岩黒山・筒上山
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土小屋~岩黒山~丸滝小屋
距離 約1.5km
標高差 約250m
距離 約800m
標高差 約120m
徒歩
下記写真の場所
水場
見晴らしあり
危険・行き止まり
  

白石ロッジに向かって右に登山口があります。

案内や看板がたくさんあるので一目で分かります。

…それにしても、多すぎなんじゃ…。

  

岩黒山自然観察路

 石鎚スカイラインの終点である土小屋あたりでは冷温帯林であるブナやウラジロモミ林がみられます。
 土小屋から岩黒山~丸滝小屋~土小屋と周回するこの自然観察路では、ウラジロモミの純林、ブナの純林、ダケカンバ林、コメツツジの群落などさまざまな植生を観察することができます。
 岩黒山は標高1,745.6mで、山頂付近は低いササ類に覆われているので天狗岳や瓶ヶ森への展望が開けています。
 この自然観察路は冷温帯から亜高山帯の植生を観察しなが自森林生態系についての知識を深めていただくことを目的として設定されています。

所要時間:ゆっくり観察しながら約1時間半

最初は木の階段。

雨で溝状にえぐれた道を左にカーブしながら登ってたら、
道の真ん中に大きなキノコが顔を出してました。
季節は夏真っ盛りでしたが、あっちこっちでキノコを見つけました。
お山はもう、秋の入口なのかな。



  

数分で最初の別れ道。
左折が尾根道で岩黒山山頂ルート、
真っ直ぐが麓を横切って丸滝小屋へ向かう横道。

また案内がダブっていますが、木の方はコースタイム付き。
「←岩黒山頂(約50分)
 丸滝小屋(約45分) 筒上山(約90分)→」

横道はこんな感じ。
今回は尾根伝いに岩黒山へ登り、横道は帰りに利用する予定なので-

右折し、遊歩道(尾根道)へ進みました。

えぐれた道をたどります。
雨になったら川になって滑りそう。



ずっと森の中かと思ったら、すぐにササ原に出ました。
ササを踏み分け、大きくジグザグする遊歩道がくっきり刻まれています。

名前は全然分からないけど、朝露に濡れた花をパチリ。

たくさんのチョウチョが美味しそうに、
ヒヨドリバナの蜜を吸っていました。
でもこのアサギマダラというチョウ、毒、持ってます(-_-;)

  

北向きに開けていましたが、雲が低く垂れ込めていて、
石鎚成就社がある常住山と大森山が見えるくらいでした。

でも、よーく目を凝らしたら、
周桑平野を流れる中山川の河口辺りが見えました。
視程がよければ平市島とかしまなみだって見えるのに、残念。

西へ向かえば青空だけど、曲がって東を向けば-

  

ガスまみれ。

石鎚山系のダケカンバ林

〔ダケカンバについて〕
 カバノキ科のカンバ類の多くは日本の中部以北の冷涼な地域に見られます。
 ダケカンバは、北海道から本州の中部以北、四国山地に分布する木で、大きなものは直径1m、樹高30mにもなりますが、亜高山帯のものはしばしば低木となります。
樹皮は紙状で横に薄く剥げ、赤褐色から灰白褐色をしておリ、白色のシラカンバとの違いがあります。
 石鎚山系のダケカンバの葉の多くは、心形で基部が明らかに凹入しているので、変種のアカカンバであるといわれています。

〔石鎚山系ダケカンバ林〕
 石鎚山系のダケカンバ林は、その土地に本来みられる極相として成立したものと、何らかの理由でもともとあった植生のあとに二次的に成立したものがあります。
 前者は、稜線下部の急斜面など条件が厳しくササ等が侵入できない場所などごく限られたところに成立しています。
 後者は、ササ原が何十年かに一度一斉に開花枯死したり、雪崩や地すべりでササ原が消失したあとに、いちはやく侵入して先駆的に成立する森林です。
石鎚山系では1965~1966年にかけササが全山で開花枯死し、そのあとにダケカンバが侵入したことが知られています。
その後、ササが回復したところもありますが、ダケカンバ林として部分的に残っているところがあります。
 このあたりはササ原の間に見られるダケカンバ林は二次的に成立したものと考えられます。
 林内には後継樹となるダケカンバの稚樹はあまり見られずブナやウラジロモミなどが見られます。
将来的には、ダケカンバに代わってこれらの木が林を形作っていくものと考えられます

