お山へ行こう!3.0

千変万化する自然は気まぐれで、無慈悲です。
個人の登山経験などお構いなし。
手加減なんかしてくれません。

これからお山歩を始めたい方、軽登山向きのアドバイスです。
上級アドバイスはできません。
でも、生きて還ることの基本は一緒です。

行き先を知らせておきましょう

もしもの時、あなたを探してくれるのは、
家族友人会社の同僚山仲間などです。
誰かが届け出てくれた捜索願いのおかげで九死に一生を得た人、たくさんいます。

生きてる間に見つけてもらうため、「行き先」は当然ながら、
通報が遅れないよう「下山する日時」の、
最低、このふたつは必ず知らせておきましょう。
一人暮らしの人も、「▲▲山、○日○時帰宅」くらいは書いたメモを、
自宅や会社のデスクなどに置いておきましょう。

「行き先」
これ、云ってないと最悪、白骨死体になるまで見つけてもらえない(>_<)

「下山する日時」
遭難から72時間が生死を分けます。

でも、一番役に立つのは登山届け(詳細はのちほど)。

携帯電話は谷や深い森では圏外で通話不能になること多し。
いざというとき、頼りにならないことも多いです。

お山選び

日本中、私たちのまわりはお山だらけ。
お山は平地の延長、道さえあれば大抵は登れちゃいます。

けれど、その道を見つけるのが一番大変かも
また、お山もみな私有地か国有地なので、勝手に入ったら怒られることもあるよ!

自分に合った山、ムリのないお山を選ぶこと、そこが一番大事な基本です。
行き先が決まっていない人は、地元の山山を紹介したガイドブックなどを参考に。

ガイドブックに掲載の詳細なルート紹介、難易度、
コースタイム、見所や立ち寄り情報を参考に

インターネットの楽しい山行記事から選ぶときは、
自分のレベルに合っているか、よく注意しましょう。

お山選びの目安は、登山口のアクセスの良さ、
整備された登山道や道標、危険カ所や難所の有無、
登山口から片道2時間以内で山頂を踏めるか、
できれば登山者が多い方がいい、などなど

片道2時間以内
明るいうちに下山、帰宅できることが大事 。

登山者が多い
登山でも、好きになるかどうかは、最初の印象が大事。
登山者が多い山はそれなりに魅力的。
寂しくないし、困った時に尋ねられる人がいると心強い。
上級者のいいところを見習おう。

よく調べよう

人気のお山だからって、誰でも山頂に立てるわけではありません。
行き当たりばったりは、登山では危険行為です。
お山(またはルート)それぞれに必要なもの(体力・技術・経験・装備・時間・お金…)があります。
ガイドブック、登山地図、インターネットなど、いろんな資料・情報に目を通し、よく調べましょう。

当サイトで紹介してるお山は、やる気だけも登れるけど(^_^;)

団体ツアーに参加するときも必ず下調べを。
ツアー会社やガイド、リーダーにお任せ・おんぶにだっこ登山は危険です。

危険
トムラウシ山での大量遭難では、ガイドらは次々に倒れたツアー客の手当に追われ、パーティは分裂。
ガイドも自分の命すら守れない最悪の状況に陥りました。

資料や情報に登場する、
急坂、難所、渡渉、水場、ガケ、分岐、ヤブ、迂回路、鎖場、積雪…。
などなどのワードは要チェック。

地図を必ず入手しましょう。
要注意箇所から、お花畑などの見所まで、調べて分かったことを地図にどんどん書き込んでみましょう。
書くという動作は記憶を向上させます。
道のりをイメージしやすくなり、山行当日の道迷いを予防できます。
簡単な登山マップを手描きしてみるのも楽しいですよ。

地図は、国土地理院のサイト「地理院地図」からも無料でプリントアウトできます。

ガイドブックの情報は最新ではありません。
最新の補足情報はインターネットも活用しましょう。
お花畑の開花時期、土砂崩れや工事など通行止め情報、迂回路の有無…。
障害になりそうな情報は進んで入手しましょう。

山行ブログなど口コミ情報は、執筆者の登山経験や体力が大いに反映されています。
執筆者には“楽”な2時間でも、あなたには“酷”な4時間になるかも知れません。
なるべく、複数の人の情報と比べてみましょう。
また、一般的ではないルートを「近道」と紹介する情報は要警戒。
その道だけ写真が載っていなかったら、撮影するヒマがないくらい、大変な道だった可能性も。
迷う可能性も大なので、下山はできる限り、メジャーな道から。

季節によって自然は大きく変貌します。
冬、深く積雪する高山は人を寄せ付けないほどに厳しいです。
でも、街郊外の山山はヤブも枯れて歩きやすいベストシーズン。
夏、高山はベストシーズンを迎えます。
でも、街郊外の山は蒸し暑く、雑草はびこり、登りづらくなります。
ベストシーズンに臨みたいときは、ガイドブックの適期情報を参考に。

