今治谷とアカガシの木 | |||||||||||||||||||
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮ | |||||||||||||||||||
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①国道317号線、河中町。
「平井 川の郷→」の標識のある-
日浦小学校入り口の横の道・県道へ右折します。
②県道196号河中平井停車場線を南へ。
県道沿いには山の幸が名物の食事処が何軒かあります。
写真は石虎亭入口。
③ふと、対岸を見ると柵の中に動物が…。
せせらぎ亭のイノシシ牧場のようです。
お! カメラ目線。
じっと見てます、ぶひ。
その先にせせらぎ亭入口。
④民家や田畑が集まった福見川地区。
ここを左折すると福見寺参道へ。
目印はこの案内。
「←天然記念物 三本杉」もこちらから。
スルーして県道をもう少し進み-
⑤右カーブの外側に今治谷登り口があります。
※登り口にある駐車スペースは今治谷にお住まいの方の駐車場です。
入山者のための駐車場ではありません!
絶対に駐車しないように!
「アカガシ→」などの案内看板が目印。
善人杖も並んでます。
アカガシ一本 |
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松山市指定天然記念物 |
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根回り8.3メートル、目通り周囲 |
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松山市 松山市教育委員会 |
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訪問当日は初冬の寒い朝でした。
日陰にはまだ霜の花が咲いていました。
人一人分の幅の山道を登ります。
途中、何カ所か、古電柱を利用した橋が架かっています。
基本、頑丈ですけど、なにげに踏み抜けてたりします。
⑥福見川の田畑へ水を送っていた水路が左から合流。
しばらく、沿って歩きます。
迷うような所はありません。
「アカガシ→」の案内もあって安心。
⑦丸太組みの橋を渡り、少し行くと-
集落の水源がありました。
おじさんが管理に来られてました。
水源を左に見送り、渡渉します。
沢の水、美味しいです。
⑧S字カーブの登りにて。
ふと、左の谷を覗くと、倒木が溜まっていました。
市や県は森の保護、維持、管理を呼びかけはします。
でも、地域、地権者らのボランティア頼りが現実です。
⑨「アカガシ あと1000m→」
やっとここらで中間地点。
だいぶ登ってきたような気がするけど…。
⑩また渡渉すると-
昔、畑かわさび田でもあったんだろう、
段々の石積みが残っていました。
自然に還すべく、杉が植林してありました。
左右を石積みに挟まれた道の先。
足下の丸太橋に目をやると-
「今治谷分 昭和37年5月」
電柱だった頃のプレートがまだ付いてました。
沢を挟んだ右側にも、
自然に還りつつある段々畑の石積みが、
ひっそり、残っていました。
看板の角にマグカップ。
持参のカップで喉を潤します。
美味しい。
⑪冬枯れた道はちょっと寂しげ。
ここらも畑だったのか、一瞬ですけど、
左側が平らかに明るく開けます。
⑫「あと500m」
もうちょっと。
⑬急に明るくなって、視界がぱっと開けます。
今治谷集落に到着です。
朝日にススキが黄金色に輝いていました。
今治谷に唯一、住んでいらっしゃるお宅も見えてきます。
まっすぐは、そのお宅へ。
アカガシは看板を右に進みます。
看板に沿って進めば、「←アカガシ」の案内がありますが、
真っ直ぐ進み-
今治谷の暮らしを守り続けられてるお宅の前に出ました。
鶏小屋があったり、裏の小屋には薪が詰んであったり、
畑もあるし、ちょっとしたオアシスです。
一段高い所ではログハウスっぽい小屋が手作り中でした。
※あれからだいぶ月日が経ったけど、もう完成したのかなぁ。
お宅がある場所はこんなに見晴らしのいい所です。
立派な犬小屋に住むちょっと照れ屋の犬さん。
犬も毎日見てる高縄山、大月山。
⑭山頂へ向かう前に、見ておかないと損するものがあります。
このお山の主、アカガシです。
お宅から少し登り、廃屋が見える石積みの前で左折。
奥にまた廃屋。
それを左に見送り、右折。
案内に従って左折し、森の中へ入って行きます。
竹林をジグザグと登ると-
⑮杉林のスクリーンの向こうに巨大な影。
ついにアカガシの巨木にご対面です。
小さな祠が祀られてました。
レンズに収まりきれないほどの思わず息をのむ大きさです。
言葉を失うというか、ため息しか出ないというか、とにかく圧倒されます。
全体像を撮影しようと、うろうろしてたら何度も滑って転びそうになりました。
それくらい傾いた傾斜地に山の主はしっかり根を張って聳えてます。
真横に伸びる枝は周囲の木木よりも遙かに太く、たくましく、
まるで剣を振りかざす太い腕のよう。
力強い姿はいわば阿修羅のごとく、山を守っているかのようでした。
写真だけでは伝えきれない感動がそこにはありました。
ひとりごと | ||
福見川へ行く途中、ヤボ用で寄り道した際、山へ入る準備をされてたおじさんたちに出会いました。 一応、云っておきますけど、おじさんはお金が欲しい、みたいなこと、一言も云いませんでした。 松山の水源は、里山に住んでるおじさんたちが手弁当で守ってくれています。 おっと! さて、今治谷への道は、毎日、誰かしら歩かれてるせいで、不安な場所はほとんどありません。 今治谷から数分で出会えるアカガシの巨木、これまた凄いです。 戦後、多くの巨木が伐採されました。 それにしても、巨木の撮影は難しいです。 |
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