小山岳・尉之山
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尉之山へ
距離 約1.6km
標高差 約210m
県道
一般道
徒歩
下記写真の場所
距離 約0.6km

重信川にかかる上村大橋を南へ渡り-

  

県道23号伊予川内線の信号にて右折します。
※上村ルートの場合は直進(後ほど解説)。



  

1.5kmほど進み、寄合池の土手沿いに左折。
徳川神社の大きく赤い鳥居を目指します。

  

ビニルハウスの横を左折し-

  

もう一度左折すると-



  

徳川神社の大鳥居の前に着きます。
鳥居はくぐらず、山へ向かって右折します。
ちなみに、鳥居をくぐると-

一回り小さな鳥居があって-

徳川神社境内へ。

小さな鳥居前を右折すると、津吉公園。

  

大鳥居前を曲がったら、道なりに。
写真の場所も舗装をたどって左方向へ。



山田新池のほとりに出ます。
舗装路をそのまま進むと-

  

小径が分岐する角に道標の石柱が建っています。

「← 左尉之城道 是ヨリ尉之城まで1650米」
「昭和48年7月 金婚記念 渡辺佐一郎」

道ばたにキウイ畑があったり、みかん畑があったり。



  

舗装路の行き止まりが登山口です。

「左 尉之城道」
すっかり雑草に埋もれてました。

振り返ると、遠くに天山や松山城も。

沢沿いに登ってゆきます。

すぐに左岸へ移動。
コンクリート舗装がしてあります。



城があった頃の名残でしょうか、すぱっと切り立った岩壁が。
沢沿いの道は木々が生い茂り、薄暗いです。

コンクリート舗装がめちゃめちゃです。
台風の被害を被ったままだそうです。
倒木もあって、荒れてる感じがめっちゃします。



コンクリートの升がある所で右にカーブし、沢とさよなら。
コンクリート舗装もこの先で終わり。

竹林へと入って行きます。
こちらも結構、倒れてます。



  

分かれ道っぽい所は左の広い道へ。

城址でよく見られるU字に深い堀切道。

竹が道を塞ぎかけてる部分が1ヶ所あります。
初めて来た時は、行き止まりかと思ってとまどいます。



竹林を抜け、尾根筋の植林帯へ。
しばらく、堀切道が連続します。

太い倒木のトンネルをくぐりながら、
なにげに下を見たら-

なんか可愛い実がひっそり赤く光っていました。



ここらで標高300mくらい。
凹んだ所ばかり歩くので、モグラ気分。

先の倒木は膝をついてくぐるか、
強引に乗り越えるか…。

シダとササが一緒になったジャングル・ゾーン。
せいぜい腰高なので、安心。



堀切道ゾーンも終息。
人工林を登ります。

  

伐採された木が多数転がる平らな場所を抜け、左へカーブ。

人工林内は文字通り“けもの”道も多数。
曲がり道なのにまっすぐ行っちゃうけもの道もあったりします。
そんな時は、取りあえず、広くて、上へ登る道を選択です。
でも、ホントに困るのは帰り道。
こんな分岐あったっけ?って事もあります。
登る時、分岐や迷いそうなポイント、ポイントで振り返り、
逆の景色も頭に入れておくと安心です。



  

標高350mを越えた辺りで、三度目の石柱にご対面。
石柱部分からもう一段上を左右に通る道に上がり、左に進みます。

「左 尉之城に至る」
建てられた方は麓のと同じ方です。

右は木で塞いであります。

  

左へ数m進むと、右上に登る分岐があります。
四つ目の石柱が建ってます。

「尉之城登山口」
最後の登りです。

急な斜面を小さくジグザグと。

傾斜が緩やかに変わったら-



尉之山山頂に到着しました!
尉之城址は標高383m。
一面、膝高のササに覆われた平地の中心に祠が祀られています。

祠です。

秋色。

お堂横の大木。

北側が開けていて、松山市街に向けて眺望抜群です。
左は地デジ電波塔が立つ行道山、その手前に久谷の田園地帯。
松前の海辺にある工場があげる白煙の向こうに、瀬戸の海に浮かぶ島島。
松山城も小さく見える市街地の右、淡路ヶ峠から始まる山並みが観音山、福見山、
松山最高峰の明神ヶ森へと高度を増してゆく様も眺めることができます。

  