計画をきちんと立てよう

日帰りでもきちんと計画

1日の行動時間は8時間以内が原則。
休憩、食事、撮影の時間などを差し引くと実質6、7時間ほど。
日帰りなら片道3時間以内がせいぜいでしょう。

秋に日は釣瓶落し”と云うように、季節によって行動できる時間は減少します。
初心者が3時間も坂道を登るのはムリかも。

行動時間はガイドブックや登山地図のコースタイムを参考に。
参考資料がないときは、以下の方法でおおまかに求めることができます。

水平距離1キロにつき +15分。(時速4キロで計算)
100m登るごとに +20分
100m下るごとに +15分

例:標高差100m、1キロ離れた場所への往復時間は、

往きは 15分+20分=35分。
帰りは 15分+15分=30分。
合計 65分。

※個人差があります。
※傾斜、地形、天気の状態によっても異なります。
※一般的に、1時間で登れる標高差は300~350m、下りの場合は400~500m。
※深雪や濃いヤブ、急坂などの悪条件下では、1時間かけても数十mしか進めないことも。

タイム・スケジュールは余裕をもって。
お山歩中は予想もしないことが必ず起こります。
小さなハプニングの積み重ねで、予定は後ろへどんどんとズレ込みます。
余裕がなくなると焦りや過労で判断ミスを招きやすく、遭難のもとです。
時間に追われるような旅は楽しくありません。
きっちりとスケジュール計算した上で、余裕を付け加えましょう。

息を呑む大展望や可憐な花に巡り会うような良いハプニングも、余裕がなければ楽しめません。
余裕があれば、悪いハプニングに足を引っ張られたときも焦らなくて済みます。

休憩は1時間ごとに10分くらい。

午後3時をタイムリミットに。
下界はまだまだ明るい時間です。
でも、山の中は夕暮れモード、谷や森は薄暗く、心細い時間になります。
午後3時には登山口に戻っているか、山小屋泊まりなら到着してるようにしましょう。

日没時間は目安になりません。
特に冬の午後3時は日没寸前。
早く下山できれば、温泉にでも入って明るいうちにビールで乾杯もできるし、翌日も楽です。

登山口へのアクセス時間も調べておきましょう。

近年、山間地のバスがどんどん廃止され、マイカーがないと行けないお山が増えてます

テントや小屋泊りなど、数日にわたる山行は、
天候悪化で停滞を余儀なくされたときのために予備日があると安心です。

予備日
トムラウシの大量遭難では、スケジュール遵守を優先したことも遭難の一因とみられています。

縦走や周回コースなど、長距離を移動する場合は、
いざというときのためのエスケープ・ルートも設定しておきましょう。

エスケープ・ルート
悪天候や疲労時の迂回路や、山行途中で安全に下山できる道、脱出路。
装備を整える

登山用品

日帰り登山やハイキング、山菜採りなど、近場のお山だからと軽装で入山し、
遭難する例が相次いでいます。
あなたにはちょっとしたお山歩でも、自然をなめると痛い目に遭うことがあります。

神戸の裏山・六甲山で登山道から転落、腰の骨を折って動けなくなった男性が、
24日間後、冬眠状態で発見された例もあります。

登山グッズはイコール、サバイバル・グッズです。
安全を考えると最低限、揃えておきたい物があります。

登山靴ザック雨ガッパ は三種神器と呼ばれています。
加えて、地図、コンパス、食料(非常食・おやつ含む)、水、
携帯電話、ヘッドライト、軍手、速乾性の下着も必需品。
ストック、GPS、サポートタイツ、ライター、蚊取線香、
赤ビニルテープ、ポイズンリムーバー、折りたたみナイフなどのほか、
万が一のための野営具(ツェルトやサバイバルシート)、着替えや防寒具(ウインドブレイカー)。
以上は日帰り登山向きの最低限の装備です。

登山靴
登山靴は山道具屋さんで見立ててもらうと確実です。
かかとを保護するハイカットやミッドカットのトレッキング・シューズでもOK。
スニーカーのように靴裏(ソール)が平らなものは確実に滑るので、凹凸がはっきりしたものを。
サイズが大きい靴は靴の中で足が滑り、爪が折れたりすることがあるので、足に合ったサイズを。
つま先に隙間が無い状態で、かかとに指が入るくらいが目安。

ザック
ザックは容量ごとに分かれていて、テント泊など、山行が長期になるほど大容量になります。
日帰り登山では例えば1000円くらいで安売りしているものでも実は使えちゃいます。
山慣れするまでは手持ちのザックから始めても悪くはありません 。
山慣れすれば、ザックに求める機能も増えて行きます。
自然といいものが欲しくなるので、それから買い揃えてもいいでしょう。

