岩柄山・真松嶺・柿王寺森
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真松嶺へ
距離 約400m
標高差 約50m
一般道
林道
徒歩
下記写真の場所
見晴らしあり
危険カ所
  

鞍部から今度は南になる真松嶺へ。
林道の間-

境界杭の脇を進み、竹林へ分け入ります。
(でも、左の林道を通れば楽なんですけど。)

竹林内部には、
尾根に沿ってピンクリボンが取り付けられています。
登山用ではないけど、助かります。
小さく登った後、また下ると-



林道が左から現れました。
鞍部から通じてる林道だってことは帰りに分かりました。
尾根はすぐに-

  

林道と交差します。
(この時は林道の先がどこに通じてるのか分からなかったので)
林道を横切り、また竹林へ。

岩の間を通り、尾根たどり続行。

竹に負けた樹。



白い杭が立ってたりする、ちょこっと開けた場所へ。

「愛媛県林業技術センター」

そのまままっすぐ通過し、竹林内を登り-



真松嶺山頂に到着です!
真松嶺は地図上の標高点なので、
現地には山頂を示すものは何もありません。
平らな山頂に針葉樹が立ち並んでるだけです。

西の方が妙に明るいので行ってみました。

すると、西斜面はとても明るくて-



見晴らしのいい伐採・植林地が拡がっていました。

  

岩柄山から南へ連なる稜線越しに杉立山や城の山など、
たくさんの山並みが重なって見えました。

南へ転じると、山間にうっすら、皿ヶ嶺。

  

松山市街方面を拡大してみました。
杉立山の向こうに夕陽が映って輝く海。
市内は霞んでるのと逆光でよく見えませんでした。

  

お隣の岩柄山方面をさらにアップ。
写真左には、伊台の勝岡山、高山、医座山が見え、
ずっと奥に霞んで見える島影は中島です。

足元に林道がありましたので、
鞍部までこの林道で帰れるかと思い、
降りてみました。

戻る前に、林道の先がどうなってるか、
ちょっと先に進んでみました。



すると、思いっきり伐採、植林された空間が現れました。
林道は斜面をくねくねと何度も曲がり下り、
青波の集落まで続いているようでした。

この場所は元元、竹が生い茂った場所だったようです。
植林地の下限には濃い竹林が残っています。
さっき出会った白い杭に書かれてた「愛媛県林業技術センター」が、
大規模に伐採・植林を行ったようです。



回れ右して、林道を帰ります。

「H18年度冬 H18.12月伐採」



すぐに、尾根と林道が交差したポイント。
そのまま林道を歩き-



混んだ竹林を右に見ながら下れば-



鞍部に帰り着きました。



帰りは登ってきた林道で。
夕日が真っ正面から差す、
暗くなった森を急いで下りました。

ひとりごと

実は、真松嶺は林道探検のおまけ感覚で登ってきました。
ここが「真松嶺」という山名だったことが判明したのは数年後のことでした。

この界隈のお山は竹の勢いが旺盛です。

その昔、日本にタケはいませんでした。
※タケの仲間の化石は発見されているのですが、葉の形が現生種とは異なっています。
ササはありました。
タケは中国原産の帰化植物なのです。
古くから水墨画などによく描かれてるので、日本固有な植物だと思われがちですが、外来種です。
タケノコが採れる孟宗竹が日本に来た由来は諸説あります。
ひとつは、延暦20年(801)、京都の海印寺寂照院の道雄上人が唐から持ち帰った話。
もうひとつは、安貞2年(1228)に曹洞宗の道元禅師が宋から持ち帰った話です。

この辺りの竹林は、美味しい「湯山筍」の畑です。
他の農作物同様、竹林もきちんと管理されれば美味しいタケノコになります。
タケノコ畑は田んぼや野菜の畑みたいに自然に枯れるということがありません。
農家に見放されても平気で、地下茎という根っこをどんどん伸ばし、どんどん拡がります。
やがて森に侵入し、木木を駆逐する勢いで繁茂する竹林は「竹害」と呼ばれる悪者に変わります。
竹林は土砂崩れも起きやすくなるし、雑木林より生き物の種類が少ない欠点を抱えています。
ブラックバスと同じくらい、悪い外来種なのです。
日本各地で耕作放棄された竹林が、森を脅かしています。
地下茎があるせいで、根絶やしが難しいせいもあります。
切断面に熱湯をかけたり、冬に腰高で伐採して根が吸った栄養素を吐き出させたり、いろいろ、手間です。

さて、真松嶺に拡がる広大な伐採地の中を林道がくねくね下っています。
この道は、青波まで下れるみたいで、確かめてはいません。
でも、どうやら、青波橋から林道に入って谷にあった最初の分岐に通じてるようです。
僕は稜線までスクーターで来ちゃってたので、林道をとぼとぼ戻りました。

鞍部に戻ると、スタートした時と同じ姿でスクーターが待っていました(当然だけど)。
でも、人がいない間に、サルとかイノシシ、タヌキ、イタチとか、お邪魔してたかも(形跡はないけど)。

帰りはスクーターを押して、林道を歩いて下山しました。
麓まで何分かかるか、計るためです。

日没迫る林道は薄暗く、淋しげでした。
時折、木立の奥から、がさっ!がさっ!
正体が分からない分、想像力をかき立てて、結構、ビビちゃいます。
音の主は、スクーターのタイヤの音に人の気配を感じ、森の奧に遠ざかってくれたようでした。

結局、麓まで18分かかりました。
逆算すると、麓から稜線まで歩いて登ると30~40分ぐらいかかる計算になるでしょうか?
稜線から山頂までは10分くらい。
548m峰まで行って、伐採地から下っても、往復2時間あれば戻って来られるかな。

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