勝岡丘陵へ行こう!
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勝岡・西山
距離 約1.6km
標高差 約60m
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所
見晴らしあり
  

尾根の四差路から。
コンクリート舗装の坂道を登ります。

麓からの農道と比べたら急に狭くなった感じ。



ほぼ尾根伝いに200mも登ればなだらかなところに出ました。
軽トラが転回できるくらいの場所で、轍も残っています。

道端でよく見かけた、羽子板の羽みたいな実。

簡易舗装が埋もれるところが-



  

勝岡山頂です!
道の左側、写真中央の一段高いところが最高地点です。

踏み跡に沿って登ると-

踏み固められたところに三角点を発見できます。

「勝岡」四等三角点。
標高は、147.02mです。

  

紅葉した木木越しに東向きに開けています。
高縄山系の山並みがよく見えます。

この丘陵でもっともよく見かけ、もっとも赤く染まってた木です。

赤に黄色に黄金色。

  

では、西山に向かって尾根を更に南へ縦走します。
ピークから南へ踏み跡をたどると、
さっき別れた簡易舗装の道とすぐに合流します。



この辺りには轍が残っていませんでした。

細長いよく見るタイプのドングリが、
道いっぱいに散らばってました。
歩くと殻がつぶれてパリパリ音を立てました。
どこかでリスが踏み割れたドングリを狙ってたかも。

こんな赤い実も実っていました。
鳥が食べた形跡がないので、毒があるのかも。

三角点からゆるく下って130mほどで-

  

簡易舗装の道が左(東)へと別れ下る分岐があります。
どちらへ行っても西山へは行けますが、真っ直ぐが近道です。
左の道は太山寺の参道までも降りられます。

簡易舗装と別れて草に覆われた小径へ直進します。
途端に山道ムード全開です。

地図に載ってない小ピークを通過。
膝丈のササに覆われたピークを通過。
ほんの少し下って、また登ると-



  

標高140mほどのピークを目前にして、
縦走路はピークには登らないで、右の木立へ反れます。

赤テープが目印。
実はこのピークで縦走路は直角に近いくらいの角度で右折(西)、
南西へ曲がり連なる尾根に乗らないといけません。

  

木立を十数m下り、右に曲がります。
ここには赤テープも無いし、踏み跡もかすかなので、
地面を慎重によく見て踏み跡をたどって下りましょう。

曲がった後、直線に下るので、
踏み跡は比較的よく見通せます。
50mくらいかな、狭い木立を下ると-



  

明瞭な小径に降り立てます。
小径の途中に合流するこの場所は-

  

下から見ると目印もなくとっても分かりづらくなっています。
実は、140mピークを大きく迂回するのが本道だったからです。
いま降りてきた道は比較的最近できたショートカットのようです。

  

赤テープとか目印にするものを持ってなかったら、
写真みたいにタケや長い枝で目印をしておくと迷わずに済みます。
でも、いじわるイノシシに倒されたら意味なくなっちゃうけど。

さて、縦走再開。
130mの小ピーク目指して軽く登りますが-

  

小ピーク目前で縦走路は左へ迂回。

ササで覆われた別の小ピークを越えたら-



東向きに急に開けた、ツル植物びっしりの斜面上端に出ました。
みかん栽培をやめちゃった斜面は得てしてこのようなツルまみれになります。
このツル、恐ろしくはびこります。
冬枯れた時にしか登ることができないほど強敵となります。
けれど、たまに人が通ってるためか、縦走路の方は埋没することなく、
まぁまぁ明瞭で、安心して歩けました。

  

途中から見えるパノラマです。
眼下の谷は太山寺の参道が通っています。
向かい正面のお山は古三津山、その左肩越しに松山城、
左に御幸寺山や姫原丘陵、右には大峰ヶ台、岩子山。

ツルまみれの斜面の真下に白い大きな建物。
養鶏場のようです。

また木立の中へ。
植生が少し変化したのかな-

このいらのドングリは丸っこいフォルム。
笠もイガイガ。



小ピークを乗り越え。



  

地図に載ってない合流分岐ポイント。
太山寺方面からの小径と出会いました。



  

次は太山寺方面からの小径と合流分岐。

  

標高130mほどの小ピークを右に迂回します。
この太山寺丘陵は自然林かみかん畑か耕作放棄地か。
よそで必ず見かけるスギの植林帯には出会いません。
悪く云うと“雑木林”なんですけど-

時折、大きな木にも出会えます。
大きな木を過ぎたら-

登りに転じます。

ま、そんなにしんどくない登りです。



ササやススキに覆われた小ピークに着きました。
この原っぱは高浜からの登山道と合流分岐するポイントです。

  

それもこんな草ボーボーなところで道が▽状に合流分岐しています。
縦走路は写真だと左方向へ道なりに進みます。
高浜へ下る道は右で西山から道なりに進んでしまうと-

尾根をグングン下るこの高浜への道に進みそうになります。
事実、道なりに歩いてて間違えそうになったので、
気を付けて下さい。

南へ一旦下ります。

鞍部まで降りたら-

また登り。
凸凹歩くのが縦走の楽しさです。



標高150mほどの小ピークは-

裸地になってて、たき火の黒ずんだ跡が残っていました。
一体こんなところでなにを燃やしたんだろう?