  

ジグザグ登って石鎚が見える高さになりましたが、山頂はガスの中でした。

ササ原が終わって森の中へ入った時-

手のひら大の大きなカエルに驚かされました (・∀・)



標高1600m付近。
遊歩道って云うだけあって、特徴的な木には解説が添えてあります。

ふむふむ、この木はオオカメノキって云うのか…。

東の方は相変わらずいいお天気。



  

尾根らしい場所に出ました。
大きくジグザグ登ってきた坂道もここでひとまず落ち着きます。

遊歩道は稜線に点在する小ピークを上手に避けながら、
しばらく、尾根に沿って小さくアップダウンを繰り返します。

  

石鎚山系のゴヨウマツ

〔ゴヨウマツ〕
 ゴヨウマツは石鎚山系では、稜線等に点在するようにみられますが、このあたりでは、まとまって生育しています。
ゴヨウマツは、高さ約30m、直径1mにもなり、その名のとおり、針葉が5本づつ束のようにつきます。
ヒメコマツとも呼ばれます。
ゴヨウマツの種子には短い翼がありますが、アカマツやクロマツの種子の翼と比べるとかなり短くなっています。
同じ五葉のマツであるチヨウセンゴヨウやハイマツの種子には翼あもりません。
とくにチョウセンゴヨウは実が大きく、古くから食用としてきました。
 ゴヨウマツの材は建築や家具に用いられますが、とくに庭園樹としてよく庭に植えうれ、盆栽用に多くの園芸品種が知られています。

足元はササ、背の高い木はゴヨウマツ、空はすっかり、真っ白け。



  

標高1650mほどの小ピーク目前で、
道が丁字路になっていました。
あれ? 両方ともちゃんとした道だぞ。
案内がないし、直進が正しいのか?

左折側も明瞭な道になってるけど、下り坂…。
尾根伝いが正解かな?と思って、
直進したんですが-

小ピークを越えたら道が岩峰にぶつかって途絶えました。
左折が正解だったのかぁ (>_<)
でも、踏み跡がしっかりしてたのは大勢が間違えた証拠。
(小ピークにあったジャージってただの落とし物?)

左折し、10mほど下ると、水平な道に変わりました。
この辺りの尾根は大きく岩が露頭した岩峰なので、尾根伝いに歩けないのです。
なので、尾根の左(北)下をしばらく迂回、巻いて行きます。

岩黒山の名の通り、崖は黒色の岩。
崖の下を通過中は落石やゴロゴロした足元も気になりますが、道の左側は-

ササ原で大きなブナやミズナラが枝葉を拡げる、
みずみずしい広葉樹の原生林になっていました。
霧が森に染み込んで、ちょっと幻想的な雰囲気に。
どうせ景色が見えない森の中はガスったくらいがちょうどよかったりします。
影ができない方が森一面が緑色になって綺麗だし、空気も美味しい気がします。

少しずつ登って高度を稼ぎ、尾根まで戻り-



再び、針葉樹が目立つ稜線に復帰。

トトロに出て来たような緑のトンネルを抜け-

ひたすら遊歩道をたどります。

小ピークを右にかわし、美味しい空気をエサに歩いていると-

森の切れ目から、晴れた西の空がちょこっと見えました。
岩黒山・筒上山の登山道は緑たっぷりなので、
山頂以外ではこうして開けたところが時々あるくらいです。
左のお山が筒上山、右に連なる尾根が愛媛・高知県境尾根です。
この辺りでもう、標高1700mを越えています。
県境尾根の向う側が見えてきました。

  

ウマスギゴケで有名な笹倉(さぞう)湿原の大体の場所も確認できました。

  

少し移動すると、南西方面、長尾根(写真手前)が見下ろせました。
写真中央奥から右の雲に隠れる稜線は、
気多山から五代ヶ森を経て鞍瀬ノ頭に至る尾根です。

森はまだまだ続く…のかと思ったら、前ぶれもなく-



山頂部のササ原に飛び出しました。
た、太陽がまぶしいぜ。
右前方に見える-

  

一段高いお山が筒上山、左の尾根は手箱山。。
右下の白い点は丸滝小屋の屋根です。

ツツジの群落も点在するササ原。。

  

