるザトウムシ君。
寒くてじっとしてたからうまく撮れました。
ムシだから足は6本、クモは8本。
脚が細く、体が宙に浮かんでるように見えたりします。
映画「宇宙戦争」のエイリアンが操る、
兵器・トライポッドを思い出します。
(トライポッドは3本脚だけど)

竜神平を一望。
ササやススキが茂って黄金色になった湿原は、
風もそんなに吹かないし、お弁当タイムにも最適な場所です。

ひとりごと

ちょっと話題がずれるんですけど、下林の交差点にあったコンビニ(サンクス)閉店。
皿ヶ嶺の登り口にちょうどあったから、とっても便利だったのに…。
真冬なんかにスクーターで寒風吹きすさぶ中、やっとこさ、たどり着くわけです。
芯から冷えてガタガタ震えた体を何度も暖めさせてもらいました。
暖かいお茶をカイロ代わりに胸ポケットに入れ、再出発、なんてこともありました。
ちなみに現在は、マッサージ店。
コンビニ時代より、永く営業してます。

話がズレたついでに、残念といえば、べんとうのサラヤが潰れた時もそうでした。
もうだいぶ昔のことになりましたけど。
伊予市の大平とか、川内の則之内とか、砥部とかにお店はありました。
ツーリングや遠出で松山を出る際に必ず通りそうな場所にあった、サラヤ。
グラム単位で好きに買えたお総菜とかおにぎりとか、安上がりで満足できて良かったなぁ。
今はコンビニがその代わりになってるけど、サラヤの方がコンビニ弁当の何倍も美味しかったよ。
やっぱり、コンビニに負けたのかなぁ。
でも、そんなコンビニも、上林のお店みたく、自らが招いた過当競争もあって閉店続出。
「…あそこのコンビニで買えばいいや」って町を出たのに、「あれ、潰れてる…」、なんてこと、よくあります。
郊外へ向かえば向かうほど、閉店で困った率が高くなります。
急な電池切れとか、急な肉まん食べたい症候群な時とか、ホント、とほほです。

さて、話を山に戻して-。

今回、引地山を訪問したのは11月。
麓はこれから紅葉って時期。
でも、標高1000mを越える皿ヶ嶺・引地山一帯は、もう、紅葉前線の背中を見送るような状態でした。
皿ヶ嶺県立自然公園エリアは自然林、雑木林の多さが故に紅葉も見事です。
今回は間に合うことができませんでした。
水の元のモミジは見事に真っ赤でしたけど、山の上は足下が落ち葉の絨毯で紅葉してるくらいでした。

山道は雨と朝露に湿った落ち葉で時折、滑ります。
気をつけて登ってると、すでに降りて来る登山者らと何度かすれ違いました。
さすがの皿ヶ嶺、平日でも人気です。
黄金色になった竜神平に着くと数グループがお弁当タイム中でした。

竜神平は湿原です。
でもこの頃はササやススキの方が元気。
湿原固有の植物は肩身も狭そう。
湿原らしさはあまりなくなっています。
堂々と湿原のただ中を縦断して写真を撮っている人もいたりします。
ちょっと、困った光景です。
すでに踏み跡ができてるのも問題なんですけど。
湿原へ踏み入るのはマナー以前の問題です。
でも、歩けちゃうくらい、水気がなさ過ぎるので仕方がない。
水は畑野川の登山道沿いに大体流れ下ります。
土嚢を積むなどし、湿原域の水かさを増せば、コケやトンボも戻ってくるかも。
その上で、木道を整備したら尾瀬みたいになって良い感じになるんじゃないかなぁー。
って、人工的な湿原になっちゃうけど。
自然の摂理的には、湿原の草原化は当たり前のこと。
草原化を放っておくのも、自然保護でもあります。
でも、竜神平いっぱいに拡がった湿原、見たかったなぁ。

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