雨包山・三滝山・甲が森
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三滝山へ
距離 約4km
標高差 約400m
スクーター
徒歩
下記写真の場所

県道2号線を奥へ進むと、
正面に三滝山がまるごと見えてきます。



国道から6km弱、三滝口に着きます。

道の右側には町営バスの「三滝口」バス停。

  

石垣の案内板をチェックしたら-

  

青い道標に従って左の道へ入ります。



川を挟んで向こう側に「城川自然ロッジ」が見えたら-



三滝渓谷自然公園です。
写真の建物は「びっくりハウス」です。

「三滝渓谷自然公園 →
昭和43年3月8日 愛媛県指定…」

一段下にあるのが「城川地質館」です。
三滝山は地質学的に貴重な「黒瀬川構造帯」に位置しています。
地質館では珍しい鉱石や化石などが展示してあります。
大陸移動説に深く関与する黒瀬川構造帯の謎についても詳しく知ることができます。

  

公園内には遊歩道が整備してあります。

駐車場の奥が「三滝渓谷入口」です。

山上の三滝神社までこのコース看板にいくつも出会います。



道に戻って1kmほど上ると東屋がありました。

三滝渓谷とシルリア紀石灰岩

多くの伝説を秘めた渕の連なる三滝渓谷は、新緑、紅葉の季節はもとより、四季折々の景観は素晴らしく、町内随一の景勝地である。
また渓谷の下流にあるシルリア紀石灰岩はハチノスサンゴなど床板サンゴ類に属する我が国最古の化石も発見されている。
景勝地とともに地質学上からも興味深い渓谷である。



東屋からすぐに遊歩道と出会い、苔むした橋を渡ります。
橋の上から見下ろすと-

二見滝です。

遊歩道のコース看板。

「二見滝の虹しぶき」の伝説

中野川から落ちる右の滝壷がナベ淵、窪川から落ちる左のトックリ淵、二つの滝を一目で見られるので二見滝という。
ことなった谷から落下する滝を見られるのは、全国でも稀なことであるという。
トックリ淵の上にヨゼン淵、豊親様が水に入り行をされたというカンス淵、ヨゼン淵の水煙かすむところに、ひずめのような小洞があり、石を投げ入れるとよい嫁さんを迎えられるとか、いつでも満石である。
ヨゼン淵は石鎚山の登山者が身を清めていく処だといわれている。
(土居郷土誌)


滝壺に降りてみました。


別々の谷を流れ下った川がここでひとつになります。
滝壺の間近まで寄れてヒンヤリとして気持ちのいいです。



  

二見滝から400mほどで登山道への右折分岐。

看板が固まって立ってます。

右折し、更に上ります。



大イチョウと林庭院へ。



三滝城の大いちょう

(かすれて読めませんでした…)

町指定有形文化財 林庭院 三滝城主紀親安の廟

碑石に、のちの庄屋、矢野惣左衛門景遠、同惣之蒸景長父子が願主となり、宝暦13年(1763)親安の命日に当る正月13日追塔焉とあるから親安没後180年後の建立となる。
建物は平成2年原型のままに再建されたがその原型は明治24年(1891)の改築であったから、それまでにも幾度か改築があったものと思われる。
碑文正面中央が親安公の林庭院殿日諦正春大居士であるがその左頓秀山花大姉は奥方の菊の方、その右月峯正詠上座は長男正親を合祀したものと言われている。


奥に三滝神社へ続く長い石段があります。
遊歩道を歩いてこられた方はこちら。



  

林庭院から200mほど上ると、桂地区からの道と合流。
道標に従って右折します。

「← 県道城川梼原線」
「三滝城跡登山道 →」

三滝神社の鳥居に出会ったら間もなく-



広い駐車場になっている「馬場跡」に着きます。
写真中央の山門は林庭院の石段をちょうど登り切ったところになります。
写真左の杜の中に-

三滝神社があります。

駐車場の奥にある「馬場跡」の碑。

山頂は、その横にある砂利道を入ります。
轍があり、車も入れそうですけど、普通車は駐車場に置いてきた方がいいです。



  

