小山岳・尉之山
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上村から
距離 約1km
標高差 約140m
県道
一般道
農道
徒歩
下記写真の場所
送電鉄塔・アンテナ施設
  

上村の県道23号の交差点を直進します。

道は1.5車線幅になり、静かな集落を抜けて行きます。



  

正面に護国院の石灯籠が立つ写真の丁字路は左へ。
取りあえず、奥へ、山へ。
南へ向かう道を選べば集落内で迷わない…かな。



民家が途切れ、田畑、山林へと景色が変わり、
舗装もアスファルトからコンクリートへ。



ため池の土手を上がり、池の縁を沿って奥へ。
訪問した日のため池は地質調査で空っぽでした。

地元車優先、安全運転で。

途中、みかん畑への分岐がひとつあります。
スルーして、上へ上へ。



  

コンクリート舗装が終わる三叉路に建つ小屋がみかん畑入口の目印です。
小屋の右の道がみかん畑から市境尾根、小山岳へと続く道です。
ここから歩いて登ります。
マイカーの方は農作業の邪魔にならないように。

ちなみに、写真左の僕のスクーターが駐めてある方の道は、
すぐに行き止まる林道。
行き止まりから斜面を強引によじ登れば-

小山岳の東にある110番送電鉄塔に、
一応行けることは行けます。
でも全然、おすすめしません。
逆(下り)もまたしかりです。

日当たり良いみかん畑をのんびり歩きます。

ミカンが実っている時期は路肩に注意して歩いてください。
電流が流れてるイノシシ避けの電気柵が張り巡らされています。
ストックなど、鉄製品の感電にも要注意。
ミカン畑の中をショートカットなんてもってのほかです!

標高280m位。
見晴らしも良くなってきました。



作業小屋を右へ回り込みます。

ミカンの収穫期など、ここに軽トラが駐まってたりします。
目指す尾根はもう見えています。

訪問時は11月下旬。
道の両側は、たわわに実ったミカンだらけでした。
もし、農家の方に出会われたら、
ちゃんと挨拶して通行の許しを頂きましょう。



ミカン畑を抜けた後、
耕作放棄地みたいな雑草地帯があります。
轍にも草がはびこり気味です。

ここらで標高330m付近です。
ミカン畑を越え、軽トラの転回場所も過ぎると、道の雑草が元気元気。

道ばたにたくさん咲いてた黄色い花。

立木一面に咲いてました。

遠くからもきれいに見えました。



道ばたの草むらにぽっかりと口を開いてる四角い用水マス。
この他にももうひとつ、丸いのが隠れてました。
ちょっとトイレ、なんて草むらに踏み込んではまらないように。

  

用水マスのすぐ上にある分かれ道は右へ曲がります。
またすぐ左カーブがあって、
いよいよ、写真上方に見える尾根に進みます。

尾根上の道は、キャタピラ跡がまだ残る、
急な砂利道です。



広め道はここまで。

ここからは人幅の道。
苗木の間を歩きます。

  

東の方を見やると、石鎚山が見え隠れしていました。



松の切り株に出会ったら-

  

尉之山からの道との合流地点に到着します。

振り返るとこんな感じです。

ひとりごと

こちらのルートは簡単・スピーディに山頂へ行けるルートです。
小山岳を正面にずっと見ながら上村大橋からほとんど一直線。
当初はミカン畑もスクーターで移動して尾根ギリギリまで乗り付けてみようかと思っていました。
でも、訪れたのがちょうどミカンの収穫期。
凸凹な轍をウィーンウィーンと走って行ったら、出荷作業中の軽トラが駐車中であいにく進めませんでした。
こっちは遊びみたいなもの。
仕事のお邪魔は厳禁ですから、そっと?引き返し、一番下の小屋まで降りました。
数分、歩く時間が延びるだけ。
その分、ミカン畑からの見晴らしも楽しめます。

最近、秋冬のミカン畑は、イノシシ避けの電気柵でガードされています。
お昼間の収穫作業中は電気切ってると思いますけど、不用意に触るとビリビリっと来ます。
触ったこと無いけど。
ミカン畑に限らず、あちこちの里山でも、電気柵でガードしてる畑とか、増えてきましたね。
小山岳では幸い見なかったけど、イノシシがほじくり返したんだろう穴が道端に点点とあったりしますよね。
ササのヤブの根元に大きめのけもの道トンネルがあったり。
お腹が空いたイノシシから見たら、畑なんて、美味しい物が一度に食べられるタダのバイキング・レストラン。
ごちそうさまでブヒーぃ。
一度、味を覚えちゃったら、ドングリとか、木の根とか、ミミズとか、あーやだやだブヒーぃ。

そういえば先日、アイヌはクマをふたつに分けているって話を聞きました。
ひとつは、キムンカムイ=山の神様。
自然の中で普通に生きてるクマのことで、命と引き替えに毛皮と肉と薬を与えてくれるありがたい存在です。
もう一つは、ウェンカムイ=悪い神様。
悪い神様クマは、人の食べる物の味を覚えてしまった哀しいクマのこと。
“人の味”を知ってしまったクマもこちらに入ります。
一度、ウェンカムイになってしまうと、人家の近くに出没するようになるそう。
畑やゴミを荒らし、時には家に入り込んで冷蔵庫を物色して散々食い散らかしてったり。
問題を起こすようになったら、もう、懲らしめるか、討ち取るかしかありません。
家の外にゴミを放置したり、観光客が不用意にエサを与えたら、クマはウェンカムイになってしまいます。
四国にはクマは数えるほどしかいませんけど、ウェンカムイ化したイノシシなら、無数にいるんじゃないでしょうか。
大街道で大捕物を繰り広げるイノシシがいつ出現してもおかしくない状態かも。
僕らもお山で、お弁当の食べ残りを不用意に捨てたり、野生動物にあげたりなんかしちゃいけません。
もしも、ウェンカムイ化したイノシシに登山道で出会ったら…。
怖い、怖い。

って、そんな話をここでしたら、小山岳には暴れイノシシがいるみたいなイメージが着いちゃいますね。

いません、暴れイノシシなんか。

さて。
ミカン畑の入口なんですけど、早朝とか、鉄網で閉鎖してらっしゃるかも知れません。
動物による食害を防ぐと云うより、ミカン泥棒が入ってこられないようにって感じでしょうか。
登山って悪く云えば、他人の土地に勝手に侵入して楽しんでるって側面もあるわけで。
利用する側、される側、共に気持ちいい関係がずっと続くことが大切です。
どこの山でもですけど、ミカン泥棒とか、キノコ泥棒、山菜泥棒に間違われないよう、気をつけて楽しんで下さいね。

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