石鎚山系のツツジ類

 石鎚山系には多くのツツジ類が見られ、春から初夏にかけて山を様々に彩ります。
 この自然観察路沿いでも様々なツツジを観察することができます。
 アケボノツツジは石鎚山系を代表するツツジで、石鎚山系では中腹以上に見られます。
葉は5枚が車輪状につきます。
花はピンク色で葉芽が出るより先に咲きます。
隔年で開花し、ほぼ5年おきに全株開花するといわれています。
シロヤシオも葉を5枚車輪状につけていますが、葉先が鈍頭で腺状の突起となっています。
花は白色です。
 ドウダンツツジは白いつりがね状の花を下向きにつけます。
秋には美しく紅葉します。
 コメツツジは稜線の岩角地などに生え6~7月にかけて白い小さな花を咲かせます。
岩黒山の山頂付近ではササ原の間に団塊状の群落を形成しています。

おっ! いよいよ山頂か!?

  

ピーク手前は踏み跡が左右に分かれていました。
結果的にどちらに進んでも山頂にたどり着けます。
真っ直ぐの方がちょっとだけ近いかな。
登り切ると-



岩黒山山頂に到着!

石積みに山頂標がなんとか刺さってました。

見落としそうですが、石の中に四角い三角点の標柱があります。
「岩黒山」三等三角点。
標高は、1745.61mです。

雲が東方から続続やってきて、真っ白白…。
せめて瓶ヶ森が見えるまで…、と、30分くらい、ねばってみました。

石鎚周辺の気流は複雑。
高層の雲はジェット気流で西から東へゆっくり移動します。
でも、石鎚より低い雲は東から石鎚山にすり寄ってきます。
石鎚山に当たった西風が東麓で縦方向の渦を巻くので、
まるで雲が麓から湧いて来るような状態になります。
おまけにこの日は、太平洋高気圧が南から張り出してきているせいで、
高知側からどんどん雲がやってくる。
石鎚山は朝晴れててもお昼には雲の中ってことがよくあります。
なのに、下山後、振り返ったら晴れてたりする、雲が友達なお山。
そりゃ、快晴は最高だけど、竜が昇るように這い上がってくる雲や、
雲海が尾根を越えて流れ下る雲の滝が見られるのも石鎚ならでは。
ブロッケン現象なんかも雲があってこそ、見られる現象です。
岩黒山はそんな石鎚のお隣さんだから、まともに影響受けちゃってます。

…とかなんとか、余談で場つなぎ。

  

とりあえず、晴れてるうちに、丸滝山の長尾根を撮っておきました。
写真右の方にあるラインが石鎚スカイラインで、
長尾根展望所は尾根の先に位置しています。

  

待てば懐炉の…です!
スッキリってわけにはいきませんでしたが、
石鎚も瓶ヶ森も山頂が確認できる程度に雲が晴れました。
(写真左から)青く霞んで見える辺りには大洲の神南山、久万の桂ヶ森、
(手前の尾根から)五代ヶ森、二ノ森、面河山、西ノ冠岳、
石鎚山、鶴ノ子ノ頭、常住山、大森山、二ノ岳。
(瓶ヶ森周辺から)スモモの高、台ヶ森、瓶ヶ森、子持権現山、
西黒森、自念子ノ頭、伊予富士、大座礼山。
(高知側)稲叢山、長沢山、工石山、国見山、そして、手箱山、筒上山。
また遠方に、椿山、鳥形山、四国カルスト。

  

瓶ヶ森をバックに、瓶ヶ森林道、伊吹山を。

また雲が湧いてきたので丸滝小屋へ下ることにしました。

しばし、笹尾根を下ります。

踏みそうになった路傍のかれんな花。

黄色い花が目立ちました。



やがて道はジグザグ路になって、
どんどん高度を下げます。

スカイラインからも見えるササ原の斜面。
写真では小さいですが、大きな黒い岩がそそり立っていました。

今回は珍しく、花をよく撮りました。



ササ原から森の中へ。

道が急なので、雨水でかなりえぐれちゃってます。
1万年後には面河渓みたいになってるかなぁ。



  

一気に100mぐらい高度を下げたところで、分岐に出会いました。

  

「←丸滝小屋 ↓岩黒山頂 横道→」
筒上山方面は丸滝小屋へ、土小屋へは横道へ。
丸滝小屋からも横道で土小屋に帰れますが。
筒上山へ向かうので、左へ進みます。

丸滝小屋へ向かう道は、木立の中の尾根道です。
踏み跡はしっかりしています。
カクカクと曲がるちょっとしたクランクもあるので、道を外さないように。



小ピークへの登り坂で小さな木札を見つけました。

“へんろ道”、裏は“同行二人”。
遍路道なの?

