三ヶ森へ行こう!
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登山口~植林帯
距離 約1.3km
標高差 約320m
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所
水場
見晴らしあり
注意・その他
  

道標の後に-

  

登山道があります。
登山道に入ってすぐ、目に飛び込んでくる-

「草木一切 盗採禁ズ」
林道で見たものと同じ文言の高札です。

ドキッとした立て札に続いて、ロープ規制にまたドキリ。
右横にまた高札があります-

「登山愛好者以外入山禁ズ」
僕は登山愛好者なので、
ロープを跨いで入らせてもらいました。

高札がもう一つありました。
「ワサビ 盗採禁ズ」
この意味は後で判明します。



西尾根の付近の植林帯をどんどん登ります。
登山口は標高870m、目指す山頂は1377m。
その差500m。
植林帯は標高1170mまで続きます。

登山道は2、3度曲がり-



  

積み重なった大きな岩たちに出会います。
道は岩の前を左へ折れます。

折り重なった岩の下には雨宿りができそうなくらいの隙間がありました。

岩の前を左折した後、少し遠回りするように、
尾根から外れて行きます。



  

右にくぃっと曲がり-

緩やかに登りつつ、西尾根へ近付いて行きます。
道は明瞭で迷いようがありませんし、赤テープなども豊富です。

よく手入れされた植林帯は雑草も少なめなので、
木洩れ日の中の緑はととても目立ちます。
尾根から外れた植林帯は風が通らないので、暑くて、
汗をかきかき、登りました。



西尾根に戻ってくると下で見た岩と同じ大きな岩に出会います。
左の大きな岩の下を登って行き-



植林帯と自然林の境へ。
新緑がやっと芽吹き始めた頃だったので、
太陽光がそのまま注ぐ自然林は光に満ちて眩しいほどでした。

登山道は西尾根を回り込むと、
谷の左岸を谷の奥へと進みます。

肩幅ほどの道幅の緩斜路です。



路肩が崩れてるところがありました。
ロープを頼りに5mくらい渡ると-

また崩れていて、木が邪魔をしてるので、
縦・横に渡されたロープをつかんでクリアします。

足元はこんな感じで崩れてます。
谷はそんなに深くないので落ちても、
擦り傷ぐらいで済むと思うけど、
這い上がるのが面倒なので気を付けて渡ります。

谷が狭くなってくると谷底も浅くなり、沢に降りられるくらいです。

沢にはちょろちょろ、水が流れてます。



  

谷の奥にあるワサビ沢に着きました。
道は小さな流れを跨ぐように右へと折返し、右斜め上へ向かいます。

沢は有刺鉄線でガードされています。
山頂からの帰り、沢の美味しい水で喉を潤しました。

登山口で見た「ワサビ 盗採禁ズ」の高札はこの沢のためのものでした。
お山はみんなのものではありません、ちゃんと地主さんがいます。
山菜を採るのは、他人の家の庭先のパンジーを盗むことと同じです。

右下がりの斜面を登っていくと-



  

なだらかな場所にたどり着きました。
道は林の中で右に直角に曲がりますが、
左奥のテント小屋が気になります。

後から聞いた話ですが、
地主さんが山の世話をするために設けてある小屋だそうです。
いまでも時々来られてるのか、なんとなく気配が残っています。

  

林の中で直角に曲がるポイントにある目印です。

曲がってすぐの「登山道」標の数m先にある-

  