雨ガッパ
ゴアテックスなど、服の内側の熱気、湿気を外に出せる透湿性の生地のものを。
サイズが大きいものは、風が強いと襟首、袖などから雨水が浸み込んで体を冷やす原因にも。
雨天以外に、歩き始めや北風が強すぎるときなどに防寒としても使えます。

地図
パソコンの地形図ソフトなどで必要な部分だけプリントアウトしてます。
ガイドブックなどの本・雑誌は重いので、必要な部分だけコピー

ヘッドライト
意外と必要。
予期せぬことで下山が遅れた時、夜道を照らしてくれるライトに救われることも。

速乾性の下着
汗や雨で濡れても乾きが遅い素材は、低体温症を悪化させます。
とくに綿100%は乾きが遅いのでダメ 。


基本的な登山装備、富山県警HPから

1.タオル 2.帽子 3.ザック 4.雨具 5.防寒着 6.手袋 7.トイレットペーパー
8.水筒 9.行動食(弁当) 10.救急用品 11.サングラス 12.携帯電話 13.常備薬
14.テーピング 15.ヘッドランプ 16.予備電池 17.笛 18.メモ帳 19.ペン
20.コンパス 21.時計 22.地図 23.ストック


剱岳登山の基本的な装備(夏山・小屋泊)

1.タオル 2.帽子 3.ザック 4.雨具 5.防寒着 6.手袋 7.トイレットペーパー
8 水筒 9.行動食(弁当) 10.救急用品 11.サングラス 12.携帯電話 13.常備薬
14.テーピング 15.ヘッドランプ 16.予備電池 17.笛 18.メモ帳 19.ペン
20.コンパス 21.時計 22.地図 23.ストック 24.ツェルト 25.コンロ
26.ライター(マッチ) 27.非常食 28.コッヘル(食器)セット 29.替え靴下
30 替え下着(シャツ) 31.替えズボン 32.ザックカバー

2000mオーバーの高地、連泊縦走などではさらに揃えておきたい装備があります。
※ページ下にある共同・個人装備表を参考にして下さい。

初心者は、「遭難」の二文字を恐れるあまり、必要以上に持って行こうとする傾向があります。
そして荷物が重くなりがちです。
中級者は、日頃の慣れから来る「軽量化」で、逆に身軽になりすぎることも。
いざというときに備えすぎて疲れるほど荷物が重たくなってしまっては本末転倒ですが、
もしものときに必要なものまで削っては意味がありません。
あなたなりの基本装備は、登山経験を積むことで定まってくるでしょう。

軽さを追求するなら、鉄よりアルミやクロムのように、軽量で強度もある材質を。

ウエア

ウエア選びは快適な登山のためにとても重要です。
 体温調節や衝撃から肌を守るほか、最近は運動能力を高めてくれるものもあります。

・基本的に、100m登るごとに気温は0.65度低下します(標準的な大気)。
 高山では、登れば登るほど気温が低下するため、防寒機能が求められます。
 一方、街近郊のお山では、市街地と気温差があまりないため、暑さ対策、快適さが重視されます。
 夏の登山は主に熱中症、脱水症が怖いです。
 でも、急激な天候変化による低体温症で死亡する事故が毎年発生しています。
 体温の調節や維持はアウター=ジャケットで行うのが簡単です。
 ウインドブレーカーなどがあればカッパを着るほどでもない雨でも着れて安心です。

インナー=下着に求める機能は汗の速乾機能です。
 湿った衣類は不快なほか、体温を奪い続けて運動能力の低下をもたらす恐れがあります。
 綿100%の生地は乾きが遅いので避けましょう。

全体的には、ストレッチ素材で伸縮性のあるもの、
重ね着しないでも保温性のあるもの、脱着のしやすさを目安に。

スポーツタイツなど、関節の保護や疲労回復に効果がある衣類も取り入れましょう。

必ずしも登山用品でなくてもOK、自宅にあるもので始めてもかまいません。

色柄は自由ですが、遭難時、カラフルな方がヘリから見つけてもらいやすいでしょう。
 狩猟期など、イノシシと間違われて猟師に撃たれる危険性も減らせます。
 黒はスズメバチの攻撃色なので避けましょう。
 帽子は暑さ対策のほか、スズメバチから黒髪を隠す効果も期待できます。

水と食料

水は登山中に汗で失われる水分の80%は最低、必要です。

脱水量(ミリリットル)
 =体重(キロ)×歩く時間×5

体重60キロの人が5時間歩いた場合、1500ミリリットル(1.5リットル)となります。

脱水量と同じ分量の水を持参する必要があるということです。
脱水量が1.5リットルなら、その80%、1.2リットルは最低限、持って行きましょうってことです。

※計算で求められる分量は目安です。
※汗をかく夏は多めに用意してもいいですが、その分、重くなることも忘れずに。

スポーツドリンクなどを上手に活用し、汗で失われるミネラル分を補給しましょう。

コース途中の水場は渇水であてにできないことがあります。
なるべく持参するのが基本です。

食料

ポケットにたまたま入っていたアメ玉で生き延びられた人もいるくらい、食料は重要です。
空腹で行動すると、体力・気力・判断力が低下します。
必要なカロリーを摂らないと無事に帰宅できる保証はありません。

