船野山・三宝ヶ森
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三宝ヶ森へ
距離 約600m
標高差 約120m
国道・県道
一般道
徒歩
下記写真の場所
送電鉄塔・アンテナ施設
  

国道11号線から国道494号線が右に分岐する丁字路から。
目印は陸橋です。
桜三里から猛スピードで降りてくる対向車に気を付けてください。

黒森峠、面河へ向かう494号線を南下します。
文字は“南下”でも、上り坂。

  

右側には目指す三宝ヶ森がもう見えています。



途中、右側に雨滝の入口があったので、
寄り道してみました。



国道から100m足らずで音田集会所。
ここから徒歩で、集会所の横の-

遊歩道の階段を下った行き止まりから、
雨滝を見ることができます。

右にはイスノキ。

昔は橋が架かっていましたが、台風で壊れて以来、
遊歩道はずっと途切れたままです。
この渕はもの凄く深く、
橋は高い所に架かっていましたが、
その橋が流されるなんて…。
自然、恐るべし。

えひめ自然百選 イスノキ群生はH.11.9.15台風16号により橋が流出し、現在、見ることができません。
ご迷惑をお掛けします。

地元有志

滝は2段になってます。
滝と云っても落差はそれほどありません。
ちなみに、現在は“雨”滝ですけど、
昔は“天”や“尼”の漢字も当てられていました。
この滝は干ばつ時に雨乞い祈祷が行われました。
なので、“雨”の字がもっとも落ち着くのかも知れません。

寄り道、終わり。国道に戻って-



  

惣河内神社の直前を右折します。
登山口には駐車スペースがないので、
神社にでも駐めさせてもらいましょうか。
こちらの神社も寄り道に最適な神社なんですけど…。

狭い道なので見落とすかも知れません。
橋を渡り-



  

丁字路では右へ進路を取ります。

  

この丁字路からは船野山やヨソ山がよく見えます。



  

次の交差点が登り口に当たります。
まっすぐが-

登山口です。
車が駐められるスペースは皆無ですのでご注意を。

コンクリート舗装の小径をたどって歩きます。

  

ここで、農家の玄関先へ続くコンクリートの小径とお別れ。
あぜ道をまっすぐ登ると-



用水路とぶつかり、右へ-

イノシシ避けネットに沿って登ります。



  

小さな沢の奥まで詰め、渡り、斜面をトラバースして行きます。

トラバース部分は狭く、崩れ気味。
足を踏み外したり、路肩ごと落ちないように。



今度は右斜面を直登します。

  

かすかな踏み跡をたどり、えっちらおっちら、登ります。
この辺りが一番しんどいかな。



  

登りきった所に、山側にちょっとえぐれて広い所があります。
ここから登って、見上げるともう見えだしている尾根を目指します。
踏み跡はどんどん奥に向かって続いています。
でも、山頂とは逆方向。
登り口は落ち葉が多くて視認しづらいんですけど、
ちょっと登ればハッキリしてきます。

  

一応、赤テープを巻いておきました。
10mほどまっすぐ登ると、
斜行する踏み跡が見つかります。



  

尾根に出ました。
山頂は右(北)の方向にあります。

尾根のちょっと左寄りに道が付いています。
そっちの方が歩きやすいです。
その道は山の西側から付けられた作業道のようです。



  

作業道はここで左下へ山を下って行ってしまいます。
作業道とはお別れして尾根をたどって登ります。
その取り付きは雑木がちょっと邪魔してくれますけど-

すぐ、こんな風に歩きやすくなります。
尾根もこんな形。



マウンド状になった小ピークへ。

小ピークの上は、ちょっと平らな所があります。

一旦下ります。
やがて再びの登りがあって、
小ピークにはだまされないぞ、なんて覚悟して登ったら-



三宝ヶ森山頂に到着しますした!
山頂は木々が生い茂り見晴らしは良くありません。

松に挟まれた所に三角点があります。

「三宝ケ森」三等三角点。
標高は426.67mです。



見晴らしを求めて、送電鉄塔へ向かってみます。
北へ下る尾根をたどって下ります。
でも、所々、雑木が混んでて歩きにくいです。



送電鉄塔のそびえ立つ広場に出ました。
やっぱり、鉄塔下はどこもすっきり草刈りされてて、ほっとします。
動物たちもお気に入りの場所のようです。

四国中央中幹線 No.8

  

