梅ヶ谷山・樽谷山・根無山
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梅ヶ谷山へ
距離 約1.5km
標高差 約230m
林道
徒歩
下記写真の場所
反射板
  

井内峠から白猪峠まで、4.6kmの縦走スタート。

錆びた案内板の横から登ります。

縦走路は緑のトンネル。
小ピークまでの標高差80mをまっすぐ登ります。
傾斜はそれなりにあります。



最初の小ピーク、1169m峰。

少し下って

長~い登り。



また小ピークを越えて歩いていたら、
右の方からふわふわ、何かが雪のように舞ってきました。

木がさかんに綿毛を飛ばしてました。
まるで小さな妖精が森の中を旅立ってくみたいでした。

傾斜がきつくなると、地面を覆う腐葉土が滑りやすくなります。
地図の等高線の間隔が狭いところは要注意。
あの転びそうになる瞬間って、崩れた体勢を保とうとして、
腰やヒザに思った以上に負担が掛かっています。
帰り道のヒザ痛の原因になったりするので、足運びは慎重に。



急坂終わって一息。

  

木木の隙間があったので、ついでに一休み。

花山越の伐採地と番駄ヶ森の向こうは小野・久米周辺。
肉眼ではもっとよく見えたんですけど…。

小さく下って、梅ヶ谷山へ最後の登り。



いろんな鳥のさえずりが聞こえるブナの森を奥へ。
井内峠-白猪峠間の最高地点が梅ヶ谷山で、
井内峠から1.4kmかけて230m登ります。
縦走路のアップダウンはまだ序の口です。

久万側斜面のササとブナ。
ホントにこの縦走路はブナが多くて、自然林豊富です。
ブナの森が好きな方はぜひ、歩いてみて欲しいです。

ササ刈りされて歩きやすい縦走路。
地元のみなさんが手弁当で整備して下さっています。
感謝感謝。

長い坂の果てにいよいよ、大きな人工物が顔を出します。



反射板が立つ、梅ヶ谷山山頂に到着です!
マイクロウェーブなど電波を反射し、
遠隔地との通信を確保するための巨大な板です。
でもいまは衛星通信が主なので、
ほとんど利用されなくなりました。

測量の脚立を立てた跡かなぁ?

反射板のフェンス沿いに登ると案内板と三角点があります。

「梅ヶ谷山 1315m
 ←1.4km井内峠 白猪峠3.2km」」

「井内」四等三角点。
標高は1315.76mです。

  

反射板があるおかげで視界良好。
番駄ヶ森、塩ヶ森越しに松山方面。
晴れてれば海も見えます。

  

視線を北寄りにずらし、川内を見下ろして。

  

更に東へ視線を向けると、明神ヶ森から東三方ヶ森の山並み。
あいにく霞んでて、東三方ヶ森とか無理かなってあきらめてたけど、
稜線のシルエットがクッキリしてて、嬉しかったー。

一方、南側は高い木が邪魔しててよく視界は狭め。
反射板の脚の隙間から-

  

これくらいは見えました。
久万の名だたる山並みがたくさん並んでいました。
でも、東から南側の眺めのもっといい場所が“隣”にあるので、先に進みましょう。



  

大きなブナの倒木が印象的なササ原を下りはじめてすぐ、直瀬への分岐があります。
そっちへ下れば350mほど下ると直瀬からの林道と出会います。

裏向きの案内には「←直瀬 梅ヶ谷山↑」。

すぐ隣に見えるピークへ。

いったん下って登り詰めると-



  

東斜面が広いササ原で見晴らし最高な梅ヶ谷山Ⅱ峰があります。
真っ正面に石墨山を眺める休憩に最適な場所です。
くたくたになった帰り道、吹き上げてくる風が心地よかったです。

石墨山を中心に山並みをアップしてみました。

  

石墨山の左側(北側)の眺め。
石墨山の肩越しに、堂ヶ森や二ノ森などを従えた石鎚山が顔を出してくれてます。
写真左に向かって、松山からも見える三ヶ森、黒森、面木山が並んでいます。
手前の稜線の一番凹んだところが今回の終点、白猪峠です。

  

石墨山の右側(南側)では、高知県境の峰峰をずらっと遠望できます。
三光ノ辻山、四辻ノ森、二箆山と数字の付いたお山が並んで、(写真右端の)中津明神山まで見ることができました。

ひとりごと

梅ヶ谷山まで1.5キロもあって、意外と歩きます。
とはいえ、全行程の三分の一。
歩き始めだし、全然元気に登り切れました。

曇ってたのが幸いして気温も少し肌寒いくらいで、登山にはちょうど良いくらいでした。
風は強かったけど、森の中にいると木木がざわざわいうだけで、縦走路上はそよ風状態。
快適でした。
でも、そよ風だと羽虫も元気にまとわりついてきます。
蚊取り線香を携帯ケースにセットして腰にぶら下げて歩きました。
虫除けスプレーより、やっぱり、蚊取り線香。
最強です
ウエットティッシュ・タイプの虫除けはナンバー2。

全行程、ブナの森。
上林峠~井内峠間は久万側が結構、植林だらけで、善陣ヶ森周辺だけブナが残ってるって感じでした。
でも、こちら側は白猪峠までずっと自然林。
木漏れ日も緑色。
見上げれば緑色のスクリーンが頭上を覆っています。

…ということは、紅葉の頃はとっても凄いことになりそう!
道中、見晴らしを楽しみたいなら春先までの落葉期がいいでしょうね。

梅ヶ谷山にやっとこさたどり着くと、少し古びた感のある反射板がお出迎えしてくれました。
堂ヶ森やヨソ山などでも見かける反射板と同様なもので、これは一応、通信施設です。
所有は国土交通省や電力会社などいろいろ。
マイクロ波をあちこちにある反射板に次々に反射させて遠隔地と通信ができるんだそうです。
現代の狼煙みたいなものですね。
携帯電話と人工衛星が主役になったけど。

松山方面の眺めを一通り楽しみ、すぐのお隣のピークへ。
いやー、石鎚山が遠望できる場所があるなんて思ってもいなかったので、とっても嬉しかったよー。
あのササ原のピークはこの行程で一番好きな場所になりました。

帰りは10分くらい座り込んで石墨山を眺めてました。
そのくらい、気持ちがいい場所でした。

実はこの日、井内峠~白猪峠~石墨分岐を往復しまして。
全行程13km、アップダウン連続で、♪行きはよいよい帰りはなんとやら~状態。
白猪峠から梅ヶ谷山へ戻る道はそれはもう長い登り坂でした。
おなかも空いて体力も底を尽き、ヒザも痛くなりだして、あえぐようにやっとたどり着いたのでした。
石墨分岐を遠望しながら、よく歩いたよ、エライ、エライって自分を褒めていました。
白猪峠や手前の根無山で引き返せば全然、楽。
もしくは白猪の滝まで降りるか、石墨分岐まで行っても黒森峠や唐岬の滝まで降りるのも楽しいでしょうね。
といっても、軟弱な僕の感想です。
毎日散歩したり、毎週お山を登ってる方には全然、平気な距離だと思います。

スクーターに戻らないと帰れない単独行はいつでも往復が基本。
さてと、腰を上げたものの、井内峠への下り坂は痛んできたヒザにはまるで修行。
時々、後ろ向きに歩いたりなんかしてやっとこさ、下山できました。
あー、情けない~。

さて、帰りの話は終わりにして、往路に話を戻しましょう。

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