西日本最高峰を有する愛媛。 大小様々なお山が連なっています。 そんな愛媛の、“これが百名山だ!”と云える、決定的な集大成はまだありません。
個人的なものはいくつもありますが。
かつて、愛媛新聞社が、100のお山を取り上げた連載を2度行っています。 あえて百名山とは名乗ってはいませんが…。 そのひとつは「悠々山行記」。 のちに「愛媛ゆうゆう山歩き」と名を改めて出版されました。 100コースが紹介されています。
もうひとつは、昭和52年に連載された「ふるさと百山」です。
身近なお山にこだわった結果、地図に山名が載っていないお山も取り上げている点が特徴です。 とてもローカル色豊かな百山となっています。
連載第1回目は次の一文で始まります。
ふるさとの山の名を知らぬ人はあるまい。 干メートルを越える登山対象の山から百メートルそこそこの小高い山まで、住民はそれぞれの思いを山に託し、山もまた太古のころから山ろく住民のなりわいや争い、自然の変遷を静観してきた。 大小高低、ふるさとにはいろいろな山がある。 伝説の山、信仰の山、歴史の山、動植物の宝庫の山、町や村のシンボルとしての山……。 そしてその山ろくの風土は、独特の郷土文化を育て、特産品を生み、民俗を伝承し、ときに歴史ロマンの舞台ともなった。 こうした山々にスポットを当て、そこに象徴されるふるさとの姿を浮き彫りにしようというのがこの『ふるさと百山』である。
「ふるさと百山」に選ばれたお山の一覧を、以下に掲載してみました。 山行の参考にどうぞ。