四国カルスト
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姫鶴平~五段高原~天狗高原
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徒歩
写真の場所
風力発電

地芳峠は、国道440号線の標高1080mに位置しています。
五段高原と大野ヶ原の間です。
松山から四国カルストを訪ねる時は、国道33号線→国道440号線と来て、
この峠からアクセスするのが一般的です。

以前、この峠には茶店の時代からお店がありました。
今はすっかり更地の無人の峠になってしまいました。

さて、これから目指す五段高原・天狗高原は案内に従い、左の道へ入ります。
五段高原まで距離があります、ずっと登り坂で。



地芳峠から約2.7km、「姫鶴平」に到着です。
突如として視界が開けると同時に、
観光客の姿が急に増えます。

何度訪れても飽き足らない絶景が始まります。
絶景の一等展望の良い場所に建つのが-

BBQも人気の

「姫鶴荘」です。
宿泊もできますが、コテージも選べます。
冬は雪が積もるのでやってません。

県境尾根に沿って大きくうねる波のような緑の草原が続いています。
草原をたどるように、県道383号四国カルスト公園縦断線が延びています。
姫鶴荘からわずかに下った所にキャンプ場、
更に一段低いところに駐車場とグランドがあります。
駐車場の奥にある迂回路的な裏道もおすすめです。



姫鶴平の駐車場奥にある東屋からの眺めです。
白い点は石灰岩、風車は風力発電装置、黒い点は牛さんです。
たま~に柵の隙間から脱走した牛さんに遭遇、驚いちゃうこともあります。



駐車場から裏道へ進んでみました。

四国とは思えないほどの大きな風景が四国カルストの売りです



県道へ戻るとますます巨大さが分かる風車。
10km離れた大川嶺、笠取山からも視認することができます。

風車は高原を吹き抜ける風を捉えてのんびり回り、牛ものんびり、はみはみ、もーもー。

大型台風で故障し、解体されてた風車。
間近で見ると、旅客機の翼くらい大きい羽根でびっくり。



なにもないのに、不思議と幸せな満ち足りた気持ちになる…。

草原に一筆書きしたような車道、その道ばたに点在する石灰岩。

まるで石灰岩の中から生まれたような木。



風車から東は五段高原と呼ばれ、360度の大パノラマ地帯。

点在する石灰岩はまるでヒツジの群れのよう。

牛さんはこんな間近で見られます。

機嫌が良かったのか、なでなでさせてくれました。



五段高原のピーク「五段城」の南の平原には、
ぐるっと周回できる遊歩道が整備されています。
カルスト台地特有の「ドリーネ」=地面がすり鉢状にへこんだ、
通称“巨人の足跡”を観察することができます。
ドリーネは、地下の石灰岩が地下水で溶け、
地表面が凹状に落ち込んでできた特殊な地形です。
ちなみに、隣接したドリーネがつながったものを「ウバーレ」、
さらに大きく成長すると「ポリエ」と呼ばれるものになります。

遊歩道にある展望台から見た、天狗高原、高知県檮原、津野の山並みです。
遙か彼方に太平洋が、運が良ければ見えることもあります。



県道をさらに東へ行くと、
照明のない短いトンネルがあります。
トンネルを抜けると-



天狗高原エリアです。
トンネル右に天狗高原スキー場のゲレンデがあります。
ロープトゥのみの小さなゲレンデが1コースだけ。
夏はゲレンデの麓がBBQ会場になります。
BBQは先にある天狗荘に前もって予約が必要です。
この辺りは夏休みなど、よく渋滞する場所です。
大型バスまで来るので、離合が大変です。

ハイカイソウ

天狗高原

 東津野村の北端、海抜1,485mの天狗の森をピークにゆるやかな起伏を見せて広がる高原。
 一面の草原に、白い石灰石(カーレン)が羊の群れ遊ぶように点々と散在し、春から秋を色どるヒメユリ、ヤマシャクナゲ、
シコクアザミ、ヤマハギ、ヤマアジサイなどの高原植物も豊富。
ススキの穂波のゆれる十月頃の眺めにも趣がある。
 春は若草、夏はキャンプ、秋は紅葉、冬はスキーと四季を通じて楽しめる。
 高原の中心に国民宿舎「天狗荘」があり、ここからの室戸、足摺、石鎚などの眺望はすばらしい。



ゲレンデのすぐ隣にある「カルスト学習館」です。
カルスト台地について学べて、おまけに入場料も無料です。

スリッパに履き替えて展示物を見て回ります。

凄い仕掛けの展示物はないけど。

ベランダは見晴らし抜群。

動画に地図にパノラマ写真、解説もばっちり。

「地形と地質」

「石灰岩はどうしてできる」

高知へ下る大規模林道がカルスト学習館の後ろを回り、
うねうねと下ってゆきます。
さえぎるものがないので、
遙か下を走るバイクの走行音も届きます。



カルスト学習館の向かいにある白い建物は、
「高原ふれあいの家 天狗荘」。
食事も宿泊もOKの天狗高原観光の中心地です。

※天狗荘は、2021年7月、「星ふるヴィレッジTENGU」として、
リニューアルオープンしました!

