砥部の岩谷山
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岩谷山四国巡り1
距離 約500m
標高差 約60m
徒歩
下記写真の場所

霊岩寺門前からスタート。
岩谷山に設けられたミニ四国を巡りつつ、山頂を目指します。
その1番目の石仏が-

門の脇にあります、合掌。

お寺の左側の小径を道なりに進み-



小さな岩谷川にかかった橋を渡り、登山口のある広場へ。
その前に、橋の手前、2番目の石仏がたもと(右側)にあります。

  

岩谷山の登山口です。
ちょっとした広場になっています。
霊岩寺前よりこちらに駐車した方がよさそうです。

広場の左側に立つ石柱。
「白山大権現鎖奉納」と彫られています。

横の石には「だいほちじ」の文字。

  

「古岩谷山巡路案内図」があります。
見所をチェックしたら-

案内図の横の道から登山開始。

けもの道のような狭い小径。
石仏をたどって進みます。

石仏には札所の漢数字が彫られています。
下の写真の仏様は5番。



新緑が山を覆うと森は少し薄暗くて、
点点と輝く木漏れ日が地面に埋め込まれた照明のようです。
歩き始めてすぐに静寂に包まれます。
春の終わりには羽虫がもう出てきます。
蚊取り線香は必須です。

6番



道の角にビニルハウスへの小径がありました。
ハウスからは、ブンブンと変な音が聞こえてました。

角を曲がり-

石仏に挨拶しつつ、更に上へ。



  

9番の仏様の前を右に曲がります。

9番

14番



  

15番の仏様の辺りがちょっと道が不鮮明。
奥に進んで折り返すように上の仏様へ向かいます。

16、17番の後ろは礫岩の岩壁が露出しています。
岩壁の下を進み-

再び林の中で出て、斜面を横切って行きます。

18番



尾根の上で右に曲がります。

19番は岩屋の中。

また斜めに移動します。

さっきより大きな岩壁が見えてきました。
次はあの岩壁の下を右から左へ歩きます。



岩壁の隙間に立つ石仏たち。
落石に注意しつつ抜けると-

林のトラバースへ。

24番

大きな岩がゴロゴロと露頭。
苔むして森と同化しています。

緑の岩の上の26番。



崩れやすい斜面を横切っていたら-

やっぱり、倒木にも出会います。



  

岩屋にある29番の先に尾根があります。

尾根を上へよじ登ります。
木の根を階段代わりにしながら登る岩肌に-

61番…、え? 61番?
実はここ、下山路と重なっているのです。
別に間違ってないので大丈夫。



尾根を登ってすぐ、鎖場の下に着きます。
鎖は短くて、でも、登りづらそうで-

昇降は横にあるハシゴの方が簡単です。
このハシゴは後で下山に使います。
いまはその前をスルーして-

30番の石仏へ、と思ったら、
すぐそばの大岩の下にあるのは60番でした。

  

そこで道は二手に分かれます。
30番台以降は右の林の中へ。

50番台の仏様は奥の岩の下に並んでます。

50番台はこんな風に岩壁の下に並んでらっしゃいます。

林の中の岩屋にある31番。



突然、大きな岩窟が現れました。
鳥居が何本も立っていて-

「奥の院」のプレートが木の根に挟んでありました。

久万の岩屋・古岩屋にある岩窟群と似ているので、
岩谷山(古岩谷山)と名付けられたそうです。
ここがその代表的な岩屋・岩窟です。
幅は10m、奥行きは5mほど。
石仏と、鳥居を連ねた稲荷神社、毘沙門天が祀られています。
とっても不思議な空間です。

稲荷神社と-

毘沙門天。
後ろには妙な砂地が拡がっています。

離れがたい岩屋を後にし-

36番の前を過ぎ-

せり出す岩棚の下を歩いていたら-



岩をそのまま屋根にした奥の院の社殿に出会いました。
岩と岩の間に柱を立てて扉を付けた造りになっています。
こちらの岩屋は奥に深く、蜂の巣状に穴の穿った岩肌の前に祠がふたつ。
まさかこんな岩屋があるとは想像もしていませんでした。
驚きの連続です。

社殿の前を降りて、左へ。

  

39番に手を合わせたら左へ、社殿のあった岩を回り込むように進み-



東側へ出ます。

そこにあったのは岩と岩の隙間-

「くぐり岩」だそうです。

大人にはちょっと狭そうです。
今回はちょっと遠慮しました。

42番のある岩窟を過ぎたら-

いよいよ、展望台、山頂へ上がるハシゴに着きます。
手すり付きなので安全です。
ひょいひょいっと登ったら-



視界が一気に広がります。
露頭した大岩に安全柵が巡らせてある展望台に到着です!

ひとりごと

「愛媛の山と渓谷」という一冊の本との出会いから登ることになった岩谷山。
前日は久万の岩屋山を登り、軽い疲労感を感じながらも、青空に誘われて砥部まで出かけました。

岩谷山はぱっと見は、ただの森にしか見えません。
国道33号線がループを描く塩ヶ森から東に分かれた尾根の延長線上の一部、といった感じです。
資料には岩窟があるとか礫岩の岩壁があるとか書かれていました。
でも、麓からはなにひとつ、確認することができません。
森の中に入ってみるまでは…。

ついこの間、桜が散ったかと思ったらツツジが咲き始め、日に日に温かくなりました。
お山に入ると羽虫がぶんぶん、つきまとうようになっていました。
そこで、岩屋寺に続き、二度目の蚊取り線香着火。
小さなお山なので、お弁当もナシ、お水もナシのお手軽登山、スタートです。

石仏を訪ねつつの山登り。
岩屋寺では三十六童子巡り、岩谷山では八十八ヶ所巡り。
地図にも載ってないマイナーなお山。
ミニ四国を巡る人も滅多にないのか、踏み跡は所所、かすかです。
落ち葉にも埋もれてたりして、曲がり角では何度か道を探しました。
石仏をたどってなんとか山の上まで登ると、急に大きな岩窟に出会いました。
想像したよりも立派で驚きました。
カメラのレンズに収まらなくて困りました。
岩窟の前は全面、森なので、やっぱり登ってこないと出会うことができません。
岩屋の奥に佇む稲荷神社や毘沙門堂などの祠は寂れてました。
でも、遠い昔、心ある誰が喜捨したその想いがまだそこに残っているかのようでした。
そのすぐ隣にある社殿もまた変わった造りで、岩の間を巧みに利用しています。
岩屋の奥に祠を置くだけならまだしも、ちょっとしたお社に見えるところが面白いですね。
久万の岩屋・古岩屋を連想して岩谷山(または古岩谷山)と名付けられたのも分かる気がしました。
規模はずっとちっちゃいけど、同じ地層に属した兄弟みたいなお山だしね。

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