衣山丘陵へ行こう!
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下記写真の場所
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新田高校東側の踏切が変形交差点。
コンビニの角を東に曲がり-

路地の突き当たり、交差点からも見える距離に-



常福寺があります。
左の車道を上った広い霊園に山頂(三角点)がありますけど、
取りあえず、お参りを。

山門をくぐって、また石段を登ったら-

屋根にブルーシートかぶせてる本堂。
合掌。

境内からの眺め。
興居島の小富士が町並みの奥に顔を覗かせてます。

本堂の左側から裏山へ。
境内の裏一面、墓地になってます。



左の方へ進むと、山門前を左へ上る車道と出会います。

車道を更に登り-



丘の上へ。
南北に横長な丘はずらーっと並んだ墓石に覆われています。

  

衣山や唐山のある、東の方の眺めです。



明神丘の山頂に到着です。
さて、この写真のどこかに三角点が“隠れています”。

正解は-

この水汲み場の-

なんと、屋根の上!

「明神丘」四等三角点。
標高は、26.70mです。

  

三角点からのパノラマです。
(写真左から)大峰ヶ台・岩子山、垣生山・弁天山、
三津の町並み、興居島、太山寺丘陵。

三角点から更に北へ、車が入れない道幅に変わって-



丘の北の外れに-

「藤原純友館跡」の碑があります。

近くに、下へ降りられる歩道があります。

狭い階段が-

民家の真横を巻くように下ってて-

すぐに車道に出ます。

振り返るとこんな感じ。
危険傾斜地扱いになってます。



すぐ目の前に久枝神社があります。

藤原純友館跡への案内図。

久枝神社。
まるで道路に削られてしまったかのような三角形の境内。

入口にあるのが「藤原純友駒立岩」。

宮前文化遺跡を守る会

藤原純友公

貴族政治の腐敗と庶民生活への圧迫に抗して政治の改革を目指し立ち上った時代の先駆者であった。

純友館跡

久枝神社の南「大明神ヶ丘」にあったが、今はその跡をとどめない。
純友はこの館で天慶4年6月20日死去。

駒立岩

純友が駒を立て沖を見たと伝へられている駒立岩は現在地より西北30米の田の中にあったが土地造成中に埋没されていたのを有志の努力で堀り出され昭和51年3月にこの地へ移し復元されたものである。

井戸跡

久枝神社境内にあり純友が使用されたと伝へられる石枠は今もその名残りをとどめている。

(やもめ)

当所より東北約400米孀塚山々頂にあった。
純友の乳母の墓と伝へられている。

鬼塚

東仙台西麓畑の中に在り、純友重臣の墓と伝へらる。

藤原純友が使っていたという井戸。

護国神社にもある熟田津(にぎたつ)の歌碑。
その奥にぽつんと-

「藤原純友駒つなぎの松跡」

合掌。
社の右奥に-

もうひとつのお社、岡田十五郎神社。
地元縁の神社です。

神社の表の通りは、新田高の交差点からの延長で-



出れば、国道437号線、久万ノ台から三津方面へ下ったすぐの大明神交差点。

ひとりごと

久万ノ台の丘陵地は宅地に造成されて、山らしさはまるっきり失われてしまいました。
この明神丘は、宅地開発の波からは免れたけど、お墓だらけです。
でも、そのおかげで、見晴らし良好。
標高が30mもないにもかかわらず。

丘の北端には藤原純友の史跡が点在しています。
藤原純友は、西暦900年前後に活躍しました。
瀬戸内海の海賊討伐を朝廷から命じられ、伊予に赴任します。
けれど、逆に海賊の頭領となって帰京せず、宇和島の日振島を根城に、叛乱を起こしました。
千艘以上の船を率い、淡路、讃岐の国府を始め、大阪・淀川まで攻め上りました。
九州・大宰府まで襲撃、略奪を行いました。
けれど、博多湾の戦いで敗走で形勢逆転。
伊予へ逃れたところを、伊予国警固使の橘遠保(たちばなのとおやす)に捕まり、獄中で没しました。
同時期に関東で叛乱した平将門の乱と合わせ「承平 ・天慶の乱」と呼ばれています。

海音寺潮五郎の小説『海と風と虹と』は、藤原純友と平将門が主人公です。
その『海と風と虹と』を原作に、1976年、NHK大河ドラマ『風と雲と虹と』が製作されました。
緒形拳が藤原純友を演じました。
大河ドラマがオンエアーされた当時、藤原純友は愛媛イチの有名人でした。
30年も経つと正直、また忘れられかけてます。

そういえば、住友財閥の住友家は、純友の子孫だという話もあります。
ホントかどうか知りませんけど。

久枝神社の史跡案内にある「(やもめ)塚」は、久万ノ台の住宅地、中央ハイツの公園に石碑があります。
そこは小さな公園で、バスか電車を再利用した集会所があって、鉄棒の脇にひっそりと立っています。
案内によると、孀塚山山頂だったそうです。
でも今はすっかり平らな住宅地。
丘のすぐ西側を通っているJRの線路との高低差が、昔の山(丘)の名残りをとどめています。

明神丘の三角点はとても変わった場所に設定されています。
なんと水汲み場の屋根の上。
地面に四角い石柱が立ってるのが一般的な三角点の姿です。
そういえば、すぐ近くの大峰ヶ台の三角点も屋根の上に。
円柱の形をした展望台の屋根にあります。
三角点は測量のためのポイントですから、見晴らしのいい場所が最適ですけど、まさか屋根の上とは…。
散散探し回って終に見つけられなかった人も結構いたりして。

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