このページの写真は、天狗荘だった頃のものです。
現在とは大きく異なることをご了承下さい。

夏は四国外ナンバーのバイクも珍しくありません。

夏休みは高知名物「アイスクリン」も。

天狗荘は県境の真上に建っています。
駐車場にこんな風に県境が書いてあります。

正面玄関はこちら。

中はと云うと-

ロビーはこんな感じです。

こちらはフロント前。
普段はこの通り、静かなのですが-

夏休みは観光バスの昼食休憩地になってるので、
バスが到着した途端、一転しておお賑わい。

天狗荘の裏、東側に天狗の森(1484.9m)がそびえています。



天狗の森の登り口にキャンプ場があります。
申し込みは天狗荘にて。
ちなみに、キャンプ場に宿泊すれば、
宿泊者専用・日帰り入浴不可の天狗荘の展望風呂を利用できます。

テントサイト。
一度利用したことがありますが、とっても静かでした。

こちらはコテージ(バンガロー)。
大人数のキャンプはこちらも

アスレチックは、夏は草まみれで、遊びづらいです。

天狗の森の登山道のほかに、
麓を水平にトラバースする遊歩道もあります。
登山道・遊歩道の終点は大引割・小引割です。

遊歩道はセラピーロードと名付けられ、森林浴を楽しめます。

大引割・小引割

 天狗の森と鳥形山のほぼ中間点海抜1110メートルに位置し、白木谷層群(古生代二畳紀)に属する赤色及び赤褐色のチャート(珪岩)にできた二本の亀裂である。
 大引き割は長さ約80メートル、幅5~8メートル、深さ30メートルの大亀裂。小引き割は長さ100メートル、幅2.5から5メートル、深さ20メートル。
30メートルの間隔でほぼ並行して東西に走っている。
 成因については、第四洪積世(100万年~2万年前)の隆起を伴う地殻変動により生じたという説もあるが、有史以前の大地震によってできたという説が有力である。
 このような巨大な亀裂が今現在も埋没せずに残っているのは学術上貴重であるとして、国の天然記念物に指定されている。

天狗の森、黒滝山、大引割・小引割については、天狗の森・黒滝山へ行こう!をご覧下さい。

ひとりごと

姫鶴荘・姫鶴平コテージの詳細データです。
TEL:0892-55-0057
営業期間:4~11月(冬は雪深いので営業してません、誰も来られないし)。
宿泊料金:一棟 5人用22,000円、7人用26,000円
食事は基本、自炊です、予約すればBBQも楽しめます。

姫鶴平にはキャンプ場もあります。
テント1張500円(税込)車中泊1台500円(税込)デイキャンプ1団体500円 。
予約は受け付けていません。
高原には風力発電の風車があるくらいですから、風が出る時があります。
特に夜間、強い風に悩まされてゆっくり眠れなかったという話を聞いたことがあります。
テント設置にはペグ打ちなど、風対策をお忘れなく。

2021年7月、「星ふるヴィレッジTENGU」としてリニューアルオープンした、旧天狗荘。
県境をまたいで建っていますが、住所的には高知県です。
外観・内装ともにリフレッシュ。
外観的には、デッキ(テラス)付きの客室が目を惹きます。
また、プラネタリウムや天文台、星空を満喫できる「スタールーム」 などが新設されました。
スタールームは、メゾネットタイプで、2階が星空を見るためのスペースです。
ソファーに座りながら、斜行した大型のガラス窓から星を観察できます。
客室にはTEL:0889-62-3188
宿泊料金(1泊夕食のみ):大人9,900円~。
最安は和室です。
スタールームだと、27,500円~。
和牛すき焼き、イノシシ鍋と山菜の天ぷらなどの夕食がついても、プラス2、3000円ほど。
天狗高原も当然、冬は雪深いですが、真冬でも営業しています。
積雪で上がってこられない期間は、送迎も受け付けています。
一番遠いところで、津野町にある東津野B&G海洋センターまで、迎えに来てもらえるそうです。
当然、雪のない、夏などは、自力で。
オフィシャルサイト → 「星ふるヴィレッジTENGU」

あと、レストランですが、ランチタイムは、10:00?14:30(LO.14:00)。
それ以外は宿泊者専用に。
メニューは相変わらず、豊富。

最近、全然、訪ねられてないから、リニューアルした姿も、まだ見られていません。
次行ったときは、ご飯も食べてこよう。
みそカツラーメン(四万十ポーク)\870 にしようかな。

松山からスクーターで片道3時間もかかる距離。
なのに、帰宅したそばからまた行きたくなる、四国カルスト。
草原も空も開放感たっぷりで、そこにただいるだけで心が勝手に開いてく感じが大好きです。
な~んにもないのにたっぷりの幸せを感じられる不思議空間。
な~んにも考えずに空だけ見ていられたり、とにかく、大好きです。

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