次の鉄塔へ向かう巡視路もあり。

  

鉄塔下からの眺めです。
川内の町並みが見下ろせます。
高い分、遠く海まで見渡せたりもします。

ひとりごと

紹介したルートとは別に、住宅地図を見ると、西側または北側に巡視路の登り口があるようです。
その巡視路を歩いて登る方が、このルートよりも明瞭で登りやすいかも知れません。
いつか、確認してみたいけど…。

三宝ヶ森は地図上では無名山です。
ちょっと前の資料にはちゃんと載っています。
三角点名も同じ三宝ヶ森です。
ちゃんとした名前があるお山は地図にどんどん載せていて欲しいなって、いつも思います。
どうして載せたり載せなかったりするんでしょう。
地図にとって地名も重要な要素ですけど、起伏なり、道路なり、載せるべき優先情報は他にもいっぱいあります。
なので、紙面に余白がないなら仕方ありません。
でも、お山は道路だらけの市街地に比べて余裕?がある気がします。
思うに、山名が載らない一番の理由は“国土地理院が知らないから”なのではないでしょうか。
そんな気がします。

そもそも、地名というものは、実は各市町村が管理しています。
市町村は「地名調書」というものを作成していて、お山の名前も同様に管理されています。
国土地理院が地図を作成する際は、市町村に航空写真などが送付されます。
「地名を書き込んで送り返してよ」みたいなやりとりがまず行われます。
市町村は地名調書を元に書き込むので、地図上の地名もやはり地名調書が元になっています。
「ワシんとこじゃ、○○山って呼んどるんやけど、地図に載せてくれんかのぉ」と思うところがあるかも知れません。
まず、地元の地名調書を確認し、載っていなければ、調書に載せてもらうところから始めないといけません。
有名な地名、無名な地名(名前があるのに無名っていうのも変ですが)の違いは、地図に載るかどうかにかかっています。
それはまず地名調書上で証明できるどうかが重要なのです。
地名調書上で証明できた後は、市町村が国土地理院に対して地名の訂正を申し出ます。
それが認められると地図に載る可能性がぐんとアップします。
物理的に、地図自体に書き込めるスペースがあれば載りますし、無ければ見送られます。

地名調書は明治の頃に作られ始めました。
手書きが基本な時代でしたから記述ミスもあるかも知れません。
誰も指摘・訂正しなければ、記述ミスの地名も正しい地名として生きて行きます。
例えば、川内にある「(みのり)山」は、昔の地図では「(ねじれ)山」でした。
いつの頃からか、手へんに念の“捻れ”から、ノ木へんの“稔り”になっています。
“ねじれる”お山より、“みのり”のあるお山の方が縁起がいいので改名されたのかも知れません。
多分に、漢字を書き間違えたと云う方が妥当でしょう。
地名データは住所の元、行政の根幹をなしています。
現時点で問題ないものをヘタにいじろうとしないことはある意味、正しいこと。
例え書き間違えられた地名でも定着してしまえば結果オーライです。

一方で、地図に載っていない地名の方は、特別なことでもない限り、この先も載ることはないでしょう。
地図にない地名は、地元の人たちが細々と口伝し続けないと、いつか消え去る運命にあります。
でも、名前って、大切です。
名前を呼ぶ所から親近感や愛着、郷土愛って湧いてくると思います。
自然を大切に、とか、水源の森をどーのこーのとか云うのもいいですけど、
名無しのお山に木を植えるより、ちゃんと名前のあるお山の方が植え甲斐があるというものです。
お山の名前を大切にしない所にも昨今のお山の荒廃の一端もあるような気もします。

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