ぬかるみにハマった足跡が、
単独行の淋しさを和らげてくれました。



次の小ピークからは開けたところが点点とありました。

  

アップで。
いま頃、石鎚の雲が取れてきた…。

丸滝小屋目指し、どんどこ降下。

  

丸滝小屋の白い屋根が近付いてきました。
小屋の後のもっこりした森は断崖になっていて、
木立の中に祠があったりしますが、それは後ほど。

春はツツジがキレイそうな木立を往くと-

ようやく-



  

丸滝小屋に到着しました。
“丸滝小屋”と地図やガイドブック、道標に書かれてますが、
山小屋ではありません。
筒上山一帯を山岳信仰・修業の場としている「大峰宗(おおぶしゅう)覚心寺」の道場。
信者以外は利用できません。
写真左に筒上山への登山道があります。
白い鳥居をくぐると背後の森にある祠へ行けます。

  

岩黒山から下ってきた道と土小屋への横道。
小屋の前の広場からは石鎚山が見えます。

“丸滝山大権現」”の鳥居をくぐった小径の奥に-

石段があって、小ピークを登ります。

ピークからちょこっと下ると-

お堂がありました。
やっぱり、完全施錠されてます。

ひとりごと

登ってる間に天気が良くなることを願いつつ、登り始めましたが、ご覧の通り、やっぱり、ダメでした。
実は、石鎚も見えないくらいに曇ったら、お天気に左右されない面河に場所を変更しようと思っていました。
一向に天気も良くならず、で濃い踏み跡に迷いこんだ時は、もうやめて面河行こかって、あきらめかけていました。
それにしても、あの丁字路だけは要注意です。
正しい道は左に曲がった上に、「瓶ヶ森林道へ下る道かな?」と思わせるような下り坂。
間違いの方は、直進で登り、道幅もあるしっかりした道でした。
本来は丁字路じゃなく、尾根から左へ下る左折場所なだけ。
しっかり踏まれてるってことは、きっとたくさんの人が迷い込んだんだろうなぁ。

ずっと曇ったままだったけど、霧に煙った森はみずみずしくて涼やかでした。
晴れたら晴れたで高地の直射日光はキツいし、夏の日差しを食らうと暑くて体力消耗しちゃう。
久しぶりのお山歩だったにも関わらず、夕方まで歩けたのは、曇ったおかげかも知れません。
でも、やっぱり、快晴のパノラマ、撮りたかったなぁ。
ちなみに、前日は海まで見えるくらい、快晴だったそうです (T_T)

もひとつちなみに話、で出会ったチョウのアサギマダラ。
毒チョウというお話をしましたが、幼虫のエサはイケマなどのガガイモ科の植物ですが、イケマはシカも食べない毒を持っています。
幼虫の頃にイケマの毒を体に溜めて、大人になっても毒を持ったままなので、小鳥が食べるとお腹を壊します(壊すくらいで済むならいいけど)。
で、もう、あの派手なチョウを食べるのは懲り懲りだ、となるわけです。
の花はヒヨドリバナと云いますが、この蜜も毒有りで、大人になってもせっせと毒を溜めるアサギマダラなのでした。
アサギマダラの“アサギ”は浅葱色、緑を帯びた藍色のこと。
羽を拡げると表に現れる色です。
浅葱色は幕末に活躍した新撰組の羽織の色としても知られてますね。
また、2世代かけて台湾から本州へと飛来し、また2世代かけて台湾へ戻る不思議なチョウです。
元気に遠くまでよく飛べるチョウです。

話は変わりますが、NHKの「ためしてガッテン」で「驚き!超ラク山登り術 絶景を味わう科学ワザ」というのがありました。
小股で歩き、演歌が唱えるペースで登ると、疲れないどころか、逆に疲労物質が減少するという内容でした。
ホントかなぁ?と疑いつつ、実践。
上手く説明できないので、オフィシャルサイトから引用してみました。