消費量(キロカロリー)
 =体重(キロ)×歩いた時間×5

体重60キロの人が5時間歩いた場合、消費量は1500キロカロリー。

※登山中は体脂肪や朝食摂取分から先に消費されます。
計算分の熱量はお弁当に必要な熱量ではありません。

おやつなどの携帯食は山行中の低血糖や塩分・ミネラル喪失を補えるほか、
万が一のときは非常食になります。
糖分摂取で、脳も活発!
判断力もアップして道迷い防止。

ダイエット目的の登山は危険ですから、食事制限は帰宅後に。

子供の栄養摂取には気を配りましょう。
子供が一日に必要な基本的なエネルギーは、
乳児:700kcal 幼児:800kcal 小学生:1100kcal 。
これに登山中の運動消費量を足すと、2000~3000kcal は必要です。
エネルギーのストックが少ない分、すぐ空腹になります。
子供の3時間は大人の6時間ほどに相当します。
朝昼晩の三食だけでは「シャリバテ」になることも。
おやつやジュースなどの間食でエネルギーを補給してあげましょう。

体調を整える

普段からウォーキングや筋力トレーニング、ストレッチで体を整えておきましょう。
平地のウォーキングだけでは軽すぎて効果が薄い。
コースに階段や坂道を取り入れ、重りを背負うなどすれば効果アップ。
富士登山や北アルプス縦走など、激しい山行が予想される場合は、
さらに負荷をアップし、持久力も、自信もつけましょう。

持病のある人は、医師にまず相談を。

そのほか

登山届の提出

・万が一のとき、生きている間に見つけてもらうための大切なものです。
・書式や書き方などの詳細は「登山計画書のダウンロード」をご覧下さい。
・数日前までに提出(郵送)するのが理想ですが、最低でも入山直前までに。
・提出先は目的の山を管轄している警察署へ。
・百名山や登山者の多い山は登山口に登山ポストがあるので、登山前の投函もできます。
・最近はインターネットで受け付けているところもあります。
・ちなみに、下山届けはいりません、警察に無事下山を知らせる必要もありません。
(ネットで登山届を出した場合は、下山届も必要になります。)

装備の再点検

・登山中に使えなかったということがないように日頃から点検しておきましょう。
・登山靴のソール(靴底)やザックのプラスチック部品、水筒のゴムパッキンなど。
 ポリウレタン、プラスチック、ゴム製品は加水分解や経年劣化します。
 ある日突然、折れたり、ぼろぼろに崩れたり、寿命を迎えますので要注意です。
・雨具やジャケットなどの防水・耐水・撥水機能。
・電気を使うもの(携帯電話、ヘッドライトやラジオ、GPSなど)の替えの電池を忘れずに。
 充電機能のあるものは、充電を忘れずに。
・ライトの点灯チェック。

早めの入山、早めの下山を

早めの入山、早めの下山を
早達早着(はやだちはやつき)が原則です。
山の天気は昼を境に下り坂、局地的な夕立もしばしば発生します。
天気が安定している午前中に行動しましょう。

心に迷いが生じたら強行しない

不安予感かも…
自然のなかにいると、人間は野生の勘をわずかですが、取り戻す瞬間があります。
冴え渡った状態の脳が、普段と異なる状況を察知し、不安という形でシグナルを発している状態です。
単純に、知らない土地へ行く不安かもしれません。
以下のような、思い当たる節がある場合は中止も検討しましょう。

体調が思わしくない…
・風邪など発熱、呼吸器に異常がある状態は登山という運動に不向きな体です。
 体調に異常を感じたままの登山は危険ですからやめましょう。
・持病がある方は、気温、気圧の変化や運動の負荷によって悪化する場合があります。
 事前に医者に要相談。
・睡眠不足での登山も禁物です。
 深夜に移動し、寝不足のまま入山する弾丸登山はケガや遭難のもと。
 スタート時は例え元気でも、後半、必ず足を引っ張ります。
 登山口が家から遠いなど、アクセスが悪い場合は、なるべく前日移動が望ましい。
または、宿に泊まるなどして睡眠時間を確保しましょう。
・団体行動中、ひとりの体調不良がパーティ全体の足を引っ張り、遭難に至ったケースも多いです。
 体調不良は隠さず、すぐ、リーダーに申告しましょう。

天候が気がかり。
出かける前の天気予報は必ずチェック。
今日明日の予報は勿論のこと、低気圧や寒冷前線など、天候を急変させる存在にも注意。
天気は主に西から変わるので、隣県の予報も見ておきましょう。
雨の予報を知りながら入山するのはやめましょう。
山は天気が急変しやすいので、朝の雨が嘘のように晴れることもあれば、快晴が一転して土砂降りに変わることも。

