白石ノ鼻 | |||||||||||||||||||||||||
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬ | |||||||||||||||||||||||||
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①下山口から白石ノ鼻は歩いて2、3分です。
県道が開通するまではまるで絶海の孤島みたいな、
なかなか行けない場所でした。
カーブを抜けると高浜方面。
このカーブは見通しがとても悪く、人身事故も発生しています。
道路を横断する際は、細心の注意を。
「白石ノ鼻」の入口。
遊歩道は潮が満ちればすぐ高波に洗われるような、
海っぱたです。
ここからお天気のいい日に撮った写真でご紹介します。
遊歩道の先にあるのが-
白石龍神社です。
祠が祀ってあります、合掌。
左隣にある一回り小さい祠。
隣の石柱には「明治23年」。
白石龍神社由来 |
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神像 岩に腰掛け水玉を持ち頭頂に龍を配す |
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由緒及び創建は明らかではないが、文書によると、古くから五穀漁業の神として尊崇厚く諸普請は郡方が行い、祭祀は和気郡代官が出張して奉行したとある。
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平成4年7月吉日 |
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潮が引くと磯が現れます。
真っ白い大きな岩が積み木のように載ってたりして、
不思議な光景です。
なぜ、岩盤の上に丸っこい石がゴロゴロ転がっているのかというと-
神社の左側に回り込むとよく分かります。
丸い岩はなんと崖から産まれてくるのです。
いままさに産み出されようとしている部分をアップにしてみると-
丸い岩が崖から飛び出しています。
その下の◎いシワはこれから岩が出る予兆。
砂岩の中を沈んでく途中の岩が出てくる現象です。
岩の卵の元は石灰岩。
周囲の砂岩が付着して成長していくのです。
いつ、何の目的で刻まれたのか、なぞの点線。
石を割ろうとしたのは確か。
磯と云えば潮だまり。
カメラを構えて5分くらい動かずにガマンしていると-
ヤドカリなど小さな生き物から動き始め、
安全だと思ったら、小、中、大と出て来ます。
カニは敏感、5分以上、じっとしてないと、
すぐ逃げられちゃいます。
カメノテの脇で隠れたつもりのイソガニ。
②さて、勝岡八幡神社へ向かって戻ります。
いつ来ても釣り人の姿がちらほら。
サザエ、アワ、ウニ、ナマコ、海藻類…。
勝手に採っちゃいけません。
海には漁業権があるので、密漁になっちゃいます。
お天気な日に波打ち際に降りて撮ったものです。
もっと上天気な日だと-
高縄山、大月山を頂点とする北条地域の山並みを網羅することができます。
青少年スポーツセンターがある波妻の鼻の城山から鹿島、新城山、腰折山、
恵良山、高萩山、高穴山、雄甲山・雌甲山、宅並山、要害山、横山。
旧松山域は、明神ヶ森、福見山、国見山、杉立山、関ヶ森、観音山。
遠くに白銀をまとった二ノ森も。
③県道に沿って歩いていると消防学校訓練場のグラウンド。
グラウンドの端っこの並木はヤマモモの木で-
梅雨頃に訪ねると実がわんさか実ってます!
歩道と木の間には深い用水路があって、
ほとんど、用水路に落ちて、もったいないくらい。
でも、手を伸ばしても簡単には採れません。
慣れた人は虫取り網と棒を持ってきて、
棒で叩いて網で下から受けて採ってました。
グラウンドも漁港も関係者以外立ち入り禁止。
漁港の隣は愛媛県運転免許センター。
敷地に沿って歩くと-
④道路の右側に、山沿い入る農道があります。
小屋の横の道を入ると-
⑤集落の舗装路の丁字路があって、
右折して5,60m先-
⑥山裾に忽然と現れたような大岩の下に-
四国八十八カ所霊場53番札所円明寺の奥の院があります。
円明寺は和気町にあります。
もともとはこの辺りにあったそうです。
なので、円明寺の山号が“海岸山”なのです。
「四国第53番海岸山圓明寺奥の院
御詠歌
われ住めば四海静謐波静か
種々の願いをかなへ得させむ」
春はご近所さんの憩いの場。
大昔、円明寺があったとされる場所へ寄り道してみました。
お堂の脇の坂を真っ直ぐ登ります。
⑦みかん畑の向こうに海が見える坂の上。
すぐ右の小ピークが円明寺があった場所。
小屋の脇を登ります。
登ってすぐのみかんの木に包まれた頂上がその場所です。
コンクリートブロックで祀ってありました。
高さは1mくらい。
小さな石塔もあります。
奥の院から勝岡神社へ戻りますが、
丁字路に戻って今度は右折。
⑧集落の路地を抜け、
丁字路を右折すると勝岡神社方面なんですけど-
左に曲がって20m-
馬頭観音が祀ってありました。
馬の病気を治してくれる観音様だけど、
人間には煩悩をたち切ってくれるんだそう。
合掌。
さて、神社向いて歩き出すと-
この辺は古い農家がたくさん残っています。
立派な白壁も(少々傷んでるけど)。
あ、またちょっと寄り道します。
⑨奥の院周辺も紅葉が見事だったので、
路地の奥へ入って撮ってきました。
やっぱ、秋は大好きだなぁ。
寄り道終了、ホントに今度こそまっすぐ帰ります。
この道はいまじゃ生活道って感じですが、
昔はこっちが県道39号線でした。
⑩その道沿いに地蔵尊が祀られています。
これは「七人地蔵尊」と云って-
海賊と間違われて村人に殴り殺された7人のお遍路さんの、
お墓があった場所に祀られたお地蔵様です。
群集心理って恐ろしいわぁ。
以来、村人が7人で旅に出たりすると、
よくないことが起きたんだそうです。
横溝正史の小説のネタになりそうなお話です。
⑪アスファルトの道はしんどいなぁ、とか思いながら、疲れた足を進めていたら、
勝岡集会所の横の広場に-
「神輿蔵」と札のかかった倉庫がありました。
文字通り、お神輿専用の倉庫?
⑫疲れた、疲れた。
奥の院から1キロ足らず。
やっと勝岡八幡神社の馬場まで戻ってきました。
右に曲がればゴールイン!
ふぅ、お疲れ様でした。
⑬おまけ。
久万川沿いから見えた勝岡の山並み(西山は手前の尾根で見えません)。
ひとりごと | ||
お山歩すんでも、いつものように寄り道です。 白石ノ鼻は晴れた日がベスト。 崖から岩が産み落とされるような光景について。 さて、数日後、この山行記を仕上げるためにもう一度、和気に出かけました。 帰り道、久万川の土手をのんびり自転車で帰りました。 最後に、明治時代の地図で描かれた勝岡を載せておきます。 この地図上では勝岡は“北山”と書かれています。 勝岡は“森谷峠”、西山は“石炭”と記載されています。 |
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