人の筋肉には、瞬発力はあるが疲れやすい「速筋」と、力は弱いが持続力のある「遅筋」があります。
山登りでバテないポイントは、なるべく速筋を使わず、遅筋だけで歩くこと。
とはいえ、平地と違って山の傾斜では、普通に歩けばつい速筋を使ってしまいます。
そこで、オススメするのが、「歌を口ずさむこと」。
歌いながら息が上がらないペースで歩くと、自然と速筋をほとんど使わずに歩くことができるのです。
さらに、遅筋を使う運動を続けると、筋肉の毛細血管が増え、働きが良くなるという事実も。
歌いながら歩くことで、やがてはスタスタ 速く歩ける健脚を手に入れることもできるのです。

なるほど。
健脚もそうやって手に入れることができるのかぁ、ガッテン、ガッテン、ガッテン
山登りにおける筋肉痛については、

原因は、下り特有の筋肉の運動にありました。
通常、筋肉は縮みながら力を発揮しやすいものですが、山を下る場合、太ももの筋肉は伸ばされながら体重を支えています。
こうした無理な運動が続くことで、筋肉に小さな傷がたくさんできて、筋力の低下を引き起こします。
山登りをした後の、ひざのガクガクや筋肉痛の正体は、これだったのです。

なので、

下りで、なるべく筋肉を傷つけずに歩くには、「小またで歩く」のが一番です。
しかし、わかっていてもなかなかできないもの。
ヒントをくれたのは、なんと東北のクマ撃ち集団、マタギのみなさんでした。
私たちが出会った秋田のマタギさんが、雪のない季節、急な斜面を歩くのに愛用しているのは、地下足袋。
いつも登山靴で山を歩いている人たちに、地下足袋を履いてもらうと、あら不思議!自然と小またに。
足の裏が地面の感触や衝撃を感じて、自然と歩幅を調節して歩いていたのです。
底の丈夫な登山靴は、長時間の登山における足への負担を減らしてくれますが、足の裏の感覚は鈍くなりがち。
オススメは、下山の前や途中の休憩のとき、一度登山靴を脱いで靴下で何歩か歩いてみること。
そのときの歩く感覚を思い出してから、下山してみてはいかがでしょう。

そのほか、ストックの使い方が悪くて岩場で転倒したり、逆に疲れてる人も多いので上手に使いましょうって話も。
温かい食べ物、それもおみそ汁が良いってことも取り上げていました。
そう云えば、お山開き中の石鎚に行った時、地下足袋はいた信者さんが飛ぶような速さで登山道を歩いてたなぁ。
地下足袋は装束の一部だし、身軽だから早く歩けるんだと思っていましたが、地下足袋は理にかなってたんですね。
確かに登山靴だと自然に大股になってしまいます。
大股歩きが疲れる元だったとは…ふむふむ。
ということで、坂道は小股で、息が上がらないペースでゆっくり、下り坂は勢い任せに下らないよう、気を付けて歩きました。
結果的に、6時間も歩き回ったにも関わらず、途中でへたり込む場面もなく、翌日の筋肉痛も全然、軽かったです。

たどり着いた山頂はササ原で開放感たっぷり!
ここしばらく、木立に囲まれた閉鎖的な山頂が多かったので、思わず、ヤッホ~って、叫びそうになりました (^_^;)
石鎚山系は標高が高いせいか、山頂がササ原だったり、見晴らしがいいですよね。
人気が絶えないのも分かります。
雲の流れが速かったので、瓶ヶ森が姿を見せてくれるまで待ってみることにしました。
1800m近い山頂は、頭のすぐ上を雲が流れます。
流れる雲を見てると、まるで自分の方が高速に移動してるような、変な気分になりませんか?
お山は静かで、聞こえてくるのは、風に乗って上がってきた、眼下の瓶ヶ森林道から車やバイクの走行音。
昼食代わりに持ってきたお餅を食べてたら、東の低い雲が途切れ始めたので急いで写真を撮りました。

丸滝小屋へ下る道は土小屋からの道に比べたら急坂です。
途中、横道への分岐があるだけで、後は一本道、迷う心配はないでしょう。
山頂から見下ろした丸滝小屋は遠く離れてる気がしましたが、下り坂だったおかげで早く着くことができました。

丸滝小屋は宗教施設です。
信者しか利用できないように完全クローズしているので、緊急避難時も利用できません。
丸滝小屋は前線基地か支店みたいなもので、この後に訪れた手箱越にはもの凄いものが待っているのでした。

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