山と自分のレベルの差が大きいと感じる
現地に着いてみたら、資料になかった岩場の存在や想像よりも険しい道のりで不安になるときがあります。
多少のムリは登山技術・経験をアップするのに必要ですが、過度のジャンプアップはケガのもと。
距離や道程が不安なら、行動限界、タイムリミットを決めてみるのもいいでしょう。
限界を決めることによって、不安感が取り除けることがあります。
例えば、昼12時をタイムリミットに決めたら、12時まではがんばって移動、
12時を1秒でも過ぎたら即刻、引き返す。
山頂が目前でも撤退します。

装備
最低限の装備すら持たず、山に入るのは危険です。
でも、フル装備だからといって、絶対、遭難しないわけでもありません。
登山は 臨機応変 が基本、少ない装備も工夫次第です。

山は逃げません
不安が払拭できないときは、いっそ、山行を中止しましょう。
麓の温泉や美術館、観光施設めぐりにでも変更すれば、落ち込んだ気分を取り戻せます。
撤退=負けた、なんて思うのは人間だけ、山は逃げません。
ムリをして、命を落としたり、大ケガしたら、二度と登れませんよ。

団体行動の場合
不安を感じたら、ガイドやリーダーに正直に話をして判断を仰ぎましょう。

入山直前

準備体操、ストレッチを
足首やヒザ、股関節を重点に。
つまずく原因は足首の硬さにあります。

装備の再点検
靴紐の締め直しや上着を脱ぎ着で体温調節など。

登山口・登山道の再確認
のっけから間違ってちゃ、問題外。

マイカーなどの駐車位置
ひと気のない林道でも、地元車や作業車、巡回車両などが結構、通行します。
道の真ん中や通行を塞ぐ駐め方は当然NG。
路肩でも、トラックなど大型車両が通れる余地がない駐め方はNG。
私有林道だった場合、重機での強制撤去や、不審車両に間違われてタイヤの空気を抜かれることもあります。

 
登山中の注意事項

歩く速さは鼻歌を歌えるくらいの速さで
同行者と会話ができないほど、息が上がっているようでは呼吸数も心拍数もオーバーペースです。
一人なら鼻歌が口ずさめるくらいの速さが最適です。

歩幅は小股、すり足気味で
大股は筋肉疲労が勝り、長続きしませんし、下りはヒザを痛める原因です。

こまめな水分補給
「ノドが渇いた」と思ったときはすでに脱水状態、水を飲むタイミングが遅すぎです。
休憩中にまとめて飲むより、こまめに水分補給した方がトータルの摂取量も少なくて済みます。

歩行中でも飲めるハイドーレーション・システムが便利

休憩
歩き始めは30分に5分、体が慣れてきたら1時間に10分が目安。
長時間の休憩は体が冷え、筋肉の疲労に繋がりやすくなります。
食事休憩以外は短く、なるべく体を動かし続け、リズムを保つようにしましょう。

地図を見るクセを
地図を持っていたのに迷った、という事例が多数。
地図はお守りではありません。
使わなければ意味がありません。
道が分岐する度や、現在地が気になったとき、休憩中など、ちょっとでも気になったら地図を見る癖をつけましょう。
地図を見る回数が多いほど、記憶に定着するし、現在地も把握しやすいです。
知らないうちに迷っていても、深みにはまる前に引き返せることも。
地図を見ながら歩くのは良くないけれど、移動しながらでもぱっと取り出せて確認できる工夫は必要。

地図を見ないで歩けるのが上級者、という考えは間違いです。
地図を見ないでも歩けるくらい、ルートを徹底的に記憶することは大切です。
でも、記憶力には個人差があります。
上級者ぶって、たったひとつのミスで遭難したら意味が無いです。

点在する赤テープやピンクリボンは、登山用とは限りません。
山頂と方向が違う、下っていたり、平行移動していたり、急になくなった…。
怪しいと思ったら、すぐ地図で確認しましょう。

曇り空の時に道迷いが多く発生
人間は太陽の位置から無意識に方角を認識し、進行方向を修正しています。
南から差す太陽でできる自分の影の向きを、簡易なコンパスにしていると考えられています。
太陽が見えない曇り空や、木洩れ日も影もない暗い森の中では、
多くの人が同じ場所をぐるぐると迷走することが実験で証明されています。
太陽という絶対的な道標がない時は、コンパスを多用しましょう。
コンパスの示す方角にある、なるべく遠くの物体を目標に定めて歩けば、大きくずれないで真っ直ぐ歩けます。

