大黒山へ行こう!
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登山口~大黒山山頂
距離 約700m
標高差 約190m
一般道
徒歩
下記写真の場所
注意など
  

大明神池から少し山に入った所にある登山口です。
案内板などはありませんが-

「ここは炭谷山国有林です」
「借受地標識」など、看板や杭がいっぱい。

平成8年7月に発生した山火事を忘れてはいけないとばかりに、
「山火事注意」と書かれた赤い旗が立っています。
旗の横を上がって行きます。



植林帯をジグザグ、ジグザグ。
作業道が交錯していますが、
丸太で縁取られた道を登って行けばまず間違いないです。
分かりにくくても取りあえず、尾根まで登ります。

尾根に出たら左へ。
視界が悪いですが、境界杭をたどって行きます。



林を出たら一気に視界が開けます。

ほんの少し高度が増しただけで、道前平野が眼下に拡がります。



山火事から10年経ってもむき出しの表土。
ぼろぼろ崩れて登りづらいです。

足場の良さそうな右の方へ移動し、岩場を登りました。
でも、下を見るとその高度差に目まいが…。
三点支持を守れば簡単安全に登れます。

岩場から振り返った時のパノラマです。
麓の池は大明神池です。
植樹が進む森の様子もよくわかります。
いよいよ、赤石山系が視界に入ってきました。



地形図では描ききれないアップダウンが、
山頂から三角点峰まで続いています。
まるでラクダの背のようです。
奥のピークにロープで登る岩場が待っています。

もう少し進んだ場所で南に見える山並みを捉えてみました。
山座同定、できました?



山頂はまだまだです。
南側(写真左)はガケで特に落ち込んでいて、
目線にガケが入り込むので足がぷるぷるします。
三角点峰はまだずっと奥。
人見知りな子供のようにちょこっと顔をのぞかせています。

尾根筋を振り返って。
結構登ってきました。
崩れやすい地質の狭い尾根の様子がわかると思います。
狭いのに松の枝が軽く通せんぼしてくれるので、
ガケ寄りを歩かないといけない時もあります。
大明神池もどんどん小さくなって行きます。

いよいよ、ロープで登る岩場です。
以前はロープはなかったそうです。
岩場自体の高さは大したことありません。
けれど、見晴らしがいい分、山の高さが加わるので、相当、びびります。
ロープはトラロープなので耐久性は、…。
木の根にしっかりと固定はしてあるようです。
でも、岩のエッジ(角)でこすれて切れる恐れもあります。
ロープは補助のつもりで使用しましょう。
全体重をかけて登ったり、
右へ左へ余計な移動は切断の元です。
もし切れたら…、それはもう、痛い(遺体)です。



ロープを登り切り、邪魔な松の枝をくぐって安全な場所へ出たら、このパノラマが待っています。
写真右の方に写っているお隣の山は竜門山です。
成田山・笠松山も見えてきました。

  

黒森山、沓掛山、谷を挟んで、ちち山、笹ヶ峰。

  

西黒森と瓶ヶ森。
その手前から、台ヶ森、二ノ岳、一番手前に網付山。

  

言わずもがなの石鎚山。
二ノ森、鞍瀬ノ頭と堂ヶ森の前に三ヶ森。

登ったらそこが322mピークかと思ったら、まだ先でした。
軽く下って登れば到着です。
山火事から10年経っても未だ黒ずんだ岩の上を歩いて行きます。



赤いリボンと境界杭。

登り切ったらそこが、大黒山山頂です!

山頂からのパノラマです。

何度見ても見飽きない、この山並み。
天気がよくて、石鎚山山頂小屋も、
堂ヶ森(写真右端)の反射板もよく見通せました。

ひとりごと

天気が思った以上に良くて涙が出るほどの絶景でした。
ビビリながらも登ってきた甲斐がありました。

実はこの数日前にも登山口まで訪れてはいたのですが、中止し、二度目のトライで登頂できました。
山並みにガスがかかって、道前平野すら白くかすんで見えないような天気。
これじゃ、登っても景色のごちそうゼロじゃん、つまらん、と、やめて帰りました。
松山が曇ってても、桜三里を越えてみたら晴れてたってことが良くあります。
なので、訪ねてみたのですが、ダメなものはダメでした。

登り始めたものの、ぼろぼろと崩れる足場の悪さに、狭い尾根の左右は急斜面。
山火事の後遺症で背の高い木がありません。
見下ろせすぎて、高さが際だち、高所恐怖症の僕としてはちょっと覚悟がいりました。
それでも、振り返る度、あのパノラマ。
登ったらもっとすごいんじゃないかって、それだけが僕の背中を押してました。
尾根に上がったらいよいよ、あのロープの岩場が目に入りました。
まぁ、なんとかなるさって、自分に嘘をつきつつ、向かいました。
遠くから見ると十数メートルも登らなきゃいけないように見えていました。
でも、実際、着いてみたらそれほどではありませんでした。
でも、取り付き自体がガケの上なのでドキドキです。
ロープを引っ張って大丈夫そうなのを確かめて登りました。

山頂よりもロープで登り切った所の方が見晴らしが少しいいかも。

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