岩柄山・真松嶺・柿王寺森
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柿王寺森へ
距離 約1.7km
標高差 約240m
一般道
林道
徒歩
下記写真の場所
見晴らしあり
危険カ所
  

国道317号線、藤野。
石手川ダムから山の中を抜けてきて、最初に視界が開ける集落です。
自動販売機が並んでる手前の辻を-

右(南)に曲がります。
角には「城東開発これより5分」の看板などがあります。

この道を榎ヶ峠まで上れば杉立町。
奥道後のロープウェイ山頂駅舎や杉立山、関ヶ森へも行けます。
でも、今回は1.5kmほど先の青波地区まで。



青波地区の民家が並んだ辺りで、
城東開発が私設で設置してる信号があります。
町内の狭道を通る大型ダンプのための信号で、
最大3分近く待たされるけど、所詮、私設なので
無視してもいいけど、ダンプと鉢合わせてビビらないように。

  

信号からも見える橋のたもとが林道の入口です。
青い小屋と車庫みたいな小屋の間の道へ入ります。

ちなみに、橋を渡り、右の道を行けば、
堂野峠を越えて石手川ダムや宿野に出る、
岩柄山登山に使った通称「炭の道」で、
橋を渡って左に行くと榎ヶ峠方面で、
奥道後のロープウエー山頂駅のある杉立山、
峠から下れば食場に出ます。

狭い道です。
車は置いて歩いて登るのがいいでしょう。

集落を右に見ながら谷へ。

お墓を左に見ながら回り込むと-

谷の奥に-



  

分岐があります。
今回は左の道を選びました。
まっすぐ進んだ場合、
真松嶺の植林地を経由して鞍部へと至るようです。

左の道へ進み、お墓を回り込みながら登ると、
青波に残る日本家屋が見渡せました。

このお山もタケノコ畑(竹林)が多いです。



  

道がいくつも分かれる左カーブ。
コンクリート舗装をたどるように、左へ曲がります。

その舗装もすぐに途切れました。

竹林がある辺りは轍もよく踏まれています。



植林帯に変わると道の状態は所所よくありません。
整備はされてるけど、普通車向きではありません。
大きく左に曲がった先で-

  

林道が二手に分かれます。
上り坂の右を選択。

水たまりがあったり、ぬかるんでたり、
この先は、普段はキャタピラの作業車しか通らないようです。



西斜面をどんどこ斜めに登っていきます。
道の雰囲気からして、最近、拓かれたみたいです。
前方が明るくなったら-



  

稜線上の鞍部に到着です。
柿王寺森と548m峰の中間の凹んだ場所です。
林道がここでまた分岐し、右は真松嶺方面、左が柿王寺森方面です。

  

振り返って、
右が登ってきた道で、左は真松嶺に通じる道。
真ん中の竹林に尾根道。

  

柿王寺森山頂は左(北)にあり、
林道はその取り付きの直前で右にくぃっと曲がり-

  

振り返って、
林道はこのように曲がり、川の郷地区へと下ります。

  

では、北に向かって歩き出します。
鞍部からすぐ出迎えてくれるのが太い竹の林。

基本、尾根(稜線)に沿って登りますけど、
よく見れば、うっすらと踏み跡がついています。



竹林を抜けると人工林。
傾斜はキツくなく、ハイキング気分で登れます。

踏み跡をたどると、
時折、右から竹林が迫ってきてるところもあります。

境界尾根を越えて勢力を拡げようとする竹。
人が勝手に設けた境界なんて気にしません。

でも、高度が増すにつれ、竹はいなくなり、
雑木が主役に代わりました。
広葉樹が降らせた落ち葉の絨毯で滑る斜面を登ると-



柿王寺森山頂に到着です!
山頂は、西の人工林と東の雑木の植生境になってるだけで、
なにもありません。

なだらかな楕円の山頂の様子です。

木立が茂り、遠望は望めませんけど-

夕陽が反射した海がちらと見えました。
工場のシルエットから、松前の辺りでしょうか。

北にある三角点を探しに出かけることにしました。
一旦、軽く下り、尾根に沿って歩きます。



鞍部では竹が尾根を越えて茂っていました。
さすがにタケノコ畑ではありません。

登り坂になっても、竹が多く、広葉樹も負けそうな勢い。
そんな林をまっすぐ登ると-



山頂から200mほどで、三角点のある小ピークに着きました。

「福見川」四等三角点。
標高は、527.84mです。

柿王寺森が545mなので、20m弱低い計算になります。

北へもう少し歩いてみたら、間伐とか、人が入った跡がありました。
藤野や河中からの作業道があるのかも知れません。


この後、鞍部へ引き返しましたが、
柿王寺森山頂で下山路を間違えてしまいました。
それが次の写真です



  

