福見山・明神ヶ森
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鞍部~明神ヶ森
距離 約1.7km
標高差 約250m
林道
徒歩
下記写真の場所

林道と近接する鞍部から。
山に入る人も多いのか、
福見山に比べ、踏み跡はしっかりしています。



鞍部から比高25mくらいの小ピークを登り下ったら-



林道と再び近接します。
登山道から木立を挟み、
少し下った場所を林道が通っています。
林道自体もこの辺りで一旦、終点します(写真右奥)。

林道の行き止まりにパワーショベルが置いてありました。

この林道はある意味、このパワーショベルで切り拓いた私道です。
麓から軽トラで頻繁に来られて、今でも作業されています。
林道には車がすれ違えるほどの幅や待避場所がありません。
くれぐれもここまで車を乗り入れないように!

邪魔な車はあのパワーショベルで強制撤去されるかも!?

明神ヶ森への長い登りが始まります。

木立の中で一本だけ折れてました。
落雷かな?



鞍部から500m。
1067mの標高点付近を通過します。



いつの間にか、
また国土調査の赤い杭が登山道と合流。
なぞって歩きます。



赤白ポールの根元に何かの標石が刺さっていました。
刈り払われていたおかげで隙間から石鎚山が見えました。



山道に体が慣れると登り坂も苦になりません。

踏み跡をたどって東へ。

鞍部から1km付近。



鞍部から1.3km、1169mの標高点付近です。
尾根の左(北)側にブナやミズナラの森、
ばーっと拡がりました。
この辺りから尾根の北側の自然林は、
愛媛大学が管理しています。

明るい緑の色に包まれながら小さく下ると-



鞍部から1.4km、
倒木が中心にある平らな場所に出ました。
平地っぽくなり、一時的に登山道が見えにくくなります。
山頂へはまっすぐ突っ切るだけなんですけど。

辺りをキョロキョロ見回していると、
右(南)の方に下る踏み跡を見つけました。

少したどってみると-、

少したどってみると、
木に錆びた「登山道」のプレートが引っかけてありました。
その奥に、赤テープやビニール紐も見つかりました。
どうやら、奥黒滝に通じる登山道のようです。

バイケイソウがいっぱいありました。
食用のオオバギボウシと間違えて食中毒事故を起こす植物。

こっちはルートが違うので、引き返します。

平らな広場をまっすぐ縦断が正しいルート。
再び登り斜面に挑みます。
手入れされてるっぽい植林帯を登ります。



鞍部から1.5km、山頂まで残り200m。
愛大が管理している左(北)側の森は大きなブナなど、
自然そのままの植生がとっても豊かです。



山頂まで残り100m。
踏み跡はササの中に。
でも、歩きやすい植林帯を登り-

高い方へ、高い方へと歩いて-

まだかなぁと思っていたら-



明神ヶ森山頂到着です!

三角点。
まわりは看板だらけ。

「明神ヶ森 1217m」

木木に囲まれた山頂の様子です。

展望が利くのは伐採された北側のほんのわずかだけでした。
(写真右奥)楢原山もちらり。

谷を覗いていたらシャクナゲが咲いていました。
笹ヤブをかき分け降りて撮ってみました。

ひとりごと

福見山から明神ヶ森へのこの区間のことを、後年、なぜか、とてもよく思い出します。
特に思い出すのが、山頂手前の平らになった部分。

明神ヶ森にアタックした頃の僕は、まだお山歩初心者でした。
お山に行って写真を撮り、帰宅したらホームページにする、を始めたばかりの頃。
次に紹介するお山はどこにしよう?
で、選んだのが、松山最高峰の明神ヶ森でした。
自分のつたない登山歴の中で、あまり経験の無かった標高のお山でした。
ここいらは、一度も入ったことがなかった、未知の山域でした。
当日は、入口の採石場の巨大ダンプの往来にまずビビってました。
登山道もそんなに明瞭じゃありません。
ルートはずっと森の中。
視界も良くありません。
登山者は僕ただひとり。
森に分け入れば分け入るほどに、孤独が身に染みて、ゾクゾクしてきます。
目をこらして集中して歩いていると、ほかの五感も自然に研ぎ澄まされてゆきます。
そのせいで、小枝が折れて落ちる音やトカゲの走り去る音にまで、ドキドキする始末。
足下の登山道は、結構、草に覆われてます。
当時は、道を見分ける能力もまだ備わっていませんでした。
ぼーっと歩いてたら、道迷い必死の状態です。
とにかく、迷わないよう、地図とハンディGPSを見比べつつ、歩いてました。
集中してたから、脳に焼き付いたんだと思います。
なにげない、森の中の光景が。
バイケイソウがいっぱいあったなぁって覚えてるし、別の登山ルートも見つかったし。
でも、それだけじゃない、なんか、不思議な場所だったんですよね。
ゾクゾクするような、感じの。

昔は、奥黒滝からの登山道もメインルートでした。
奥黒滝はいまはもう、誰も住んでいませんが、往時は林業を営む暮らしがありました。
うっそうと生い茂る森の中、林道のたもとにお社だけが残されています。

奥黒滝にある登山口

雨滝龍神社

この雨滝龍神社は、もともと、明神ヶ森の山上にありました。
いまから550年ほど前の文明4年(1472)にこの場所に遷されたそうです。
もしかすると、あの平地に建っていたのかも。
だとしたら、あの平地が妙に記憶に残った理由も分かる気がする。
わざわざお社を設けたくなるくらい、あの辺りは地の力が強かったのかも。
なんとなく不思議に感じた感覚の正体は、これだったのかも。

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