経座ヶ森、皿ヶ森は、ヨソ山山塊にあるお山です。
ヨソ山山頂から南に下る尾根にあるピークです。
本谷川に合流する仏生川が流れる谷を挟んで並んでいます。
ヨソ山山塊は高縄山系の南端に属し、経座ヶ森、皿ヶ森のピークを形成した尾根は川内の平野に没します。
自然林と人工林の混合林が緑豊かな山並みです。
豊かな緑は天然のダムとなり、重信川のいくつもの支流を発しています。
経座ヶ森と皿ヶ森の間にある仏生川もそのひとつで、多数の細流を集め、麓の田畑を潤しています。
近年、仏生川の上流で小規模ながら複数の土砂崩れが起き、沢沿いの林道・登山道も数カ所、流失しています。
四電送電鉄塔の巡視路で経座ヶ森登山道の登山口入口付近で砂防ダム工事が行われました。
その影響で仏生川沿いの登山道が砂防ダムで分断されています。
皿ヶ森登山道は砂防ダムの奥にあり、入りづらくなった沢沿いの登山道は少々荒れ気味です。
経座ヶ森、皿ヶ森は途中まで送電鉄塔の巡視路を利用しながら山頂を目指します。
両山ともヨソ山山頂から繋がる南下がりの尾根上にあるピークです。
真横(特に西)から見ないと背景に紛れて同定できません。
そのためか、“○○山”ではなく、“○○森”と控えめな表記がなされています。
経座ヶ森は、尾根伝いに登る森の中をずっと登ります。
冬枯れた季節なら、枯れ枝越しに石鎚山系や皿ヶ嶺連峰を望むことも可能です。
遠くから見て尖って見える山頂部分もまた木々に覆われています。
山頂から北へ、ヨソ山山頂に向かう登山道は不明瞭です。
皿ヶ森は、山頂部分がその山名の通り、皿状の平らかな姿をしています。
新設された砂防ダムの奧、作業道・巡視路が土砂崩れで寸断されていて、注意が必要です。
分かれ道の沢の上や巡視路の途中で古い石積みや整地された跡に出会えます。
平らかな部分の端っこに雨乞い記念の石積みがあり、山頂はその奧、狭く尖った尾根の上です。
わずかに石鎚山を望むことができます。
麓の田園地帯の真ん中には東温市のふるさと交流館“さくらの湯”があります。
泉質も良好なので、下山後のリフレッシュにおすすめです。
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