柿王寺森山頂からは南へ下らないといけないんですが、
別の踏み跡が西へ緩く下っていて、
間違いに気付かず、そちらへ降りてしまいました。
道っぽくて、歩きやすい方へと、
身体が自然に選んで迷い込んでしまったようです。
帰宅後、GPSの記録と地図を照合したら、
右(西)にカーブしながら大きく90度、針路がずれていました。
開けた場所で大きくでもカーブすれば太陽の方角や景色の違いで普通に気がつきます。
でも、森の中ではまるっきり、気がつきませんでした。
方向を間違えれば、当然、登山口には戻れなくなります。
気をつけて下さい。
GPS持ってて良かったぁ。

ひとりごと

岩柄山に続いて登る予定だった柿王寺森。
忘れ物をしたせいで延期になり、雨が降ったりなんかして、4日開けてのチャレンジになりました。

でも、出かけたのは午後の2時。
ちょっと遅すぎました。
また忘れ物に気が付いて家に取りに戻ったり、城東開発の私設の信号で2分半、無意味に待ったり、
橋のたもとに林道の入口があることに気が付かず500mくらい行き過ぎたりして、林道に入ったのは3時15分前でした。

岩柄山みたいに林道を麓からずっと歩いて登る予定でしたけど、雲行きも怪しかったので、スクーターで上りました。
対向車が来ないことを願いつつ上りました。
竹林にも林道にも車も人も気配なく、チェーンソーの音が森のずっと奥から聞こえてくるぐらい。
昨日降った雨でぬかるむ道でタイヤを滑らせながら上って行くと、早早と鞍部にたどり着くことができました。
まさか、そんなところまで行けると思っていなかったので、意外でラッキーでした。

鞍部では林道が分岐しています。
北奥で右に曲がり下る道がどうやら、川の郷へ下れる道のようです。
鞍部まで上ってきた道もそうですけど、この一体の道は地図に載っていません。
川の郷-柿王寺森-青波-岩柄山-石手川ダムと結ばれているようです。
ヒマができたら探検してみたいと思います。

鞍部から山頂まで、ヤブこぎは一切無く、楽に登れました。
遠目でみた時は道なんかなさそうなお山ですけどね。
日浦地区のお山は水源かん養林として昨今、人の手が入るようになりました。
それで、こんな風に歩きやすくなったのかも知れません。

それにしても、柿王寺森っていう名前は、「日浦の里」って小冊子に載っているんですけど、変な名前です。
別名の「入道転」もこれまた、変。
“にゅうどうてん”って読むのかなぁ。
小冊子には標高以外は書かれてなくて、由来などまるっきり不明。
入道が転ぶって書くくらいですから、なにやら面白そうな由来がありそう。
にゅうどうころび…。
妖怪か?
とっても気になります。

で、そんな柿王寺森山頂からの帰り、上でも説明したんですけど、下山路を間違えてしまいました。
なんでもない場所です。
気をつけていれば迷わない場所です。
間違って下った距離は100mほどで、山頂から30mぐらい下がった場所で、なんかおかしいって気が付きました。
やがて、ピンクのリボンが巻かれてた倒木がありました。
そんなの、登ってくる時に見た覚えがなかったので、間違いに気が付きました。
踏み跡というか、雑木と人工林の境が西の尾根へと緩やかに繋がってて、無意識にたどってしまいました。
GPSを持ってたので間違いもすぐ確認でき、登り返して、正しい下山路に戻ることができました。

あの時は、GPSを信じず、そのまま下ろうと考えてる自分がいました。
GPSが衛星信号を捉え損ねて間違って表示してるだけだ…。
もう少し下れば正しい道だってハッキリする…。
そう思い込もうとした自分がいたのです。
その裏には、登り返したくないっていう思いもありました。
降り口を間違えるような山頂じゃないと、過信もしていました。
近所のお山という気安さが、迷うような山じゃないという、思い込みをさせたのでしょう。
GPSが無かったら、もっと迷走してた。
危ない、危ない。

道迷い遭難って、標高の高いお山でするものだと思っている人も多いようです。
でも、実際は、裏山的な近所の山での遭難件数はかなり多いんです。
道に迷った挙げ句、足を踏み外して転落や、ガケや滝に行く手を阻まれたり。
体力の消耗、日没、気温の急激な低下、不意の雨などで、最終的に行動不能に。
道迷いから始まる、その次が、道迷い遭難のホントに怖い部分です。
身近なお山ほど、お山をなめないで、気をつけましょう。

“山頂は360度、どこへでも降りられるから気をつけましょう。”
んなことを普段から呼びかけておいて、お恥ずかしい…。

さて、鞍部へちゃんと戻れた後、日没にはまだ間があったので、隣の真松嶺へ、探検に出かけました。

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