久万の岩屋山
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三十六童子巡り
距離 約500m
標高差 約100m
徒歩
下記写真の場所
注意など

お山へ向かう前に、まず、せり割・白山権現に入るために、
納経所に寄ってカギをお借りします。

200円を納めて三十六童子のお札もいただきました。
すっかり角が丸くなった、鍵の木札が歴史を感じさせます。

※カギは2つしか用意がありません。
紛失は論外。
用が済んだら早急に返しましょう。



大師堂の奥の多羅多門をくぐります。

門の内側にカギのことが貼ってあります。

門をくぐって山道へ。
左の道端で見送ってくれる石仏がありますが-

こちらは三十六童子じゃないので、
お札は不要です。

第45番岩屋寺

 弘法大師以前に法華仙人という女修行者が籠っていたといわれます。
鎌倉時代、一遍上人が参籠したことで有名です。
四国巡拝の道筋が南予の海辺から瀬戸内の海岸へ移る転回点を占めています。
 海抜650mに位置し、寺名は勿論、「七鳥」の地名、「海岸山」の山号そのままに大自然との一体感を味わえる霊場です。

一枚目のお札を納める、矜迦羅童子(こんがらどうじ)。
風で飛んだりしてゴミにならないよう、
備え付けの箱(ゴミ箱じゃないよ)に納めます。
お札と石仏の順番は一応、一緒ですけど、
時々、お札の順番が入れ替わってたりするので、
お札と石仏の名前を確かめて納めましょう。

さて、合掌。

まだ真新しいお花がお供えしてありました。
結局、50体近い石仏すべてにお供えしてありましたけど、
お花をここまで背負ってくるだけでもご苦労様なことです。

  

三十六童子巡りと遍路道があるお寺の上の谷は、
北は金剛界峰、南は胎蔵界峰と呼ばれる岩尾根に挟まれています。
山門から真っ直ぐ登ってまず突き当たる岩壁は、
南にある胎蔵界峰の岩壁です。

岩壁の下に大元師明王。
“明王”は番外みたい。

くぃっと右折して-

制?迦(せいたか)童子

愛染明王



不動恵(ふどうえ)童子

  

またターンしてどんどん登ります。

光綱勝童子(こうもうしょうどうじ)



無垢光童子(むくこうどうじ)

森の中、石仏を巡ります。

計子爾(けいしに)童子

智慧幢(ちえどう)童子

質多羅(しつたら)童子

召請光(ちょうしょうこう)童子

不思議(ふしぎ)童子

羅多羅(らたら)童子

波羅波羅(はらはら)童子



大木の脇を抜ける前に-

  

伊醯羅(いけいら)童子に納めたら、手前の脇道へ。

師子光(ししこう)童子と、馬頭明王

師子慧(ししえ)童子にお詣りしたら戻ります。

道に戻り、狭い道を登ります。

阿婆羅底(あばらち)童子



落石がちょっと気になる岩壁の下を歩いて。
石仏のそばに立つのぼりがいい目印になって、
迷うことはありません。

持堅婆(じけんば)童子

利車毘(りしゃび)童子



  

丁字路に出たら一旦、下り、
幾つかの石仏にお詣りして戻ってきます。

ここから八大童子。
烏倶婆?(うぐばが)童子

阿耨達多(あのくたた)童子

制?迦(せいたか)童子

  

お不動さんの像を取り囲むように石仏が配置されています。
お札を順番に納めたら、先の丁字路に戻りましょう。

慧光(えこう)童子

慧喜(えき)童子

矜羯羅(こんがら)童子

指徳(しとく)童子

清浄(しょうじょう)童子。
八大童子、ここまで。

法挾護(ほうきょうご)童子



烏樞沙摩(うすさま)明王

因陀羅(いんだら)童子

大光明(だいこうみょう)童子

孔雀明王

お山に向かって登って行きます。

小光明(しょうこうみょう)童子

大輪明王



  

分かれ道。
奥に青いのぼりが見え隠れする左の方へ進みます。
一応、右を登ればせり割行場にすぐ行けます。

佛守護(ぶっしゅご)童子

法守護(ほうしゅご)童子

僧守護(そうしゅご)童子

  

