北三方ヶ森へ行こう!
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山頂へ
距離 約800m
標高差 約180m
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所
  

林道終点の登山口です。
看板等はありません。

草をかき分けて登り始めました。
でも、ヤブっぽいのは最初だけ。

植林帯の木陰はスッキリしてます。
目指す尾根はすぐそこです。

振り返ると、林道がすぐそこ。



  

到着した尾根は松山・今治の市境尾根です。
下山時に通過しちゃわないよう、
赤テープかなにか目印を遺しておくと安心です。

山頂は左へ、登ります。
少し急坂です。

踏み跡は反対方向へも続いています。

100mくらいで急坂は落ち着きます。



この尾根は、市境のせいか、
踏み跡もしっかりしていて歩きやすいです。



唯一、難所っぽい岩場です。
でも、なんてこと、ありません。
右から巻いて岩の上へ。
下山時、滑りやすいです。



標高900m越え。
木もれ日も心地よい楽な尾根歩き。
これで遠くの景色とか眺められたら最高なんだけど、
左右ともずっと林に遮られ、展望ゼロ。
冬枯れしたシーズンなら少しは楽しめるかも。



林道から400m。
高縄半島のお山でよく見るシャクナゲ。

基本的に、尾根をハズレなければいいんですけど。



500m。
写真ではわかりにくいけど、
木が崖っぷちで岩を“カニバサミ”しています。

裏から。
西側は崖になっているので足元注意です。

標高もまもなく1000m。
シャクナゲの日当たりのいい枝につぼみを見つけました。
手の届かない枝先では咲いていました。



再び、植林帯。
地形が丸くなって尾根っぽくなくなります。
踏み跡をたどって林の中へ。

倒木に通せんぼされたりしながら踏み跡をたどると-



  

登山口から600mで四国のみちと合流しました。
山頂は左折します。
下山時の目印に木にヒモやテープなどしておくと安心。
目印がなかったり、見落としたら最後-

高縄山・宝坂谷方面の西尾根へ、
間違って下ってしまいます。
四国の道は明瞭すぎるため、戻り損ないます。
気を付けてください。



  

合流から50mほど進むとまた別の道と合流します。

右から登って来た道は、米野からの登山道です。
チョウの保護のため、入山規制があります。

米野への案内板は文字が退色しちゃってます。

宝坂谷ルートを示してる方の案内。
下部の矢印は消えかかっていますけど…

10mも木立を登れば-

四国のみちの道標がお出迎え。
「北三方ヶ森 0.1km→」
「←高縄寺 5.9km」

道が平らになって、
前方に日だまりが見えたら-



登山口から760m、北三方ヶ森山頂に到着です!

お弁当を食べたくなるテーブルセットが置かれています。
四国のみちならではです。

北三方が森

 この北三方ヶ森は、標高978mあり、西は北条市、北東部は玉川町、南西部は松山市と2市1町の境界線上に位置し、北西の方角に北条市内や鹿島の他、遠く芸予諸島まで見渡すことができます。
 ここから山方向に延びる尾根を分水嶺として北西側は立岩川となって北条方面へ、北東側は蒼社川、玉川ダムを経て今治方面へ、南側は石手川ダムを経て松山方面へ、それぞれ豊かな水を供給しています。
 また、この付近は奥道後玉川県立自然公園に指定されていますから、自然を大切にすると共に、素晴らしい緑を守るため、火の跡始末は入念に行い絶対に山火事など起こさぬよう十分注意してください。

「北三方」三等三角点。
標高は、977.56mです。

「高縄寺 6km→」
「←水ヶ峠 3.7km」

こちらが水ヶ峠へ下るルートです。
よく踏まれ、しっかりした道のようです。

四国のみちの道標の裏に踏み跡があったので入ってみました。
何かの台が転がってました。
測量器具でしょうか?
踏み跡は南に向かって続いているようです。
でも、確かめようがないので、深入りせず、引き返しました。

さて、山頂からは今治方面にのみ、森が開けてて視界良好です。
しまなみ海道も薄ぼんやり見えていました。

  

苦労が報われる眺めです。

ひとりごと

今回は徒歩区間が一番短いルートをご紹介しました。
一般的によく利用されているのは、高縄山の近くから四国のみちをたどるルートです。
今回のルートはいわば裏道みたいなものです。
さらに言えば、当サイトが初めて紹介するルートです。

北三方ヶ森に行こうと思ったとき、地図を見ていて嵯峨子林道が目に入りました。
もしかしたら、早く登れるかな?…、と、半ば行き当たりばったりに出かけました。
でも、舗装もされていない、斜面も荒削りな林道です。
大雨が降るとすぐに土砂崩れして通行不可になりそうです。
だとしたら、ずっと下から延々歩かなきゃいけない可能性も無くもないです。

一方、高縄山~水ヶ峠の「四国のみち」は、道はしっかりしていて、アクセスは安心です。
ただし、かなりの距離を歩く必要があります。
高縄山側からでも、水ヶ峠側からでも、北三方ヶ森は遠いです。
でも、この初紹介のルートなら、歩く距離は最短で済みます。
また、水ヶ峠トンネルの今治口にクルマを駐めて、水ヶ峠経由の周回コースも可能です。

嵯峨子林道前半にあるしだれ桜は数も多くておすすめです。
山間にありますけど、日当たりがいい場所にあります。
麓のサクラと似た時期に満開になることが多いみたいです。

サクラのある辺りを過ぎると、林道は次第に荒削りになります。
目的の場所までなんとか行けたのはラッキーでした。
でも、路面が凸凹しているので、普通車で行き着くのは無茶でしょう。
それに、大雨が降ればすぐに斜面崩壊、路肩崩落で、クルマはさらに通行不可。
お山歩が好きな人なら、林道歩きになっても苦になら無いと思いますが。

林道終点にたどり着くと、想像以上に尾根に近く、ラッキー連続!
早速、斜面に取り付き、最初こそヤブってたけど、あとは楽々、尾根まで。
その後は尾根をたどれば、北三方ヶ森でした。

ただ、帰りが問題でした。
高縄山へ向かう「四国の道」から外れるポイントを見逃しやすいのです。
四国の道が明瞭すぎて、歩きやすくて、ぼんやりしてると、完全に見逃します。
なにか、帰り目線で目に付く目印を、来たときに残しておく必要があります。
嵯峨子林道ができるまで、過去、誰も使っていない、初紹介ルート。
分岐に道標などは一切、ありませんから。
林道作業者が残したヒモなどがあるだけですから。
また、 嵯峨子林道に降りるポイントも、目印が必要。
要するに、お山歩は、他人任せでは道迷いするよ、ってことです。
自分の身は自分で守りましょう。

追記:このルートを初紹介して以来、かなりの登山者が利用するようになったようです。
よその山行サイトでは、普通に、このルートを歩いた山行記録が紹介されてます。

なんか、このホムペのことなんか、なかったかのように…。

昔は、情報の入手先をきちんと書くのがマナーでした。
「○○に紹介されてたルートを」みたいに。
でもいまは、他人がラッセルするすぐ後ろを平気で歩いてお礼も云わない。

このルートを紹介して数年経った頃、あるメールが来ました。
山頂にある施設の点検を請け負っていた業者の方からでした。
四国の道でしか行けないと思っていたら、当ホムペを見つけ、大いに助かったと。
登山者以外でも、誰かの役に立てることがあるんだなと思いました。

このページを訪れる人もめっきり少なくなったから、
自慢と愚痴、させていただきました。
ごめんなさい。

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