へ行こう!
日浦~銅山越
ダイヤモンド水~目出度町~蘭塔場 | ||||||||||||||||
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫ | ||||||||||||||||
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①休憩ポイント、「ダイヤモンド水」広場に到着です。
ベンチセットやトイレがある休憩や給水に最適な場所です。
「体力的・時間的に銅山越までは行けないけれど、
代表的な近代遺跡を堪能しながらハイキングしたい」
そんな時はこのダイヤモンド広場を折返しの目安にするのもいいでしょう。
広場に入ってすぐの場所で、渇いた喉が一発で潤う美味しい水が、
こんこん、いえ、とうとうと湧き続けています。
この水が「ダイヤモンド水」です。
その由来は、“ダイヤモンドが発見されたから”ではなく、
ダイヤモンドが着いた工具が残ったままの穴から水が湧いてるからです。
当地は銅鉱山跡地です。
飲料水は銅が検出されない水源から補給する必要があります。
ダイヤモンド水は安全で美味しい水です。
水の補給はこちらでどうぞ。
下山時に飲むと生き返りますよ~!
高橋熔鉱炉とダイヤモンド水 |
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古くはこの辺りの地名はタカバシであったが、明治12年(1879)頃この対岸に洋式の熔鉱炉が建設されてからはヨウコウロと呼ばれるようになった。 |
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トイレがある広場上部から出発です。
お山歩再開は小足谷川に沿って歩く渓谷ゾーンから。
②一度、右岸へ渡りますが、
透き通った流れがあまりにも美しくて、
ついつい足を止めて魅入ってしまいます。
手すりもない橋は幅もそんなに広くないので、ちょっとドキドキ。
写真左が上流、右が下流です。
下流の流れ。
上流には小さな滝。
岩の赤い染みは鉱山だから?
今度は吊り橋で左岸に戻ります。
③川もだいぶ浅くなりました。
向こう岸にまた石積みが現れました。
製錬所の焼窯がたくさんあったところと云われています。
トラス橋の焼鉱窯群 |
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この辺りの地名はトラスバシという。 |
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④橋が架かった、「目出度町(めったまち)」ルートと
「木方・東延」ルートの分岐です。
目出度町はまっすぐ、木方方面は橋を渡ります。
※2007年、写真の鋼鉄の橋は木製の橋に架け替えられました。
「↓登山口 ダイヤモンド水経由40分
目出度町経由50分 銅山越↑
木方経由50分 銅山越→」
木方方面は急なハシゴも待っています。
今回は下山時に利用します。
木方吹所と裏門 |
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足谷川に面して右の山側に建ち並ぶのは木方吹所(製錬所)である。 |
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橋を見送った後、川沿いにまっすぐ進むと、急坂が現れました。
昔の人たちもこんな坂、登ってたんかなぁ?
生活道はもっと緩かったんじゃないの?
なんて毒づきながら、うんとこしょっと登りました。
でも、ずっと続くのかと思った急坂はあれって云うほどすぐに緩くなって、
木立に入ると道端の花を愛でられるほど楽になりました。
季節の花から珍しい高山植物まで、道沿いにたくさん、咲いていましたが、
お花の知識が皆無なので、スルーしっぱなしでした(^_^;)
⑤ところどころに道標があるので安心です。
傾斜地を横切るような小径。
川からもだいぶ離れました。
高度もだいぶ稼いだので赤石の尾根も見えてきました。
⑥カラマツ林の隙間から、銅山越以東の山並みが望めました。
一番高い頂が東山、銅山越は左の一番低いところ、
西赤石山は稜線の奥にあるのでここからは見えません。
手前の少し地肌が見えるピークは「延喜の端」です。
木方部落跡(対岸) |
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対岸一帯を木方といい、道をはさんで上下に多くの焼鉱炉が、河原から上の樹林の中には建屋や住宅がびっしりと並んで建っていた。 |
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⑦小さな沢に架けられたいくつかの木道を渡ります。
現在の光景からは想像できませんが、
この辺りには大きな鉱山街が形成され、
多くの鉱夫と鉱山職員、その家族らが暮らしていました。
通りにあふれていただろう、学校へかけて行く子供達の歓声も、
雑談する主婦らの笑い声も、とうに雲散霧消。
いくら耳を澄ましても、
聞こえてくるのは木立を抜ける風の音だけです。
⑧遺跡の気配のする石段をあがると少し広い場所に出ました。
いまでこそ木々に埋もれた空間ですが、
別子山村役場や大山積神社があった鉱山街「目出度めった町」跡。
商店街に料亭、病院など、賑やかな場所でした。
重任局と大山積神社 |
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元禄7年(1694)の大火の後、歓喜問符の隣にあった勘場がここに移され、明治12年に重任局と改称された。 |
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階段を登った正面にあるお百度石。
大山積神社があった名残です。
神社跡のどこかに狛犬さんがいます。
目出度町に行ったら、探してあげてね。
狛犬探しの途中で見つけた雑キノコ。
すっかり森に戻った目出度町跡を後にして、
石垣の脇から出て-
道標に従って先へ進みます。
「←目出度町を経て高橋 蘭塔婆入口→」
「←登山口 銅山越→」
⑨右斜めにカーブするところで、
「蘭塔婆」の登口に出会いました。
左の道へ入り、蘭塔婆へ寄り道です。
「←蘭塔婆登口 3分」
急坂ですが、ちょっとのガマンです。
⑩銅山の谷をぐるり見渡せる小高い丘の頂上に築かれた「蘭塔婆」。
蘭塔婆とは墓所のことです。
コの字に四角く、ひときわ丁寧な石積みの囲みの正面に、
祭壇がしつらえてあります。
元禄7年(1694)春に起きた山火事で亡くなった、
131名の御霊を供養するため、住友家が築いたものです。
300年以上経った現在でも住友関係者による供養が行われていて、
訪問時も真新しい花がお供えしてありました。
合掌。
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登山道へ戻り、谷に向かって下ります。
⑪小足谷川もせせらぎになりました。
この辺りは「風呂屋谷」と呼ばれています。
沢を渡ったら再び、登ります。
⑫木方ルートと合流しました。
左へくぃっと曲がる石段を登り、牛車道へ向かいます。
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ここから足谷川の源流(風呂屋谷)を渡り、蘭塔場の裾を廻って土持谷を過ぎると広大な平坦地に出る。 |
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