へ行こう!
①次に目指すのは鞍瀬ノ頭の右肩にある「五代ノ別れ」。
ここから2.2kmも先で、なおかつ、
標高差にして100mも一旦下り、
そして200m登り返します。
「五代ノ別れ」はここより100mも標高が高いです。
体力、行動時間、しっかり把握して先へ進みましょう。
②下り坂の途中にボロボロの愛大小屋がありました。
その横に微かに染み出てる水場があります。
※2008年5月、小屋は解体。
同年7月、白石小屋跡地に再建されました。
これが水場。
水場の上にはササの斜面が50mほどしかないので、
水が湧くだけでも奇跡です。
雨上がりに湧くだけで、
2、3日、日照りが続けばあっさり枯れてしまいます。
③小屋から更に下った鞍部に、
土がむき出しの平地、テントサイトがあります。
サイトの脇は丁字路になっていて、二ノ森は直進。
ここでちょっと寄り道。
丁字路で右折し、笹原をどんどんと下ります。
旧・白石小屋脇の水場の様子を見に、ちょっと寄り道。
小屋へ下る道は雨水の浸食によって大きな溝に。
登山道は雨水が集中して流れてしまいやすい場所。
浸食作用は自然の摂理ですが、
人が作った登山道が拍車をかけている証拠です。
歩きづらいからと云って笹原を歩いたら、
数年後にはまた新しい溝ができてしまうかも。
④テントサイトから300mほどで旧・白石小屋。
訪問時は、屋根がなんとか残っている状態で、
雨露しかしのげない有様でした。
小屋の前を通過し、一段下りた場所に水が湧いています。
といっても、やっぱり頼りない水量です。
でも、命の水です。
濁ると澄むまで時間がかかるので、そっと汲みましょう。
※2008年5月、旧白石小屋は解体。
同年7月、「愛媛大学山岳会 堂ヶ森避難小屋」として再建。
避難小屋の復活で、石鎚山までの縦走、
泊まりがけのお山歩が楽しめるようになりました。
小屋利用時は入口の募金箱にカンパをいたしませう!
⑤縦走路へ戻りました。
ここは標高1599m。
踏み跡をさらに下ります。
道端には高原植物らしい小さな花。
疲れて足がふらふらでも、踏んじゃだめ。
振り返って。
堂ヶ森の反射板がもう小さく見えてる。
いつのまにか結構、歩いて来ました。
⑥堂ヶ森から1.3km。
ここから上り坂に変わります。
シコクシラベの木立を通過します。
シコクシラベの新芽は小さな松ぼっくりのよう。
芯がだんだんと伸びるごとに開いてゆきます。
⑦シコクシラベの木立を抜けたら、
日陰が、ない!
日差しがキツイ!!
脱水症状要注意ゾーン!!!
振り返って。
堂ヶ森から2km。
反射板が、ああもうあんな遠くに。
「しんどい…しんどい…」
ブツブツ言いつつも、
結構、歩けちゃうもんです。
⑧枯れたシコクシラベの白骨木。
とても目立つので、道中の目標になってました。
鞍瀬の頭に近づくにつれ、路面が荒れてきました。
雨水で洗い流された表土の下から顔を出した石や岩。
歩きにくいです。
さらに、五代ノ別れの直前は傾斜も急。
浮き石に足をすくわれないよう、気をつけて。
心なしか、空が白く曇ってきたような…。
⑨堂ヶ森から2.3km、標高約1800m。
「五代ノ別れ」。
何度も立ち止まっては休み、ちょっと歩いては休みして、
ようやっと到着。
五代ノ別れのパノラマです。
「五代ノ別れ」とは、
尾根が五代ヶ森の方へ別れ=分岐していることに由来。
やっと、二ノ森の姿を拝むことができます(写真左)。
石鎚山登山口の土小屋や岩黒山、
筒上山、石鎚スカイラインも。
写真右端のピークが鞍瀬ノ頭。
写真中央のかすかな踏み跡は五代ヶ森へ。
でも、すぐに踏み跡はなくなります。
背が高く、濃いササのヤブで阻まれるからです。
数m進むのも困難なササヤブです。
登山者もほとんどいないルートです。
なので、おすすめはしません。