鹿島のお山
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夕渚・波妻の道
距離 約1.0km
標高差 約110m
徒歩
下記写真の場所
送電鉄塔・アンテナ施設
通行止め
  

帰りは北側の森を散策しながら下ることにしました。
展望台のそばに-

木の階段があります。
「潮騒の階段」と名前が付いたコースです。

上から覗くと、木のステップが延延と。
逆に登るのは大変そうな階段です。

このまま海まで降りちゃうんじゃないかと思うくらい、
長い階段でした。



  

その途中、右に「子鹿の道」が分岐します。

子鹿の道を往けば、二の段のひとつ上の平地に出ます。



  

分岐からまた更に下りて階段終了。
そこはまだまだ海から遠い中腹で、

ここからは「夕渚の道」。
やっと土の道、と思った時、道の先に-

葉っぱを加えたシカがこっちを見ていました。
すぐ逃げちゃったけど。
島の北にいるシカはあまり人懐こくないみたい。

またシカに会えるかな、と期待しつつ、豊かな森の遊歩道を闊歩。
夕渚の道は等高線に沿うような水平路で、
上下動も少なく、散策には最適です。
夕渚ってくらいですから、夕方時が良さげな気がします。
木が混んでて海が見えないので、夕方より木洩れ日を楽しむのがいいかも。



たまにちょこっと登ります。

飽きないくらい、ちょっとだけ。



  

道が二股に分かれています。
左に別れるのが「波妻の道」です。

夕凪の道を直進すると、二之段へ出ます。
二之段に戻るのももったいないので-

左の波妻の道へ、歩みを進めました。
波妻の道は利用者が少ないのか、草が多め。

※2021年夏の時点では、通行禁止になっていました。
土砂崩れか路肩崩落か、あったようです。



狭めの小径を歩いていたら、道の上に、
白い物が散乱しています。
も、もしかして…!

し、シカちゃんの、は、白骨っ!
(>_<)きゃっ!!
ななな、なんでこんなところに!
脚の骨でも折って動けなくなったのかな…(T_T)
自然は厳しいのです。

ショックを引きずりつつ、散策再開。
偶然、目にしてショックだったけど、
急傾斜が多い島に住んでたら、いろいろあるよね。
これが野生の現実、生と死は背中合せ。
森の中でシカを無闇に追い回したりしないでね。



さて、波妻の道の“波妻”は、
北条スポーツセンターがある岬、「波妻の鼻」が由来でしょう。
夕渚の道の夕焼けと同じで、波妻の鼻も見えません。
でも、北条港はなんとか見えました。

この日、北条港の埠頭からご機嫌な曲が大音量で流れていました。
まるで運動会のような喧噪が海を渡ってずっと聞こえていました。
その音の正体は後ほどご紹介します。



島の北側をいつのまにか巻いていて、
登る時に使った登山道に出ちゃいました。
下を見れば森の中のジグザグ登山道、上を見れば-

二之段の休憩所の屋根。



  

登山道をとことこ下り、キャンプ場側の登山口へ降りる道の方へ曲がりました。

分岐から下り始めてすぐにキャンプ場の山際にある東屋。



キャンプ場側の登山口に出ました。

同じ色のテント…。

ひとりごと

しっかり覚えてるようで、ちゃっかり忘れてることはよくあるもので。
“前に来た時は階段じゃない道で北側に下ったから、今度は階段で下りてみよう…。
もしかしたら、海まで降りられたりするかも…”
と思って山頂に着いたら、階段じゃない道はありませんでした、てへ。
5年も経てば忘れちゃうんです。
初めてのお山より、2度目、3度目のお山の方が道に迷ったりすることがあります。
記憶違いと思い込みが現実に勝ったりするからなのかもしれませんね。
今日までたくさんのお山に登りました。
でも、GPSも地図も無しで、記憶だけで行って来いって云われたら、全部迷わずに帰ってこられるかどうか…。
自分を信じることは大切だけど、脳は記憶を都合の良いように改変することがあるから、困るんですよね。
ケンカばかりして別れた恋人を想い出してみたら、なぜかいい思い出しか浮かばない、みたいなことならいいんですが。
余談ですが、脳は、辛い思い出、マイナスの記憶を仕舞っておくのはしんどいらしい。
なので、こっそり、いい思い出に変えたり、悪い思い出から率先して消去したりするらしいです。
散々苦労して撤退したお山に性懲りもなくまた行きたくなるのも、そのせいなのかな。

波妻の道で見ちゃったシカの白骨は衝撃的でした。
お山でシカに出会うことが稀なら、シカの骨なんかそれ以上。
楢原山の登山道で成犬くらいの四つ脚の死骸を見つけちゃった時も驚いたなぁ。
仔ジカか雌ジカか、小さめの死骸だったけど、なんであんな道の真ん中で死んだんだろう。
「ゾウの墓場」って言葉があるように、野性の動物は目立つところで死なないものだけど。
鹿島は野犬とか天敵はいないから、骨折でもしたのかな?
島の外周の周遊道に落石や崩落を防止する金網が広範囲にあります。
その網目に脚を突っ込んで脚を折っちゃうシカもいたと思うよ。
5年前にシカを見た斜面にも、今年、ネット張ってあったもの。
住みづらくなったんだろうなぁ。

そう云えば、鹿園の柵の外にいた野生のシカ。
頭を振って角に付いた白い物を振り払おうとしてました。
よく見ると、その白い物はコンビニ袋。
頭振ったり、角を柵の網に擦りつけたり。
1分くらいでなんとか外れたけど、誰かがポイ捨てしたせい。
人間を代表して、ごめんなさい。

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