紅葉を葉裏から。

  

次の西山がもう隣です(写真右)。
写真左のピークは太山寺丘陵最高峰の経ヶ森。
山頂の身代わり観音様のお姿も遠望できます。

さ、西山目指し、また、一旦下ります。
ちょっと靴が滑るくらいの坂です。

鞍部の細い尾根にはわしゃ~っと育った木がお出迎え。

  

尾根を横切るけもの道がありました。
麓まで通じているのか、全然推し量れません。

鞍部から西山山頂までは標高差40mほど。
登り詰めていきますが、急坂じゃないので楽ちんです。



岩が露頭しています。
正面からは登れないので、左側をちょっと歩くと-

登れる小径ができていました。
ちょいちょいっと登れば-

  

やっと海が見えました。
沖の島は興居島北部、眼下の港は高浜6丁目の高浜漁港です。
すでに天気が下り坂に突入。
島影も対岸の広島方面も靄のベールに隠れてしまいました。

遠くはあきらめて、足元の紅葉が目のごちそう。

縦走再開-

したと思ったら、キノコ見つけて接写タイムに突入。
やっぱり秋です、縦走中、怪しいキノコにもいくつか出会いました。



キノコを見つけてから、下ばっかり気にして登ってたら、
知らない間に西山山頂に到着していました!

「大山寺」三等三角点。
標高は、171.97mです。

木立に覆われ、見晴らせる隙間がありません。

なのですぐに南へと歩を進めました。
下り坂の後-

落ち着いた尾根があって、再びちょっと急に下ります。
この辺りまで来ると興居島行きの渡船が出る高浜港も近付いてます。
ぶぉ~っと鳴る船の汽笛が時折、耳に届きます。
海は見えなくても、近いことを思い出させてくれるノイズです。

坂の下に横切る道が見えたら-



  

太山寺と高浜・松山観光港を結ぶ遍路道と、
経ヶ森・梅津寺の遊歩道が合流する丁字路です。
左が太山寺へ、正面が経ヶ森・梅津寺方面、
右が()の谷を抜けて松山観光港方面です。

  

下から見ると、西山の登山道は、
道標の真裏にオマケのように付けられています。
真夏だと草が元気で道があることに気がつかないかも。

ひとりごと

当初、太山寺丘陵の縦走路がこんなに明瞭だと思っていませんでした。
尾根伝いに雑木林をかき分け歩くことも覚悟して出かけました。
のピークで右へ木立を抜け曲がる場所以外は一本道みたいなもの。
案ずるよりなんとやら、楽しく歩き通せて満足しました。
けれどこの喜びは、季節も多分に味方してくれたおかげだと思います。
もうひと月、いや半月早かったら、数mごとのクモの巣に煩わされていたでしょう。
もっと暖かかったら羽虫が舞って、ヤブ蚊にも刺されたでしょう。
街近郊のお山を快適に歩けるのは紅葉から桜が咲くまでが本番です。
紅葉すると、葉っぱはクモの巣ごと、落ちてくれます。
寒くなれば虫たちも冬越しに入ります。
雑草は霜に打たれる度、びっしり生い茂った夏草状態が嘘のようにみるみる姿を消します。
雑草の下に隠れてたけもの道が現れたりするのが、ちょうどこのシーズンです。

でも、この縦走路は雑草が消える前にもかかわらず、比較的はっきりとしていました。
縦走を楽しんでらっしゃる人が意外といらっしゃるのかも知れません。
いや、イノシシやタヌキ、ハクビシンたちが日夜、駆け回っているのかも。
丘陵の南側、経ヶ森・岩子山方面の登山道は遊歩道としてかなり整備されています。
通行者数も多いのは想像が付くのですが、北側、勝岡側は道の踏み加減でなんとなくですがそう感じました。

さて、登山中に見かけたこと。

これは勝岡頂上付近で撮ったゴミの不法投棄です。
ゴミの種類は、農業資材、肥料や集荷用のカゴ、消毒・農薬の容器など。
家庭ゴミや建築資材っぽいものも混ざってはいます。
でも、JAマークの肥料袋など、サラリーマン家庭ででるゴミの可能性は低いでしょう。
普通車では入りづらい場所です。
座席に乗せて走れば目立つゴミもあり、軽トラの荷台に山盛りにして持ち込み、一気に捨てていった感じです。

場所はみな、高浜側の雑木林。
自分の家で、ゴミ箱すら、見えないところに置きたくなるものですよね。
さらに不法投棄の自覚はあるのだから、自分のテリトリーから見えるところには捨てたくない。
“山の向こう側”に捨てようと思うのはやはり、山の東側に住んでいる和気側の農家か…。

児童や学生が環境学習の一環として、ゴミの出所調べをしても面白いかも。

太山寺丘陵周辺はゴミの不法投棄が多い場所の一つです。
海沿いの県道39号線などはドライブ、ツーリングに最高の路線。
だけど、路肩のちょっとした物陰を覗くとそれはもう酷いゴミの山ができていました。
TVや冷蔵庫、粗大ゴミもたくさんで、家庭ゴミ、建築の廃材、多種多様。
まさに松山都市化のダークサイド。
罰則が強化され、設置された監視カメラで実際に犯人が捕まったりして、いまは少なくなりました。
でも、小さなゴミは相変わらず。
車からのポイ捨てや釣り人の置き忘れも多いです。

僕は自分の部屋は汚いけど、家の外ではアメの包み一つ、ポイ捨てできません。
ばあちゃんっ子なので、“バチが当たる”って思いがいつもあるからです。
特にお山では絶対しません。
“自然”という神様がいて、森の奥からちゃんと見てる。
基本、無神論者で、人間の考えた(創った)神仏は信じないけど、それだけは信じてます。

軽トラいっぱいにゴミ積んでポイ捨てするような大人にならないためにも。

今日、いまこの時も、ゴミは山の上で誰かを呪っています。

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