本郷集落から

  

砥部町宮内の横断歩道橋から

満穂地区から

  

道後・瀬戸風峠から

水梨山(みずなしやま)
愛媛県砥部町(旧広田)川登、玉谷
標高728m
▲山頂の三角点
点 名 水梨山
種別等級 四等三角点
地形図 松山-松山南部
緯 度 33°40′52.3899
経 度 132°47′37.1462
標 高 728.88m
所在地 愛媛県伊予郡砥部町大字玉谷字水無745番地

水梨山は、国道379号線沿いの谷間から、砥部の山越しに、松山の街をいつも覗いています。

古くは“水無山”と表記され、麓の村は“水無”です。
“水無”とは、水が出ない山という意味の広田の方言です。
雨水も地下水としてすぐに浸透してしまうような水梨山の地質の性格をよく表しています
地名は縁起のいい漢字への転換(佳字好音)がよく行われます。
“無”のイメージより、実りを感じさせる“梨”に変わったと想像されます。

お山の東側は向山と繋がる、標高450mほどの鞍部地形を成しています。
古くから広田と砥部を結ぶ街道がその鞍部を縦断し、上尾峠と呼ばれています。
現在、街道は国道379号線となり、峠は三連のトンネルに姿を変えました。

上尾峠周辺には陶石を産出する採石場が点在しています。
陶石は砥部焼の原料で、粗面岩質安山岩が陶石化したものです。
お山の東麓、旧街道沿いには上尾陶石という採石場があります。
(上尾陶石は陶街道五十三次の34番です。
「砥部陶街道五十三次スタンプラリー」については、こちら。)

地図で水梨山を見ると、山頂に至る道が一本も描かれてません。
北麓の点線は四電の送電鉄塔用巡視路で、旧上尾峠からアクセスできます。
南麓の実線は林道です。
地図上では上尾地区と本郷地区を結ぶ道のように描かれています。
実際は、その林道から山頂直下まで道が切り拓かれていて比較的簡単に登ることができます。
(法面・路肩崩落や落石もあり、一般車の進入は×)
山頂には、2011年の地上デジタル放送移行に合わせたアンテナ施設が設けられています。
その通信ケーブルが林道と何度も交差する形で一直線に敷設されています。
ケーブル上の木木は伐採されています。
登山(斜度がキツイので下山方向がオススメ)ルートとしても利用できます。

山頂はすぐそばまで植林され、広くはありません。
木木も立て混み、展望はよくありません。
唯一、アンテナが向いている行道山側の木木が伐採されています。
北北西方向はきれいに遠望することができます。
道後平野の西端と海も少し見られます。

砥部大南
13km
1.7km 水梨山 11.7km
300m 700m 上尾
ブログパーツ
     
inserted by FC2 system