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| 奥道後玉川県立自然公園。 松山からもひときわ目立つ存在の高縄山・大月山ですが、北条の方々にはよりなじみ深いお山です。 高縄山山頂付近には、古刹の高縄寺、キャンプ場、温帯性の落葉高木であるブナの原生林も残り、多種の動植物が観察できることから、季節を問わず、沢山の人が訪れています。 宝坂谷へ下る四国のみちもクッション素材の遊歩道として生まれ変わり、ビオトープなども整備され、ちょっと驚きます。 頂上展望台からは、北条の街から瀬戸内の島々にかけ、風早八景と呼ばれる美しい光景が、まるで箱庭のように一望です。 (近年、展望台に設置されたアンテナが視界を妨げて邪魔ですけど。) 左を見れば石鎚の山並み、右を見ればしまなみ海道と、はるかに遠望、視界の良さに、しばし、時を忘れるほどです。 歴史的にも、北条が風早と呼ばれていた頃の1180年、河野通清が打倒平家の兵を挙げたのが高縄山にあった高縄山城でした。 その後、高縄山城は幾度か落城、河野氏も一旦は没落しますが、すぐに復活。 ついには伊予の国最大の豪族に成長。 1585年、秀吉の命で小早川隆景の四国侵攻により降伏するまで、高縄山を中心に、恵良城、鹿島城、日高山城、十二台城、高穴、雄甲・雌甲城、善応寺城、横山城、宅並城など、多くの城を構えていました。 河野氏が横谷から山上に移した高縄寺は先勝祈願所、菩提寺として大切にされてきました。 周辺には、千手杉や、県指定天然記念物の七本杉など、巨木も残り、しだれ桜や、大きな切り株の内に杉が育つ子持杉など、自然豊かです。 鳥類も多く生息し、コゲラ、ウグイス、シジュウカラ、カケス、ホオジロ、カッコウ、オオルリ、マヒワ、ツグミ、ジョウビタキなど、バードウォッチングにも最適です。 愛媛の絶滅危惧2類のコルリもブナの原生林に立ち寄ります。 ちなみに、明治期の古地図で高縄山は“高輪山”と表記されていたりします。 一方、大月山は、山頂まで車で乗り付けることができる高縄山とは対照的に、訪れる人もまばらです。 五明方面から高縄山へ続く四国のみちは、水源かん林として大切な機能を果たす大月山の植林帯を抜けてゆきます。 山頂と石ヶ峠の中間にある展望台は、高縄山展望台にも勝るパノラマが楽しめます。 |
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