「登り優先」は臨機応変に
狭い道では、登りの登山者が優先、下り側は立ち止まって道を譲る、が基本ルールとよく云われます。
けれど、必ずではありません。
単純に、登るより、下る方が楽なので、休憩を兼ねて登る側が立ち止まっても差し支えありません。
譲り合う気持ちも大切です。
こっちが優先だろう!と強制的に譲らせる行為は、人としてキレイじゃありません。
また、譲る場合、安全にすれ違える道幅、安定した足場がある方が立ち止まることも大切。

道を譲る際は山側で待ちましょう。
谷側の路肩に立っていると、すれ違い時に転落する恐れがあります。

早めの下山
遅くても日没を家や麓の温泉で迎えるくらい、早めの下山を心がけましょう。

「リスク」の語源はイタリア語で「勇気を持って試みる」
山岳遭難の確率は交通事故と同じくらいです。
ほとんどの人は無事に帰宅しています。
失敗を恐れず、トライし、経験に変えることも大事です。
経験の積み重ねが、将来の安全に繋がります。
楽しい思い出をたくさん、笑顔で持ち帰られるように、がんばりましょう。

自然保護

動物に危害を加えない。

野生動物にエサを与えない、弁当の食べ残しは持ち帰る。
高カロリーな人間の食べ物の味を覚えた動物が里山の畑などを荒らしています。

ヒナや、ケガした動物を見つけても連れ帰らない。
可哀相でも野生動物は自然の掟にまかせましょう。
一見、迷子に見えるヒナも、離れたところから親が見守っていることがあります。
人間が触れたことで、人間の匂いがついてしまい、育児放棄されるケースも。
可哀想って目で自然を見ず、放っておきましょう。
動物愛護はペットだけで充分。

高山植物の無断採集・伐採、踏みつけ注意。
気圧や気温の差、生育環境が異なると、高山植物は簡単に枯れます。
家に持ち帰っても、生育を維持することはほとんど不可能です。
もし、それが可能だったら、高山だけにいるわけがありません。

深くえぐれた登山道を嫌い、路肩を歩くと、小さな貴重な花を踏みつけてしまうことも。

山菜泥棒をしない。
日本に誰のものでもない土地はありません。
誰かにおすそわけするほど、自分が食べる以上の山菜は採らない。
タラの芽など、2番芽、3番芽を採ると木自体が枯れるものもあります。

歩きタバコ禁止、たき火は指定場所以外では行わない。

ゴミは必ず持ち帰る。

動物は臆病。
ヘビもイノシシも、自分の身を守るために襲ってきます。
音の鳴るものを持ち歩くなどして、人間がいることを早めに教えてあげれば、動物の方から身を引いてくれます。

迷ったら…

山は自己責任、セルフレスキュー
タクシーを呼ぶような安易な感覚での救助要請は避けましょう。

「迷った…」と思ったら、すぐに立ち止まること。
“下れば、いつか道に出るだろう…”は、間違い。
ガケや滝に行く手を阻まれ、身動きが取れなくなったケースがとても多いです。
「前は上手く行ったから」の経験談は、場所が異なれば、上手くいく保証は限りなく低いです。
迷ったと思ったときは、素直に来た道を引き返す
来た道が分からないときも、安易に下ってはいけません
見晴らしのいい尾根やピークに出れば、風景から現在地を割り出せたり、地図と照らし合わせることもできます。
携帯電話が通じる(SOSを発信できる)可能性も高まります。
登り返すのはしんどく、辛いです。
でも、一晩、真っ暗闇の森でおびえて過ごすことに比べたら、たいしたことありません。

夜間はむやみに歩き回らない
迷走し、ついに日没を迎えてしまった場合、暗闇の中での行動はとても危険です。
暗くなる前にビバーク=緊急的に野営(野宿)できる場所を見つけましょう。
ビバーク場所は、水を確保できて、川の増水や落石などの危険がない、雨露がしのげる場所が最適です。

同行者と離れない
パーティの分裂が引き金となり、ついには全滅した例も多いです。
全員で救助を待ちましょう。
でも、急報を要する同行者がいる場合、下山ルートが確実で、明るい時間帯に下山できるなら別です。

救助ヘリから見える場所で待機
開けた場所で待機すれば、空からも地上からも発見されやすい。

救助要請後はその場を動かない
体力、食料の温存のためにも、無闇な移動は避けましょう。

ちなみに…

捜索費用について
なんでも税金で助けてもらえると思ったら大間違いです。
費用を請求されないのは、公務で警察や消防が出動した場合に限られます。
遭難者に捜索費用を請求できる条例のある市町村も増えています。
捜索範囲の拡大や、日数が増え、民間の山岳救助隊や地元の消防団を頼んだ場合は、別途、日当が発生します。
ある例では、案内人が2万6千円以上、消防団員は1万2千円以上の日当が発生しました。
夏山の場合、1人1日あたり3万円、冬山は5万円程度と云われています。
救助隊は15~20人編成が多いので、単純計算で1日当たり、45万~60万円になります。
さらに、ヘリコプターの出動を要請すれば、その費用も加算されます。
民間のヘリコプターをお願いした場合、1時間あたり約50万円必要となります。
わずか2~3日間の捜索でも、数百万円も必要だったりします。