林の奥にせり割行場が見え隠れ。
せり割より更に高く登って行きます。

金剛護(こんごうご)童子



再び、岩壁に突き当たるように登ります。

虚空護(こくうご)童子



  

突き当たりの丁字路にある、宝蔵護(ほうぞうご)童子。

一旦、左へ登ります。
足下の長い管みたいなのは、
なんと長い木の根っこでした。

せり出した岩の蔭。
賽の河原みたく石が積んでありました。

虚空蔵(こくうぞう)童子

行き止まりに、不動明王
引き返します。

丁字路を道なりに通り過ぎ、更に登り。

吉祥妙(きっしょうみょう)童子

六字(ろくじ)明王



狭い小径を登ると、まず-

戒光慧(かいこうえ)童子

  

小さな尾根を越え下ります。
その小尾根に-

妙空蔵童子ののぼりはありますけど、
下には石仏がありません。
小尾根の先にあります。

もつれるように絡み合う木の根を階段代わりに登ります。
尾根の左右は崖なので気をつけて下さい。

左右が絶壁の小尾根の先に-

妙空蔵(みょうくうぞう)童子



小尾根を急坂で下ると、
八丁坂からの歩き遍路道と合流します。

  

「←44番大宝寺へんろ道
 せりわり(白山)行場→」
せり割行場のある右の道へ下ります。

普香王(ふこうおう)童子

善爾師(ぜんにし)童子

金剛夜叉(こんごうやしゃ)明王

波利迦(はりか)童子

大威徳(だいいとく)明王

軍荼利(ぐんだり)明王

いくつかの石仏にお札を納めつつ、ジグザグに山道を下ると、
いつのまにか、せり割行場まで降りてきました。

最後の童子、
烏婆計(うばけい)童子

大木の陰に最後の明王、
降三世(ごうざんぜ)明王



せり割行場に到着です!

ひとりごと

納経所で200円払い、カギとお札をいただき、何十年かぶりに多羅多門の向こう側に立ち入りました。
今年初めて、背中に蚊取り線香をぶら下げて行きました。
左の胎蔵界峰、右の金剛界峰のふたつの険しい崖にはさまれた谷。
潤いある空気に満ちていてしっとりと体を包み込みます。
杉の巨木が立ち並ぶ神域です。
狭い小径の左右に三十六童子の石仏が点点と立ち並んでいます。
一体一体、お札を納め、手を合わせて歩きました。

そうそう、二、三枚ですけど、お札と石仏の順番が違ってました。
お寺の人が手作業でお札を並べ替えた時にでも間違っちゃったのかも。
石仏の横にあるお札納め箱を覗くと時々、色違いのお札が入っていたりします(童子と明王は色が違います)。
順番が間違ってたのは僕だけじゃないようなので、みなさんもお札に書かれた名前を確認してから納めましょう。

順路の最上部、遍路道と合流・分岐する所でやっと人に出会いました。
歩き遍路さんです。
もしかしたら、高原ゴルフ倶楽部前の遍路道入口で見かけたお遍路さんかも。
で、そのお遍路さん、下ってったと思ったら、なぜかすぐ登ってこられました。
変だなと思っていたら、
「すみません、岩屋寺はこの道で行けますでしょうか?」
大きな声で下の道から訊いてこられました。
どうも下る道が分からなくなったようです。
狭い谷だけど遍路道と三十六童子巡りの道が交錯してるから、軽く迷ったみたい。
下ればすぐにお寺ですよ、って返事すると、ありがとうございますって安心して下って行かれました。
腰に提げた鈴の音も段々と遠ざかって行きました。

お遍路さんのあの鈴、遠くまでよく響きますよねぇ。
けもの避けに僕もひとつ求めようかなぁ。
(…と、調べてみたら、お詣りに鳴らす以外に、実際にクマ除けの役目もあったようです。)

そして、やっとこさ、せり割行場に到着。
三十六童子をひとつひとつ丁寧にお詣りしていたら1時間もかかってしまいました。
お詣りせずだったら、30分もかからないかな?
行場の扉は当然、カギが閉まっていました。

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