山並み部分だけアップにしてみました。
興居島の小富士が意外に大きく見えます。
改めて見ると松山市内は田んぼも減ってビルだらけ。
「あのビルのちょっと横辺りがウチの家」みたいな説明が難しくなってきました。
東三方ヶ森やヨソ山などの川内寄りのお山は右の林に見切れちゃて見えません。

続いて、小山岳へ向かいます。


  

すぐ下の登り口に降りたら、右へ、道を辿ります。

尾根伝いに東へ道が続いています。



ほんの少しですけど、開けた所があります。
天気の良い日なら、目をこらせば-

山並みの向こうに石鎚山もこんにちは。

少しずつ登る感じの尾根にも城址らしい名残にまた出会います。
堀切道や、痩せ尾根を利用した人一人が通れるだけの幅の「犬走り」です。

二つ目の犬走りを抜けると-



空がわっと開けて、松山と東温の市境尾根に飛び出します。
ここは上村のみかん畑から来る登山道と合流する場所です。
尾根に出た途端からパノラマがスタートします。

写真右に小山岳へ向かう尾根道が続いています。
小山岳もすぐそこです。

ひとりごと

当初、この尉之山は小山岳のついでに時間があれば立ち寄る位の予定でした。
尉之城址についても、上記写真の石柱を目にするまで、正直、知りませんでした。

情報が乏しい小山岳。
まず、登山口を探し、登山ルートを確定することが先決でした。
1/25000地図には山頂に向かって沢山の道が描かれています。
でも、当てにはならないので、いつものようにゼンリンが出している住宅地図でも確認します。
すると、上村地区から車道が山頂付近まで延びていて、これだと数十分で簡単に登れそうでした。
その他に、市境の尾根に沿って道が描かれてもいます。
登り口は松山市側、東温市側、それぞれにあって、寺社の裏から登れるように描かれています。
どうせ登るならこの市境ルートを極めたい。
上村からの徒歩部分が短いルートを登り返しても一日で済むはずと計算して、家を出ました。

上村の県道交差点まで来て、まず、東温市側の登り口が描かれていた護国院へ。
ため池(彦八池)のほとりにある寂しい境内に上がり、本堂の裏の林の中へ突入。
10分ほどさまよったものの、山頂へ向かえる登山道らしき道は発見できませんでした。
もう歩く人もいないのでしょう、完全にヤブっていました。
で、あきらめ、松山市側の登り口があるだろう、徳川神社へ向かいました。
赤い大鳥居が目印の徳川神社はすぐに分かりました。
でも、こちらも登山口はなさそうです。
そこで、臨機応変、予定を軽く変更して山に向かってる道を進んでみることにしました。
時間もあるし、と、寄り道したのが今回は吉と出ました。
山田新池のほとりで偶然の石柱を発見。
ホントにとってもうれしい偶然でした。
石柱側面に彫られた「渡辺佐一郎」さんに感謝です!
「尉之城址って…?」
と思いつつ、これだ!、と、妙に確信して登山を開始しました。

登山道は、竹林とか草木に覆われた堀切道とか、倒木もあったりして荒れてる感はありました。
道筋自体はまぁまぁ明瞭。
迷うことなく、城址まで行けました。
そんなにしんどい場面もないです。

それにしても、中世に作られた堀切道が現代まで残っているなんて、不思議ですね。

たどり着いた尉之山山頂は思った以上に見晴らし抜群。
期待を良い方に軽く裏切る驚きでした。

でも、最初に登った日はあいにく、天候が不良でした。
天気予報では午後から晴れるという予報でした。
でも、下山間際には小雨が降るほどのハズレっぷり。
海までは見通せませんでした。
後に行った小山岳からのパノラマもイマイチ。
雨粒にも追い立てられ、宿題を残し、下山しました。

まだ午後3時前でしたけど、曇天の下じゃ、竹林なんかもう夕暮れのような薄暗さです。
かなり心細くなってきて、行きはよいよい、帰りは…状態になってしまいました。
林の奥でバリッ!っとか音がする度に走り出したくなるほどでした。
そんなせいで、上村からのルートで登るのはあきらめて帰宅しました。

翌朝、昨日の曇天が嘘のような晴天が訪れました。

起床から2時間後にはもう、スクーターは上村大橋を渡っていました。
もう一度、小山岳に逢いに。

今度は上村から登り、小山岳へ向かう前にの合流・分岐点から尉之山へ。
そして撮れたのが上のパノラマ写真です。

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