登山届け(登山計画書)
  • 登山届け=登山計画書は、捜索場所目安となるものです。
  • 警察署あて、家族あての二通必要です。
    警察は登山届けを受理するだけです。
    救助要請できない登山者に代わり、捜索願いを出して命を救ってくれるのは家族や友人・知人・会社の同僚などです。
    誰も行き先を知らなければ、命にかかわる結果を招きかねません。
    家族あての登山届けや書き置きを、ぜひ、作っておきましょう。
    ちなみに、警察は下山の確認までは行っていません
    ※“下山届け”は必要ありません、“報せがないのが無事な証拠”ということになっています。
  • 提出先は原則として各山域を管轄する警察署(地域課)です。
    郵送のほか、長野県警などメールやインターネットで受け付けているところもあります。
    百名山など有名どころの主要な登山口には専用ポストがあります。
    登山口の最寄り駅や登山相談所・案内所、駐在所でも受け付けています。
    (早朝・深夜など、不在の場合は郵便受けなどに投函しておきましょう。)
  • 計画書の作成は事前にコースをしっかりと理解する助けにもなります。
    逆に書けない人は、コースが頭に入ってない、遭難予備軍です。
  • 書式自由ですが、以下の項目は最低限、必要です。
    • パーティ全員の、氏名・年齢・住所・携帯電話番号・緊急連絡先(家族)の電話番号
    • 登山ルート(登山口、目的の山、経由する山、下山口)
    • 登山日数、入山予定日時、下山予定日時
    • 非常時の対策方法
    • 非常時の宿泊場所(山小屋など)、エスケープ・ルート
    • 食糧の数量 装備品リスト
  • 登山届はインターネット経由でも出すことができます。
    各県警により、電子申請と、Eメールの2通りあります。
    日本アルプスなど、入山者の多い山岳周辺の県警は、ネットで出せます。
    残念ながら、愛媛県警はどちらの電子申請は受け付けていません。
    四国内で電子申請は受け付けているのは、高知県警だけです。
  • 登山計画のスマホアプリ「コンパス」が便利。
    電子申請を受けつけている県警あてに、登山届けを出すこともできます。
    愛媛県警のように受け付けていない場合、緊急連絡者を設定します。
    家族や友人・知人・会社の同僚などを緊急連絡者に設定することができます。
    下山したら、アプリを起動し、下山したことを登録します。
    予定の下山日時を過ぎると、緊急連絡者に通知されます。
    3時間以上遅れた場合は下山通知の督促メールが来ます。
    更に7時間を過ぎると緊急連絡者にもメールが送信されます。
    それでも登山者と連絡が取れない場合、緊急連絡者が県警に通報する形になります。

    アプリでは、地図を見ながら計画が立てられます。
    さらに機能アップした有料会員プレミアム登録もあります。
  • スマホ版
    android版 →  

    iPhone版 →  
  • PC版 → https://www.mt-compass.com/
登山届け(登山計画書)のダウンロード
山と溪谷社版 → PDF

