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堂ヶ森、二ノ森は、石鎚国定公園の西部にある、雄大なササ原の縦走が心地好い山山です。
松山市内から見ると、石鎚山の右側に仲良く並んで見えています。
堂ヶ森や、堂ヶ森と二ノ森の間に鞍瀬ノ頭があります。
尖って目立つので、石鎚山や二ノ森と見間違えている人もいます。
堂ヶ森は、山頂にあるマイクロウェーブ反射板が目印です。
反射板は麓の村人たちが部材のひとつひとつを人力で担ぎ上げて建設されました。
当時、一日に2度も往復する文字通りの強力(ごうりき)さんがいたそうです。
山裾は豊かな森林に覆われ、北は鞍瀬川、南は坂瀬川などの源流域です。
標高1400mほどから山頂まで、オモゴザサに覆われた広大なササ原に包まれています。
ササ原を歩く縦走路は、山火事の拡大・延焼を防ぐ防火帯も兼ねています。
白骨林やシコクシラベなどが縦走路の左右に点在しています。
(シコクシラベ…愛媛県レッドデータブックの準絶滅危惧に指定)
山頂からは、南は高知との県境の山並み、北は高縄山地、道前・道後平野。
ぐるり360度の大パノラマが登山者を迎えてくれます。
山小屋やテントサイトは、堂ヶ森山頂下にあります。
山小屋の名は、「愛媛大学山岳会 堂ヶ森避難小屋」です。
昔、堂ヶ森山頂下には愛大小屋、白石小屋のふたつの山小屋がありました。
長年の風雪に晒され、修繕されることなく、まさしく廃墟となっていました。
近年、愛媛大学山岳会、および有志により、解体・撤去されました。
そして2008年、白石小屋の跡地に新しい小屋が再建されました。
無人小屋で予約不要です。
入口の募金箱にカンパをお願いしています。
水場は小屋の横にあります。
水は小屋から堂ヶ森にかけてのわずかな地表に降った雨水が湧きだしているに過ぎません。
水量は少なく、乾期は涸れる恐れもあります。
あてにはできませんので、飲料水は各自たっぷり用意して入山しましょう。
二ノ森は、四国で3番目に高いお山です。
堂ヶ森、鞍瀬ノ頭と峰続きのお山です。
けれど、ササ原に包まれた堂ヶ森や鞍瀬ノ頭とおもむきは異なっています。
山頂はゴツゴツとした岩尾根で、周囲は針葉樹の森に覆われています。
その森は、南は鉄砲石川、北は加茂川の源流となっています。
山頂に立つと、そりたつ岩壁も荒々しい石鎚山が指呼の距離に見えます。
二ノ森から先、面河の頭、西ノ冠岳の山頂直下を横断し石鎚山方面へと縦走路は延びています。
縦走路は二ノ森から先、石鎚山方面へと続いています。
堂ヶ森南麓でのテント泊か小屋泊まり、または石鎚山頂小屋での小屋泊がおすすめ。
余裕ある計画をおすすめします。
堂ヶ森、二ノ森への主な登山口はふたつあります。
ひとつは西条市丹原町保井野、もうひとつは久万高原町(旧面河村)梅ヶ市にあります。
どちらから登っても堂ヶ森の西肩で合流します。
距離、標高差ともたっぷりです。
時間・体力・水・食料などなど、充分な装備で出かけましょう。
また、山上の縦走路のササ原は日陰がほとんどありません。
特に夏は熱中症にかからない準備(帽子・スポーツドリンクなど)も必要です。 |
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