途中、分岐がひとつ(右へ)-

  

ふたつ(左へ)。

傾斜はきつく、道幅は狭く、スクーターも押して上らないと無理でした。
なので、車はもっと無理です。



三滝山山頂へ到着です!
山頂部は城址らしく三段になっています。
一段目は-

石碑や解説版、ベンチなどが設置されています。

「愛媛県指定 史跡 名勝 三滝城跡」

県指定史跡名勝 三滝城跡

三滝城は標高642メートル、面積約100ヘクタール、紀親安、西園寺十五将の中でも勇将といわれた北ノ川殿の居城で要害堅固の場所にあって雄大である。
また麓には変らぬ千古の流れ三滝川があって渓谷には伝説を秘めた名瀑(滝)があり幽谷としての景観は見事である。
その辺りに立ちて古城跡、三滝山を遠望する時唯れもが等しく400年の昔城主親安公の善政や公が天正11年、長曽我部の軍勢1万3千騎の攻撃による落城の悲運に遭い万斛の涙のんで大銀杏の下で悲壮なる自決されたことを偲ぶでしょう。
大銀杏と共に昭和28年3月天然記念物に指定されたシルリア紀(ゴトランド石灰岩)、名瀑、古樹林、草苔、山川とに誇りをもつ三滝城全域を県下初めての史跡名勝、二ツ併せて天然記念物に指定された。
毎年4月17日の三滝神社春季大祭(三滝城主護蔵王大権現)に八ツ鹿踊り(和49年国の無形文化財)が公の遺徳を偲び奉納される。
世の栄枯盛衰も知らぬげに世俗に超然たる自然の姿は幽遠そのものである。




城川町ふるさとこみち 三滝城跡

三滝城は標高642メートル、面積約百町歩、紀親安北ノ川殿の居城でる。
北ノ川殿は西園寺十五将の中でも大身の武将であり、北ノ川庄5300貫を領した。
時に天正11年正月13日、長曽我部元親の軍勢1万3千騎の攻撃を受け落城した。


2段目で見つけたまるでパックマン・キノコ。

最上段、三段目に-

三角点があります。

ひとりごと

三滝山はこぶりな山ですけど、見所豊富でけっこう楽しめました。

麓の三滝渓谷周辺には、城川自然ロッジを始め、城川地質館、びっくりハウスがあります。
今回は、時間が無くて見学できませんでした。
ロッジは安く泊まれるそうですし、地質館の化石は気になるし…。
今度はこちらメインで訪ねてみようと思っています。

二見滝もなかなかでした。
今回、台風と梅雨で滝の水量もアップしてるのではと密かに期待して出かけてました。
ただ滝がふたつ並んでるのなら珍しくないけど、別々の川が並んで滝を形作っているとなれば別です。
橋の上からだとうまく撮れないので、滝壺近くまで降りてみました。
ふたつの滝壺から涼しい風が生まれ、体を通り抜けて行きます。
うーん、打たれてみたい…。

三滝神社から山頂までの砂利道は、車の轍があったのでスクーターで上ってみました。
つい最近、草刈りが行われたらしく、軽トラでも上ったんでしょう、轍をたどりました。
いかんせん、傾斜が急で、上りきれませんでした。
結局、途中で降り、押して登りました。
神社から山頂までは数百メートル。
なので、歩いてもよかった位でした。

山頂部は城址らしく広くて、中世頃はさぞ立派な館か砦が築かれてたことでしょうね。
グリーンシーズンは枝葉生い茂り、眺望はまるっきりなのがちょっと残念でした。

三滝山からの下山は、雨包山へ向かうため、桂地区へ向かって下りました。
林道雨包線目前でまさか、全面通行止めだとも知らずに…。

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