切り株に巻かれた赤テープのところを左折します。
真っ直ぐ行くと下るので間違いにはすぐ気がつくと思います。

また右下がりの斜面を歩きます。
けもの道のような道で-

植生境を歩き、道なりに左へ大きくカーブすると-



またなだらかな林に出ました。
踏み跡が少しあいまいになりますが、
右奥の明るい方へと進んで行きます。



いよいよ、植林帯と別れる時が来ました。
右上にある尾根へ登りますが、後ろ向きの道標には-

「←三ヶ森山頂へ 登山口へ→」

切り株の赤テープから真っ直ぐ尾根へ向かい-

こんな傾斜を登って-



自然林の尾根に出ました。
ここからが本番です。

ひとりごと

目に飛び込む、「草木一切 盗採禁ズ」、「登山愛好者以外入山禁ズ」、「ワサビ 盗採禁ズ」の高札やロープ規制。
三ヶ森は石鎚展望所などとガイドブックで紹介されたりして、登山客が急増しています。
哀しいことに、登山客に比例して無礼な人も増えてしまったのでしょう。
トップページにも書きましたが、日本に誰の物でもない土地はありません。
登山は、厳密に云えば、他人の土地に不法侵入しているようなものです。
極端に例えると、見ず知らずの人の家の庭に勝手に入り込んで歩き回り、弁当食べたり、写真撮ったりしていることと同じです。
例えば、マツタケが採れるお山だったりしたら、もっと大変です。
警察に通報されたり、登山口に駐車した車のタイヤの空気抜かれたり(逃がさないため)することだってあります。
海外で、もしそこが軍用地だったら、登山目的だからと云っても、通用しない。
ドーベルマンに追い回されたり、身柄を拘束されたり、最悪、射殺もありうるだろうことは想像が付くと思います。
登山目的なら他人の土地に勝手に入っていい、なんて法律はないです。
山に登るだけならまぁいいか、と見逃してもらってるのが実情です。
なのに、山菜盗ったり、ヤブを刈り払って道作ったり、山頂標や道標を勝手に設置したり、マウンテンバイクで走り回ったり。
そりゃ、地主さん、怒るでしょう。
お山にあるものは公共物だという間違った感覚は捨てましょう。
法律的には、お山のものを盗むと、「窃盗罪」ではなく、森林法の「深林窃盗」という罪になります。
森林法197条:
「森林においてその産物(人工を加えたものを含む。)を窃取した者は、森林窃盗とし、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する」
それに当てはまります。
普通?の泥棒(窃盗)より、罪は幾分軽いです。
でも、大切に育ててるマツタケやシイタケなどは窃盗になります。
また、石鎚国定公園に属するエリアでは、枝一本切るのだって国の許可が必要です。
山菜だろうが許可無く持ち帰ったら、自然公園法によって、最高1年の懲役又は50万円以下の罰金が科されます。
それより、なにより、怒った地主さんがお山を全面立入禁止したら、みんなが困ります。

はてさて。
訪問当日は、二日前の朝から夕方まで山歩した疲れが抜け切れてない状態で、登り始めて早早に足が重たくなりました。
植林帯の登山道は普通の斜度だったと思うけど、当日の僕の足には結構、堪えました。
それと、初夏みたいな陽気で、ロンT姿で林道を上って来たそのままの軽装で入山しましたが、それでもすぐに汗が出て来ました。
大抵、森の中は無風で、尾根に出てやっと風に出会えるのが常です。
火照った体が冷える間が無くて、最初の大岩まで行く間に汗びっしょり。
今年始めて持ち出した「ハイドーレーション・システム」がすぐに役に立ちました。

ハイドレーション・システムとは、水のタンクからチューブを通じて給水できる装置です。
キャメルバックってブランドが有名ですが、僕のは安物です。
でも、コンビニで買ったアクエリアスとかのペットボトルからも給水できる。
旅先のコンビニで調達できる便利さが◎なので、夏のお山歩には大活躍しています。
水分はノドが渇いた時に飲んだのでは遅く、10分20分置きに強制的に飲んだ方が体にいいです。
また、不思議なことですが、こまめに飲んだ方が飲む量が少なく済んだりします。
ノドが渇いてから飲むと、渇きを癒そうとガブ飲みしちゃうからなんでしょうね。
ハイドレーション・システムなら、ザックに入れた水筒をいちいち出し入れする手間がいりません。
歩きながらでも飲めるので、ホント、便利です。

登山口に3台、車が駐まってたけど(1台は入れ替わりに下山)、植林帯で擦れ違ったのは1組だけでした。
少し話をしました。
「山頂手前にある急な坂は、おばちゃん、おじさん向きじゃないねぇ」
と云われ、植林帯の登りで汗かいてるようじゃいかんと気を引き締めました。

路肩が崩れて危なっかしい場所をロープを頼りに渡り、ワサビ沢、小屋場までは道は明瞭で、道なりに歩いていればちゃんとたどり着けます。
でも、小屋場の森で直角に右折し、少し先を左折するところは少し分かりにくかったかな。
その後、またなだらかな植林帯に出たところも、足元の踏み跡に忠実に歩かないと、尾根への取付きを見逃しちゃう恐れもあります。
迷うほどではないにしろ、尾根の急坂登りが待ってる状態。
余計に疲れるようなことはしない方がいいので、けもの道や作業道に惑わされないよう、気を付けてください。
ちゃんと尾根に登れば、いよいよ急な登りに突入です。

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