梅ヶ谷山・樽谷山・根無山
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根無山・白猪峠へ
距離 約1.4km
標高差 約140m
一般道
林道
徒歩
下記写真の場所

いかにも山の中って感じの森に包まれた樽谷山から、
根無山、白猪峠へ向かいます。




下り始めてすぐの小ピーク。

ブナに巻き付いた寄生植物もふっとい。

倒木の先端は栄養たっぷりな苗床に。

そうそう、クマザサが花を付けていました。
峠までの間、結構咲いてました。

イネ科の植物らしく、イネとよく似た小さな花でした。
“花を付けた年は良くないことが起きる”なんてのは嘘っぱちです。
“60年に一度花を付けて枯れる”話は竹の花と混同してるのでは?

おまけにギンリョウソウも見つけられました。
葉緑素を持たない、珍しい植物です。
銀竜草と書くギンリョウソウ。
白さからユウレイタケなんて呼ばれたりします。
“ギョリンソウ”って間違って呼んでる人も多いみたいですね。



根無山に向かってゆったり下る道は、
だんだんとササが道を隠すようになっていました。
木木の向こうに白猪峠の向こうにある白猪山、法師山がちらり。

道が狭いなぁって、いままでが快適すぎたのかな。



根無山への登り。
60mほどの標高差を詰めますけど、最初は緩やか。

根無山が近づくほどだんだんとキツくなり-

根っこを階段代わりに登ったりしつつ-



根無山に到着です!

根無山には三角点はありません。
案内には、
「根無山 1241m
 ←3.9km 井内峠 白猪峠 0.7km→」

縦走路は案内の前を通り過ぎてるんですけど-

案内の裏にピンクリボンがあって、
伐採作業で立ち入った跡が残っていました。
春先など、尾根伝いに地蔵山まで行けるのかも知れません。

休猟区の看板。
よく見ると木に食べられてます。
「取り込み現象」って云うんだそうです。

白猪峠へ向かって下ります。
峠まで小ピークはひとつ、ミニミニピークもひとつくらい。
基本的にどんどん下ります。



ミニミニピークの坂も-

腐葉土でふんわり柔らか。



標高が1200m切ると植林帯が帰ってきます。

ブナとお別れするのは寂しい、木立の急坂。



白猪峠直前の最後の小ピーク。
下り坂には階段が設置されてます。

間伐材っぽい丸太の、こんな階段。
でも、湿気ってると滑るので注意。

階段は縦走路から右に逸れて-

杉林の中をまっすぐ下って行っちゃいます。

どうやら、久万の直瀬に通じる林道に接続しているみたいです。

階段脇の案内には、
「←井内峠。白猪峠」
そう書いてあります。
この辺りから、白猪峠エリアが始まります。
更に下れば-



白猪峠に到着です!

峠から見返るとこんな感じ。
白猪の滝からの登山道(写真右)が合流しています。

「白猪峠 1115m
 2.9km 白猪登山口→」
「←4.6km 井内峠 石墨山2.9km→」

白猪の滝への登山道はこんな感じです。

道はまだ下っています。
この下には昔の峠が残っています。

雑木林と杉林の境を下って行くと-



昔の白猪峠、峠の最下部に到着します。
石墨山へ登る明瞭な道の横に、
直瀬へ下るササまみれの道があります。

「←白猪峠 石墨山→」

案内から2、3歩離れたササの中で-

石仏が旅人を見守っています。
「文化七年」と彫られてて、頭は針金で固定されていました。
白猪峠に行ったら探してみて下さいね。

ひとりごと

樽谷山を越えれば、ラスト三分の一。
樽谷山と根無山は標高が近いんですけど、間の稜線が60mも凹んでます。
稜線の縦走では当たり前なんだけど、登るために下り、下るために登ることも、時には必要。
ひとつの山頂を目指すときは、大抵、登りっぱなし。
下山は下りっぱなし。
60mの高低差は、例えば、石鎚山系の縦走ルートに比べたら、屁でもないんだけど。
上下動する道を楽しめるのは元気なうちで、疲れてくると、面倒になっちゃいます。
あー、羽根が欲しい。
鳥のように飛べたら、一直線で行けるのに。
あ。
そもそも、羽根なんかあったら、歩いてお山なんか登らないか。

さて、根無山って、一体なんの根がないんでしょう。
「根無」は、根無山林道とか、井内では近年整備された「根無谷堤防」とか、使われています。
語源は分かりませんが、井内地区の人たちにとって根無山は昔から身近なものだったのでしょう。

川内からは車じゃ来られない白猪峠。
白猪の滝から登るか、久万の直瀬から林道を走ってくるかしないと来られません。
なので、 以前から一度、見てみたかった場所のひとつでした。
階段の場所や白猪の滝からの登山道が交わるところ、石仏のある場所など、白猪峠は川内から、久万からの新旧の道が交わっていました。
見晴らしがちょっとでもあったら嬉しかったんですけどね。
どちらかの道へ下れば景色のいい場所もあるかも知れません。
今回は石墨分岐まで縦走続行中だったので、寄り道はしませんでした。

縦走路は一部、ササがはびこった場所があったものの、全体的には明瞭で大いに助かりました。
けれど、少し古い登山記などを見ると、背丈を超えるササに難渋した、そんな記述が多数見受けられます。
草刈りもされず、荒れたまま放置されてたら、日帰りで往復するなんて無理だったでしょうね。
そもそも、縦走自体、考えなかったかも。
ヤブこぎ中に遭遇する隠れた岩や穴、倒木とか、結構、怖いんですよね。
ヘタしたら捻挫や骨折のもとです。
そんな大助かりな登山道整備ですけど、反対な人がやっぱりいるんですね。
山歩きが楽になりすぎる、とか、人が多くなるから厭だ、とか、昔はよかったとか。
でも、誰かが誰かのために良かれと思って汗水流して整備してくれたものを、自分の好みで反対するのは好きじゃないなぁ
とはいえ、お役所が必ず作りたがる階段状に登山道を整備するのだけは大反対。
階段は自分のペース、歩幅で歩けないから、逆にしんどいし、ヒザにキツイから。

念願の井内峠~白猪峠縦走。
汗もたっぷりかいたし、お腹も予想以上に空いて、ヒザはガクガクブルブル状態になってしまいました。
でもそれが逆に思い出深い山歩になりました。

あー、やっぱり、ブナの森歩きはいーーーーなーーーーーぁ。

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