※愛媛県西条警察署では、以下の書式を採用しています。
日本山岳・スポーツクライミング協会版 → ワード版
日本山岳・スポーツクライミング協会版 → PDF版
※記入例は、→ こちら
登山届け(登山計画書)の必須事項
目的 個人山行、例会山行、各合宿、新人訓練、個人錬成など
登山方法 日帰り往復、日帰り縦走、小屋泊周回、小屋泊スキー縦走、テント定着、テント集中、テント放射、テント登攀など
目的の山域山名 ○○山域  ○岳~□岳 山域  △岳~◇岳
○○連峰 山域  ◇岳~□山
独立峰などの場合 ○○郡○○村 山域  ○○山など
現地連絡先 ○○ヒュッテ TEL xxxx-xx-xxxx ○○山荘 TEL xxxx-xx-xxxx
※入山地の山荘、登山の基地となる山小屋や通過する小屋名と電話番号を記入
任  務 山行チーフリーダー、サブリーダー、装備担当、食糧、会計、記録、医療、気象など。
なければ空欄で。
参加者の氏名、生年月日、年齢、性別、住所、電話番号、緊急連絡先の氏名と電話。
行動予定 XX/XX ○○登山口(○:○○)○○小屋(○:○○)○岳(○:○○)○○岳山荘着(○:○○)
できるだけ詳細に。
行動予定の備考 悪天候や体調不良時に緊急下山するコース(エスケープルート)をあらかじめ設定して書いておきます。
食料 メンバー1人当たりの食料、何食分か。
基本装備(軽登山向き)
※山と渓谷社「山で死んではいけない」から
ウエア 日帰り 1泊 参考重量(g) 備考
長袖シャツ (270) 乾きが速く季節に応じた保温力のものを。綿製品は登山には不向き
半袖シャツ (200) 肌に直接着るTシャツなど。乾きやすく伸縮性の高いものがよい
ズボン (300) 楽に屈伸できるサイズが必要。化繊主体かウールの入ったものがよい
下着パンツ (50) ふだん使っているものでよいが、登山向きの化繊製品も出ている
靴下 (100) 中厚手ウールまたは化繊ソックス1枚が標準。なるべく良質のものを
防寒着 200~400 ウールやフリースのジャケット、ベスト、ソフトシェル製品など
雨具(レインウェア) 500~700 透湿性防水素材で上下セパレート型のレインスーツがよい
ウインドブレーカー 300 コンパクトで便利な防風・保温着。休憩中や行動中にサッとはおれる
帽子 80~150 春~夏は日よけ用、秋~冬はウールか化繊で耳までおおうものを
手袋/軍手 100 寒い季節には薄手か中厚手のウール手袋が重宝する
着替え(下着・ソックス) 150 ウェアを濡らしたときの非常用として用意。短いコースでは不要
歩行・行動用具
登山靴 (600~1200) 3~4時間以上のコースでは足首までカバーするしっかりしたものを
ストック/ステッキ 280 脚力の弱い人などの歩行を助ける。とくに下り、雪道、凍結路で効果的
ザック 600~1200 日帰りには20~30㍑、泊まりには30~40㍑程度でフィット感のよいもの
ザックカバー 150 雨天時に使用。激しい雨のときは浸水を防ぎきれないので注意
スタッフバッグ 装備の仕分けや防水に使うナイロン袋。完全防水生地のものが便利
ビニール袋 10 ゴミ入れ袋や、濡れ物、汚れ物などを入れるのに使う
200 雨があまり激しくないときや、林道・車道、町を歩くときなどに便利
水筒 50~200 1人1日1㍑が標準。真夏の登山や子ども連れのときは多めに
保温ポット(テルモス) 250 1人350~500cc。寒い季節は体を温められるので積極的に使いたい
ヘッドランプ 90~185 どんな短いコースでも必携。頭につけて両手が自由になるものがよい
予備電池 65 万一に備えて1セットを常備しておくとよい
ナイフ 25~100 修理やケガの手当てなど多目的に使う。小型のアーミーナイフが便利
コンパス 30 簡単なものでよい。本格的な読図にはプレート付きのタイプを使う
地図 100 登山・ハイキング用の地図か、国土地理院発行の2万5000分ノ1地形図
サングラス 30 日差しの強い高山、高原などで目を守る。とくに残雪のある山では必携
カメラ・付属品 200 一眼レフなど重くかさばるうえ付属品も多い。自分の体力と相談して
時計・高度計 60 時計は必携。高度(気圧)・温度・方位計測機能付きが役に立つ
手帳・筆記用具 50 筆記具は耐水性のものを。濡れても書ける手帳が市販されている
コース資料 30 ガイド本の必要ページなどをコピーして持参する
生活用具
ストーブ(コンロ) 100~500 ガスカートリッジ式がよい。必携ではないが山の楽しみが広がる用具
燃料 150~300 日帰りには100g入りのミニサイズでも充分。固形の簡易燃料もある
小型コッヘル 120~250 ストーブとセットで持つ。500cc程度のお湯が沸かせるものがよい
カップ 50~100 流水をすくって飲んだり、キズロを洗うときなどにも使う
ティッシュペーパー 50 トイレのほか食器ふきにも。まとまった量が必要ならロール紙が便利
タオル/バンダナ 30 ヘアバンド、ネッカチーフ、汗ふき、洗顔、包帯(三角巾)代わりに
洗面用具・お風呂セット 50~150 基本的に登山中は使わない用具。コンパクトになるように工夫する
修理・裁縫用具 50 小さなソーイングキットが売られている。テーピングテープも便利
防虫薬 50 低山や沢沿いのコースなどで蚊やブユの発生が予想されるときに
日焼け止め 50 一定の年齢以上の人には準必需品。炎症を防ぐため塗ったほうがよい
緊急対策用具
ツエルト/レスキューシート 100~400 ツエルトのほうが用途が広く応用がきく。非常に軽い製品が出ている
ライター/マッチ 40 非喫煙者は忘れがち。小物袋に100円ライターを1個入れておく
ファーストエイドキット 200~300 キズの手当てができる最少限の救急用品、医薬品をセットで
非常食 300~400 疲労困懲したときでも食べられるものを2~3品用意しておく
身分証明書 5 運転免許証、山岳保険加入者証、健康保険証など
健康保険証 O 5 コピーでも可。ファーストエイドキットのパックに入れておくとよい
携帯電話 150 緊急連絡に威力を発揮。登山中はバッテリーを温存するよう注意する
◎は常に必携、○は持っていくほうがよいが省略も可能、△はあれば便利なもの(コース状況によって考慮する)。
     
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